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最終課題
「自己紹介を『物語』にして描いてください」
(
課題提示: さやわか
ネーム審査: 武富健治・さやわか
完成稿審査: 鶴谷香央理・さやわか
ネーム提出締切|2023年4月2日(日)
ネーム講評会|2023年4月9日(日)
完成稿提出締切|2023年5月7日(日)
完成稿講評会|2023年5月14日(日)
)
毎年のことなのですが!
今年も!第1回目の課題は「自己紹介」といたします!
なので、以下、やはり基本的には、昨年とほとんど同じ課題文となります。ぜひ要点をしっかり押さえて、最初の作品作りにチャレンジしてみてください!
さて、「自己紹介をマンガにする」と言っても、「はじめまして!私の名前は○○です!××県出身で…」ではじまって「マンガ教室、一年間よろしくお願いします」みたいなものを描いてね、という意味ではありません!!!!
ちゃんと「物語」にしてほしいのです。
つまり、主人公などのキャラクターが出てきて、ストーリー展開があって、最後に何らかのオチが付く作品にしてください!
言い換えると、こういうことです。⒈「あなたの実際に経験したこと」および⒉「それが起きた時に抱いた思い、そして時間が経った今の考え」を使いながら、自由に物語を描いてください、ということです。
「主人公」は、あなた自身であっても、なくても、どっちでもOKです。
もし、あなた自身がマンガに登場するものを描くなら、いわゆる「エッセイコミック」や「体験記」に近くなります。
また、あなたの経験と感情をベースにしているけど、あなたではない第三者、つまりキャラクターにそれを演じさせた作品にするなら、より「物語」っぽい作品になります。
どちらを選ぶかは自由です。しかし、大事なのは「物語」にすることです。ですから、あなた自身を登場人物にした場合でも、結局はあなた自身とは切り離した、筋書きがあり、結末のあるものとして描いてください。
したがって、内容は、あなたが実際に経験したこと(現実)と、完全に同じである必要はありません。たとえばあなたとお母さんについての話を描くのであれば、あなた自身ではなく、お母さんの立場で描いたっていいのです。
実際に起きたことと違った結末を描いてもOKです。「あなたの経験と感情をベースにしている」のなら、SFだっていいし、時代劇だっていいです。
また、実際にはそんなことは思わなかったんだけど、あとでその経験を客観的に振り返ってみたら、こういうふうに思うなあ、ということをキャラクターに言わせたっていいです。
で、今回はまず、16ページ「以内」でそのネームを描いてみましょう、というのがまずは最初の課題になります。
さて、そう言われても「急に物語を描くなんて無理だ!」という人もいると思います。「マンガの描き方がわからない!」という人も、もちろんいるでしょう。
心配しなくても大丈夫です。一番いいやり方を教えましょう。そういう時はですね、他のマンガを読んで、そのやり方をマネしましょう!!!!これがベストなんです!!!!
たとえば台詞の文字数。たとえばコマの大きさ。たとえば1ページ内のコマの数。たとえば枠線の太さ。その他いろいろな、マンガを描いたことがないときに疑問に思うようなことは、すべて他人の作品に答えがあります。だからじっくり見ましょう。お話に共感しなくたっていいです。とにかく、「他のマンガが何をやっているか?」を、めっっっっちゃ見ましょう。
毎年この課題では、『ちびまる子ちゃん』や『東京都北区赤羽』などのマンガを参考作品として挙げています。それらに限らず、「作者自身のことを描いた」とおぼしき漫画を、「描き手の立場になって」観察し、マネしましょう。そしてもちろん、過去のひらめき☆マンガ教室の受講生の課題作品を参考にしてもいいです!!!過去のやつ、めっちゃ見ましょう!!!そしてマネしましょう!!!どうやったら「いかにもマンガっぽいもの」になるかを調べて、それをマネすればいいのです。
…と言うと「自分が好きなマンガはこれだから」という理由で、20年も30年も40年も前の、すごく古いマンガを参考にしようとする人がいます。だけどオススメなのは、「なるべく最近のマンガ」を参考にすることです。
なぜそうするかというと、「今のマンガ」は、「今の文法」で描かれているからです。あなたがマンガを描こうとしているのは「今」なのだから、「今」の文法や技法を学んだほうが、あなた自身が描きやすいし、読者にとっても理解しやすい作品になります。
「昔っぽい作品がやりたいんです!そういう手法をやりたいんです!」という方がいるかもしれません。しかしマンガを描き始めの人が、いきなり昔のマンガの技術を使いながら、今の読者が楽しんで読めるものを上手に描くのは、なかなか難しいと思います。たとえば小説を書く場合だって、仮にあなたが森鴎外を好きでも、いま旧仮名遣いで書くのは、読者にしても作者にしても、いろいろ大変だと思いませんか?それと同じです。
もしも、「最近のマンガを読んでないです」という人は…読んでください!!!!当然読みましょう!!最近のネットで読めるマンガってタダで読めたりするんで、読みましょうよ!べつに内容を好きにならなくたっていいですし、自分と作風が違ってもいいんです。それでも「どうやって描いているのか」に注目して読むことはできますよ!そうですね、もし僕だったら、10年以内の100万部とか売れてるマンガとかを手当たり次第にめっちゃ読んで、マネできそうな部分がないかなー?って、調べると思うなあ。
さて、課題文は以上です。が、毎年、課題文には「これから1年間、すべての課題で共通して意識していただきたい、大事なヒント」をおまけとして書いています。なので、今年もそれを書いておきますね。
必ず!!参考にしてください!!!
①まず「課題文」に書かれていることを、何度も何度も読みましょう。そして、「何をやることを要求されているのか」を、文章からつかみましょう。これが超重要です!よくありがちな失敗として、「課題文をあまり読まずに、課題のタイトルから受けた印象で描いてしまう」というパターンがあるんです。そういうのは非常にもったいない。ちゃんと読みましょう!そして、課題文に書かれていることを、そのまま、やりましょう!
②16ページ以内というのは、意外と短いです。1つか2つエピソードを描くだけで、絶対に終わってしまいます。マンガを描き慣れていない場合にありがちなのですが、いきなり気負って、壮大なエピソードやあなたの言いたいことをぎちぎちに詰め込んだマンガを描こうとすると、かえって、読む人には伝わらなくなります。なので!「一番いいたいこと」「この話に絶対に必要な要素」だけを描くようにしましょう。まして今回は最初の課題ですから、一世一代の超絶傑作を描く必要はありません。気負わなくてOKです。もし16ページでどの程度の話が描けるか分からない人は、他人が描いた16ページの短編マンガを探して、どのくらいのエピソードが盛り込まれているかを調べてみるとよいです。「16ページの短編マンガ」でネット検索すれば、そういうものは一杯出てきます。できればプロが描いたものがいいと思います。とにかく、何でも、人の描いたものを参考にしてみましょう。
③上とは逆に、16ページ以内というページ数の「多さ」にも注意した方がいいです。なので「これをペン入れしたときに、自分は締め切りまでに完成させられる」というネームを描きましょう。あなたの思っている絵は、どのくらい細密ですか?その絵で、16ページのペン入れができるでしょうか?できないなら、無理して16ページ描く必要はないです。8ページだっていいし、4ページだっていい。16ページ「以内」というのは、そういう意味です。「いい話を思いついちゃったから」とか「この設定が描きたいから」とかじゃなくて、「自分が描けるかどうか」を優先してください。ただし、4ページしか描かなかった場合、16ページ描いた場合に比べると、当然、読み応えが下がることが考えられます。そのへんのリスクも理解したうえで、やってみいてください。
④「ネームを描け」とか言われても描き方がわからない、というひとは、コマ割りと、構図と、誰がどんなポーズや表情をして、何を言っているか分かる程度の絵を描いてみましょう。ただし、全ページ棒人間とかにしちゃうと、皆さんがどんな絵を描くのか、全く伝わりません。ネームというのは、これから作る作品の設計図として、仕事の相手(編集者)などにも見てもらうものです。読む相手が「自分の絵柄を知らない人」だということを考慮して、ちゃんと完成形の絵柄がわかるページや構図を、1ページくらいは入れることをオススメします。あっ、1ページだけマジの下描きやペン入れをしなさいってことじゃないですよ。大事なのは「読んだ人が分かるようにする」ということです。
⑤タイトルと作者名を入れましょう。これがたとえインターネット上に無料で公開されるマンガだとしても、それが「あなた」の描いたものだと分かってもらったほうがいいです。なので、どこかに自分の名前を添えておくべきです。また、これがちょっと遊びで描いたものではなく、「作品」なのだと思ってもらうには、タイトルも入れておいたほうがいいですよ。 ⑥アピール文をしっかり書きましょう。あなたがどういうふうに課題文を理解して、なぜそのような作品を描くにいたったかを、説明する文章を書いてください。別に、その理解が間違ってたっていいんです。大事なのは「自分はこう考えたのでこうしてみたんです」ということを講師(や、仕事相手)にちゃんと伝えられるようにすることです。これも、過去のひらめき☆マンガ教室の課題作品を見れば何となくわかるのではないでしょうか? ⑦絶対に完成させて、提出してください!ひらめき☆マンガ教室で作品を作っていると、しばしば失敗したり、うまくできなかったり、逆に自分はイイ出来だと思ってるのにあんまり評判がよくなかったりします。けど、これは「教室」の「課題」なのですから(しかも今回は最初の課題ですから)、当たり前なんです。その経験を経て、次の課題で修正し、より精度を上げていく、という繰り返しをこれから1年間やっていくのです。だから失敗を恐れてはいけません。とにかく絶対に、完成できるものを作りましょう。 ⑧なお、未完成だと、ひらめき☆マンガ教室では評価の対象になりません。必ず「完成」させましょう。描くのが遅くて完成しそうにないなら、ページ数を減らすなり、絵のクオリティを下げて作業時間を短縮するなり、日々の生活を見直して作業時間を増やすなりという「工夫」が必要になります。大事なのは、あなたが今後、月に1回、ネームを描いて、ペン入れをする、その繰り返しが何とかこなせるくらいのページ数とクオリティにすることです。「間に合わないけど、描きたい内容なので、途中まで提出します!」とか「絵が最初の方しか入ってないけど、提出します!」とか「ネームは提出できないけど、あとで完成した作品を提出します!」みたいなのは、だめです。そういう事態にならないように(ならないような)作品を作ることが、大事なんです。それが、結果的にあなたの上達につながります!まじで!
最後に!これはまじなのですが、今回に限らず、毎回の課題文には、課題でやるべきことの「答え」が包み隠さず、バッチリ書いてあります。「課題文にはこう書いてあるけど、実はそれはウソで、本当は違うことをやるのが正解」なんてことは、まずありません。また「課題文にはこう書いてあるけど、自分はあえて逆をやってみる」なんてことも、やめましょう!繰り返しになりますが、課題文をしっかり読んで、その通りにやりましょう。
以上です!もし、「わからない!」という部分があるようでしたら、僕に、あらゆる手段でご質問いただいてOKです。そうっすね、ぶっちゃけ「課題文には答えが書いてあるとか言うけどさ、お前の書いてる文章の意味がよくわからんのだよ(長いしな)」と思うなら、それをそのままご質問でいただいてもいいんですよ!その時は違う言い方で説明し直しますよ!人に聞くの、めっちゃ大事!いくらでも!「わからないなあ」と思いながら、わからないところを放置して、何となく描いて提出しちゃうのはいけません。ぜひ、早め早めに聞きましょう。そのほうが、あとで損をしませんよ。
それでは、よろしくお願いします! (さやわか)
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404 Not Found
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毎年のことなのですが!
今年も!第1回目の課題は「自己紹介」といたします!
なので、以下、やはり基本的には、昨年とほとんど同じ課題文となります。ぜひ要点をしっかり押さえて、最初の作品作りにチャレンジしてみてください!
さて、「自己紹介をマンガにする」と言っても、「はじめまして!私の名前は○○です!××県出身で…」ではじまって「マンガ教室、一年間よろしくお願いします」みたいなものを描いてね、という意味ではありません!!!!
ちゃんと「物語」にしてほしいのです。