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5月の振り返り


第7期聴講コースのしゃっけです。少し日が経ちましたが5月の講義や自主活動の振り返りをさせて頂きます。「まんがを読む」ことを通じて作者の込めた気持ちを読めるようになる。聴講コースに参加した理由です。
印刷会社に関わりながらも、商業漫画家や同人誌などとは縁遠い日々を過ごしていましたから、ほんの数ヶ月前まではコミティアや一次創作、二次創作の言葉すら知らない日常でした。そんな中縁あって、ひらめき☆マンガ教室に通い先日はコミティア148にも参加をしました。漫画家を目指さない自分だから思うコミティアとは?漫画の楽しさとは?を5月の振り返りにさせて頂きます。

  

コミティアに初めて参加して思うこと

コミティアは交流の場であり、直接読者の反応を感じる貴重な時間なのかもしれませんが、今回わたしは裏方の立場でもあったことから少し俯瞰してイベントを楽しみました。その中で、コミティアに参加する漫画家にも様々あるように感じました。

開場と同時に人が流れ込み行列となるブースと比較的閑散とするブース、この違いはなんだろう?

  

  

もちろん目的は参加する人により様々でしょうが自分なりの答えが上記です。特に後者はコンスタントに更新を行い、多くのフォロワーさんを抱えた方も多くSNSの運用がとても上手く感じます。会場を回りながら5月の特別講義で浦沢先生が話された言葉「だれか、SOMEBODY」のひとことが頭をよぎりました。前者は「作品の質に対するこだわり」「挑戦と成長」「作品の独自性」を意識する方が多いように感じます、また後者は「ニーズの理解」「効率性」「ファンとの関係」を意識されているのではと感じます、同じ会場で活動の内容も同じように見えてもスタンスは異なるように思います。後者はSNSが発達した現代だから実現できているように思えます。また当日会場では「マンガ論争勃発」の著者永山薫氏と編集者の方のトークイベントも開催されていました、その中に「商業と同人の境界がなくなり、編集担当がいない漫画家が増えている」との話もありましたが、それが後者でしょうか。個人的にも気になるのが後者です、ある程度のコミニティが完成すればゴールを迎えるかもしれない後者は気をつけなくてはいけないこともあるようにも感じています。

  

デザイナーが思う漫画の楽しさとは?

あらためて漫画の楽しさとは?
人の本質を鋭く描くことや時代の背景を自分なりの捉え方で表現するなど、作者の思うままにペンを走らせることが魅力のひとつではないかと思います。しかし作品を世に出す場合、そこには描く責任も伴うと思っています。例えば同人誌などで世の中ではグレーであると言われる部分を描いても咎められないひとつの理由は「奥付」にあると思っています。奥付には責任の所在が明記されているからです。もし編集者や出版社、奥付を伴わない場合ではどうでしょう? 仮にSNSなどで漫画を発信する場合、突然の閉鎖が考えられるアカウントは奥付の代替とはなり得ず、作品によっては法的なリスクを抱えることにならないでしょうか? 作家さんそれぞれが人生の経験を背景に生み出された作品は言い方を変えれば自分自身とも言えます、SNSなどは手軽に作品を発信できる反面、作者の権利保護という視点ではまだ不十分なことも多いように感じます。コミニティが小さくなることは、これらを指摘してもらえるチャンスを逃すことや作者の著作者人格権、財産権そして公衆送信権など権利を守るための行為もサポートをうけづらいのでは?と感じています。

私は仕事でデザイン業務を請け負う際に、契約書を交わすケースが年々増加しています。その中には、著作権の人格権の放棄が明記されるケースも出てきています。制作されたデザインはブランディングの視点から一部の修正を加えながら様々な媒体に使用されることも多く、この点では無名のデザイナーに都度確認する手間を省きたいという依頼者の意図を理解はできます。納得はできませんが。SNSで漫画を発信する場合、権利に対する知識が不足し、意図しない解釈や表現の変更をされていたら、そしてその作品を目にしたら、、、、。コミティアに参加しながら、ふとそんなことを考えていました。気がつけば、5月は講義やコミティア参加など漫画を中心にいろいろなことを考えるきっかけをもらえる貴重な時間でした。あらためて講義ありがとうございました。

6月以降も引き続き学ばせて頂きます!どうぞよろしくお願いします。

最後に、「しゃっけ」のペンネームは自分の飼猫からきています。サムネ画像のねこも我が家の飼猫がモチーフです。
WEB印刷サービスのねこ社製造部のメインキャラクターですが、この猫をAIにして、LINEのBOTを作成しました。
印刷に関することをAIのねこ社長が回答します、印刷物製作で疑問がありましたら一度お試しください。

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