受講生・課題一覧
各課題ページ
課題1
「自己紹介を物語として描く」
(
課題提示: さやわか
ネーム審査: 武富健治・さやわか
完成稿審査: 濱田轟天・大井昌和
ネーム提出締切|2025年5月10日(土)
ネーム講評会|2025年5月17日(土)
完成稿提出締切|2025年6月14日(土)
完成稿講評会|2025年6月21日(土)
)
ひらめき☆マンガ教室の最初の課題は、毎年「自己紹介を物語として描く」です。
「自己紹介をマンガにする」と言っても、「はじめまして!私の名前は○○です!××県出身で…」ではじまって「マンガ教室、一年間よろしくお願いします」みたいなものでは、ありません!
「課題文の要求していることを、ひねらず素直に受け止めて、自分なりにやってみましょう」。これが、ひらめき☆マンガ教室の毎回の課題をこなすうえで、皆さんにやっていただきたいことです。ですから、「自己紹介を物語として描く」という課題なら、ちゃんと、「物語」にする。
しかし、その「物語にする」というのが、どういう意味かわからない!という人もいますよね。
あるいは「自分のことを描くのは苦手だ」という人もいると思います。でも、これは「あなた自身のことを、生々しい体験談として描いてくれ」ということではありません。エッセイ風に描きたければ、もちろんかまいませんが、必ずそうしてくれということではないのです。
じゃあどうするか。毎年の課題文で、いろいろな形で答えが書かれています。ぜひそれを参考にしてください!
これらの課題文には、ひらめき☆マンガ教室の全課題に共通の、皆さんが意識すべき、とても大切なことが書いてあります。読んでおくと、ひらめき☆マンガ教室での学びが、深く、効果的になるはずです。
第7期の課題文
第6期の課題文
第5期の課題文
第4期の課題文
ちなみに、毎年の課題文には、ほぼ同じことが書いてあります。
昨年は、その内容を、めっちゃざっくり、箇条書きにしました。以下、それをアレンジして再掲しますね。
—
課題・「自己紹介を物語として描く」
●「あなたの実際に経験したこと」や、「その時に抱いた思い、そして時間が経った今の考え」を使って、自由に物語を、16ページ以内で描く。
●「主人公」は、あなた自身でも、違っても、OK。設定も、何でもいい。物語にとって必要であればSFでもいいし、時代劇だっていい。
●大事なのは「物語」にすること。つまり「キャラクター」(個性的な登場人物)による「エピソード」(その個性が表れた出来事)があり、そして、「結末」(その出来事の、話としてのオチ)があること。つまり、実際の経験(現実)と、完全に同じである必要はない。
●マンガの描き方がわからない人は、他のマンガを読んで、そのやり方をマネするとよい。フキダシ内の台詞の文字数、ページ内のコマの数、枠線の太さなどなど、他の人が描いたマンガに全ての答えがある。
●ただし、単に「好きだから」という理由で、20年も30年も40年も前の、すごく古いマンガを参考にしてはいけない。古いマンガは「古い文法」で描かれているので、読者にとって読みにくいことが多い。
●参考にする作品が思いつかないなら、10年以内に描かれた、100万部以上売れているマンガがおすすめ。ただしそれは、参考にすべき作品がわからない人のための話で、必ずそういう作品を選べということではない。
●過去の受講生が描いた作品を参考にするのもおすすめ。特に、各回で高評価の作品。「内容的には、それ以外の作品のほうが好きだなあ」という気持ちがあったとしても、高評価の作品には、他の作品より技術的に優れた部分があるはずなので、それがどこかを比較して、そこをマネする。
さらに、毎年、おまけとして「これから1年間、すべての課題で共通して意識していただきたい、大事なヒント」を書いています。今年も、以下にそれを記します。必ず、参考にしてください!
●課題文を「しっかり読む」
課題文を何度も読み、「何をやることを要求されているのか」を、文章からつかみ、うまくできなくてOKなので、言われた通りにやる。よくあるパターンの失敗は、課題の「タイトル」だけに引っ張られたものを描いて、実際の課題文で要求されていることを満たしていないケース。たとえば「物語にする」と言われたので、自分で辞書や専門書を調べて「物語」という言葉について調べ、それに即して描く、とかはNG。課題文がやってくれと言っていることを、まずは素朴にやる。
●「16ページ以内」というページ数制限に注意
16ページは、かなり短い。1つか2つエピソードを描くと、終わり。それでOK。要素を盛り込みすぎてはいけない、ということ。そもそもこれはマンガ教室の「課題」なので、あなたの独創的なアイデアや思想などを全力投入した作品を見せるものではない。そういうものは、ひらめき☆マンガ教室の最終課題で描こう。いまは、ただ「16ページ」という制約の範囲内で作品を成り立たせるにはどうしたらいいか?を考えて、描く。もし、あなたが、まずはマンガの基礎的な技術を学ぶことを目的にしているのであれば、内容はあまり関係ない。「朝起きて、おにぎりを食べた。おいしかった。おわり」みたいな作品だっていい。
●「以内」とは、減らしていいということ
もし、あなたがマンガを描き慣れていないなら、16ページをフルに使った作品は描けない可能性がある。なら、減らす。16ページ「以内」なので、12ページでもいい。8ページでもいい。4ページでもいい。2ページでもいい。1ページでもいい。大事なのは完成させること。先に、描くページ数を減らしてから、その範囲に収まる内容を決めたっていい。
●ネームの描き方
ネームは、コマ割りと、構図と、誰がどんなポーズや表情をして、何を言っているかが伝わる程度の絵を描けばいい。ただし、全ページが棒人間とかで描かれていると、読む相手に伝わらないので、ちゃんと完成形の絵柄がわかるページや構図を、1ページくらいは入れる。読む相手へ親切に「このくらいやれば伝わるかな」と考えて描くのが大事。
●タイトルと作者名を入れる
これが「課題」であり、ネット上に無料公開されるマンガだとしても、それが「あなた」の描いた「作品」だと分かってもらったほうがいい。作品のどこかに、必ず自分の名前と、タイトルを添えておく。
●アピール文をしっかり書く
課題文をどう理解し、そのうえで、なぜこういう作品になったかを、説明する文章を書く。難しかった点や、上手くいっているかわからない点があるなら、それも書く。アピール文をちゃんと書くと、作者の意図が(それが、うまくいっていても、いなくても)講師陣に伝わるので、講評が受けやすくなる可能性がある。
●絶対に完成させる
絵が途中までしか入っていない、物語が終わっていないなど、いわゆる「未完成」の状態だと、ひらめき☆マンガ教室では評価対象にならない。必ず「完成」させる。描くのが遅くて完成しそうにないなら、ページ数を減らすなり、絵のクオリティを下げて作業時間を短縮するなり、日々の生活を見直して作業時間を増やすなりという「工夫」が必要。
●絶対に提出する
「上手に描けない」「思いつかない」などの理由で課題を提出しないと、いつまでたっても上手くならないので、意地でも提出する。「ウンコみたいな作品だな…」と恥ずかしくても、講評でホメられなくても、失敗作でも、次回には、それを踏まえて、悪い部分を直した作品が描ける。その繰り返しで上手くなる。これはマジです。しかし何も提出しないと「自分はできるかもしれない…あるいは…できないかもしれない…」と、何も進まないまま時間が過ぎていく。
●「課題文にはこう書いてあるけど、実はそれはウソで、本当は違うことをやるのが正解」なんてことは、絶対にない。また「自分は、あえて課題文とは違うことをやってみる」なんてことも、意味がないのでやめよう。課題文をしっかり読んで、その通りにやるのが大事。
●課題文を読んで、もし「わからない!」「困った!」という部分がある場合は、さやわかに、あらゆる手段を講じて質問する。わからないところを放置したまま、何となく描いてはいけない。
……最後になりますが、今回の課題文&ヒントの内容は、マンガの能力を伸ばすための、基本的なことです。ですから、それが満たされていないと、講義内でも作品以前に「まずはこれをやってください」とお願いすることになります。作品について、それ以上の深く突っ込んだ話が、できないわけですね。
言い換えると、今回の内容を毎回意識して描いていると、作品自体について語られる機会が増えると思います。ぜひ、この内容を最初の学びとして、1年間の受講を充実させてみてください。
さて、上記に書かれていることを、さっそく実践してみましょう。
つまり上記の課題文&ヒントの「意味が分からない人は…過去の課題文を読んでみましょう」!
そして「自分なりに理解して、書いてあるとおりにやってみましょう」!
そして「それでもわからなければ、質問しましょう」!
まずは、やってみることが大事です!
まじで、やってみることが大事です!!!!!!
やりましょう!!!!!!!!!!!
よろしくお願いします! (さやわか)
ひらめき☆マンガ教室の最初の課題は、毎年「自己紹介を物語として描く」です。
「自己紹介をマンガにする」と言っても、「はじめまして!私の名前は○○です!××県出身で…」ではじまって「マンガ教室、一年間よろしくお願いします」みたいなものでは、ありません!
クリックして続きを読む
「課題文の要求していることを、ひねらず素直に受け止めて、自分なりにやってみましょう」。これが、ひらめき☆マンガ教室の毎回の課題をこなすうえで、皆さんにやっていただきたいことです。ですから、「自己紹介を物語として描く」という課題なら、ちゃんと、「物語」にする。
しかし、その「物語にする」というのが、どういう意味かわからない!という人もいますよね。
あるいは「自分のことを描くのは苦手だ」という人もいると思います。でも、これは「あなた自身のことを、生々しい体験談として描いてくれ」ということではありません。エッセイ風に描きたければ、もちろんかまいませんが、必ずそうしてくれということではないのです。
じゃあどうするか。毎年の課題文で、いろいろな形で答えが書かれています。ぜひそれを参考にしてください!
これらの課題文には、ひらめき☆マンガ教室の全課題に共通の、皆さんが意識すべき、とても大切なことが書いてあります。読んでおくと、ひらめき☆マンガ教室での学びが、深く、効果的になるはずです。
第7期の課題文
第6期の課題文
第5期の課題文
第4期の課題文
ちなみに、毎年の課題文には、ほぼ同じことが書いてあります。
昨年は、その内容を、めっちゃざっくり、箇条書きにしました。以下、それをアレンジして再掲しますね。
—
課題・「自己紹介を物語として描く」
●「あなたの実際に経験したこと」や、「その時に抱いた思い、そして時間が経った今の考え」を使って、自由に物語を、16ページ以内で描く。
●「主人公」は、あなた自身でも、違っても、OK。設定も、何でもいい。物語にとって必要であればSFでもいいし、時代劇だっていい。
●大事なのは「物語」にすること。つまり「キャラクター」(個性的な登場人物)による「エピソード」(その個性が表れた出来事)があり、そして、「結末」(その出来事の、話としてのオチ)があること。つまり、実際の経験(現実)と、完全に同じである必要はない。
●マンガの描き方がわからない人は、他のマンガを読んで、そのやり方をマネするとよい。フキダシ内の台詞の文字数、ページ内のコマの数、枠線の太さなどなど、他の人が描いたマンガに全ての答えがある。
●ただし、単に「好きだから」という理由で、20年も30年も40年も前の、すごく古いマンガを参考にしてはいけない。古いマンガは「古い文法」で描かれているので、読者にとって読みにくいことが多い。
●参考にする作品が思いつかないなら、10年以内に描かれた、100万部以上売れているマンガがおすすめ。ただしそれは、参考にすべき作品がわからない人のための話で、必ずそういう作品を選べということではない。
●過去の受講生が描いた作品を参考にするのもおすすめ。特に、各回で高評価の作品。「内容的には、それ以外の作品のほうが好きだなあ」という気持ちがあったとしても、高評価の作品には、他の作品より技術的に優れた部分があるはずなので、それがどこかを比較して、そこをマネする。
—
さらに、毎年、おまけとして「これから1年間、すべての課題で共通して意識していただきたい、大事なヒント」を書いています。今年も、以下にそれを記します。必ず、参考にしてください!
●課題文を「しっかり読む」
課題文を何度も読み、「何をやることを要求されているのか」を、文章からつかみ、うまくできなくてOKなので、言われた通りにやる。よくあるパターンの失敗は、課題の「タイトル」だけに引っ張られたものを描いて、実際の課題文で要求されていることを満たしていないケース。たとえば「物語にする」と言われたので、自分で辞書や専門書を調べて「物語」という言葉について調べ、それに即して描く、とかはNG。課題文がやってくれと言っていることを、まずは素朴にやる。
●「16ページ以内」というページ数制限に注意
16ページは、かなり短い。1つか2つエピソードを描くと、終わり。それでOK。要素を盛り込みすぎてはいけない、ということ。そもそもこれはマンガ教室の「課題」なので、あなたの独創的なアイデアや思想などを全力投入した作品を見せるものではない。そういうものは、ひらめき☆マンガ教室の最終課題で描こう。いまは、ただ「16ページ」という制約の範囲内で作品を成り立たせるにはどうしたらいいか?を考えて、描く。もし、あなたが、まずはマンガの基礎的な技術を学ぶことを目的にしているのであれば、内容はあまり関係ない。「朝起きて、おにぎりを食べた。おいしかった。おわり」みたいな作品だっていい。
●「以内」とは、減らしていいということ
もし、あなたがマンガを描き慣れていないなら、16ページをフルに使った作品は描けない可能性がある。なら、減らす。16ページ「以内」なので、12ページでもいい。8ページでもいい。4ページでもいい。2ページでもいい。1ページでもいい。大事なのは完成させること。先に、描くページ数を減らしてから、その範囲に収まる内容を決めたっていい。
●ネームの描き方
ネームは、コマ割りと、構図と、誰がどんなポーズや表情をして、何を言っているかが伝わる程度の絵を描けばいい。ただし、全ページが棒人間とかで描かれていると、読む相手に伝わらないので、ちゃんと完成形の絵柄がわかるページや構図を、1ページくらいは入れる。読む相手へ親切に「このくらいやれば伝わるかな」と考えて描くのが大事。
●タイトルと作者名を入れる
これが「課題」であり、ネット上に無料公開されるマンガだとしても、それが「あなた」の描いた「作品」だと分かってもらったほうがいい。作品のどこかに、必ず自分の名前と、タイトルを添えておく。
●アピール文をしっかり書く
課題文をどう理解し、そのうえで、なぜこういう作品になったかを、説明する文章を書く。難しかった点や、上手くいっているかわからない点があるなら、それも書く。アピール文をちゃんと書くと、作者の意図が(それが、うまくいっていても、いなくても)講師陣に伝わるので、講評が受けやすくなる可能性がある。
●絶対に完成させる
絵が途中までしか入っていない、物語が終わっていないなど、いわゆる「未完成」の状態だと、ひらめき☆マンガ教室では評価対象にならない。必ず「完成」させる。描くのが遅くて完成しそうにないなら、ページ数を減らすなり、絵のクオリティを下げて作業時間を短縮するなり、日々の生活を見直して作業時間を増やすなりという「工夫」が必要。
●絶対に提出する
「上手に描けない」「思いつかない」などの理由で課題を提出しないと、いつまでたっても上手くならないので、意地でも提出する。「ウンコみたいな作品だな…」と恥ずかしくても、講評でホメられなくても、失敗作でも、次回には、それを踏まえて、悪い部分を直した作品が描ける。その繰り返しで上手くなる。これはマジです。しかし何も提出しないと「自分はできるかもしれない…あるいは…できないかもしれない…」と、何も進まないまま時間が過ぎていく。
●「課題文にはこう書いてあるけど、実はそれはウソで、本当は違うことをやるのが正解」なんてことは、絶対にない。また「自分は、あえて課題文とは違うことをやってみる」なんてことも、意味がないのでやめよう。課題文をしっかり読んで、その通りにやるのが大事。
●課題文を読んで、もし「わからない!」「困った!」という部分がある場合は、さやわかに、あらゆる手段を講じて質問する。わからないところを放置したまま、何となく描いてはいけない。
……最後になりますが、今回の課題文&ヒントの内容は、マンガの能力を伸ばすための、基本的なことです。ですから、それが満たされていないと、講義内でも作品以前に「まずはこれをやってください」とお願いすることになります。作品について、それ以上の深く突っ込んだ話が、できないわけですね。
言い換えると、今回の内容を毎回意識して描いていると、作品自体について語られる機会が増えると思います。ぜひ、この内容を最初の学びとして、1年間の受講を充実させてみてください。
さて、上記に書かれていることを、さっそく実践してみましょう。
つまり上記の課題文&ヒントの「意味が分からない人は…過去の課題文を読んでみましょう」!
そして「自分なりに理解して、書いてあるとおりにやってみましょう」!
そして「それでもわからなければ、質問しましょう」!
まずは、やってみることが大事です!
まじで、やってみることが大事です!!!!!!
やりましょう!!!!!!!!!!!
よろしくお願いします! (さやわか)