「説明はいらない!気持ちを伝えろ!」

ネーム審査: きづきあきら+サトウナンキさやわか

完成稿審査: 水上悟志さやわか

ネーム提出締切|2024年11月2日(土)

ネーム講評会|2024年11月9日(土)

完成稿提出締切|2024年11月30日(土)

完成稿講評会|2024年12月7日(土)

こんにちは。きづきあきらとサトウナンキという2人組で漫画を描いています。

課題は2段階に分けて取り組んでもらいます。

①まず、短いシーンを描いて下さい。

登場人物AとBがいます。
AがBに向かって「大嫌い」と言います。
それを聞いたBは「わかった、もう終わりにしよう」と応じる、と言うシーンです。

その際、絶対にモノローグ(心の中の声やナレーション)を使ってはいけません。セリフを変えても加えてもいけません。
つまり、言葉による説明をしないということです。
その上で以下の条件を全て伝える何らかの「工夫」をして下さい。

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・Aはカッとなってつい言ってしまいましたが、言い始めた時には本心じゃないという気持ちが混じり初めて、言い終わった時には後悔に変わります。

・Bにはいつか言われるという予感がありました。どうしようもない理由があるにせよ自分が悪いと自覚しているので、これ以上、Aを傷つけないためには別れた方が良いと思い、別れを切り出します。

・読者にはAもBもお互いまだ好きなのに、気持ちがすれ違ってしまっていることがわかります。

②次にこのシーンに繋がる前後を描いて一本の作品にして下さい。その他のシーンはモノローグを使っても良いし、セリフも自由に使って良いです。
①で描いたシーンの意味が出来るだけ豊かになるように、その他のシーンで補完するように「工夫」して下さい。

この「工夫」の部分が演出です。

人と人が会話する時、そこに流れる時間や緊張感、感情などの伝え方をコントロールし、自分が意図したように読者に伝える工夫をしなければなりません。
描く人によって課題の場面は全く違うものになると思いますが、シンプルな状況をどう伝えて来るのか楽しみにしています。

(きづきあきら+サトウナンキ)

課題