
実録!! ヤクザ映画 with マイ母ちゃん

要約すると、不満を持った、クズなワカモノが、感情を取りもどす話です。
今回の課題のねらいは、犯罪組織に関わるという、自分の経験にない状況について、想像する訓練だと思いました。また「気になる人」の条件で、そのキャラの性格や行動を自動的に描くことにもなります。前回課題は「自分の経験を使って」だったので、そこが違います。でもけっきょく自分の感覚で描くしかないな、とも思いました。なるべく、自分っぽくない人物/性格/状況を描こう。それで、こうなりました。
工夫した点:
絵は、鏡と黒がキーの話なので、大事なところはラフで塗りを入れました。街はゴチャゴチャした、いかがわしい街に。ストウ(主人公)は前半で感情を失っているので、カオが仮面のような造形です。反対にブルドッグは感情復帰のきっかけや、表情の代弁者なので、クシャクシャな顔に。頭痛も、感情の代理です。だから、後半で頭をぶん殴られます。ラストでは、クズがいきなり改心したら変なので、「助けに行くような、感情におびえているような」感じにしました。
不安な点:
セリフはつながってますが、不可思議なことが転々と起こる話なので、全体にわたって伝わってるか不安です。見せ場がオフロで、唐突ではないか、と思っています。コマ枠を使って、初めての表現を試しました。違和感があったら教えてください。あと、犬の絵はけっこうムズかったです。がんばります。
何だかヘンな話ですが、よろしくお願いします。タイトルはビートルズの曲からとりました。読者のかたも、ヘンな話ですが、感想や分からない点などあったらコメントください!
いちおう「Hey Bulldog」の修正原稿です。前回の飲み会で4人の講師の方がたに、「Bulldog」の意見を聞きました。
大井さん→絵が丸尾末広のようだ。絵とハナシがミスマッチ。
相葉キョウコさん→主人公からアクションが無い。巻き込まれているだけ。「笑ゥせぇるすまん」のよう。「感情が無い/無表情」としているわりに、表情が動く
濱田さん→何を言いたいのかほぼ分からない。何も伝わらない。
さやわかさん→ラフ画を出せ。課題の条件とズレている(犯罪組織に追われていない)
という意見を言われたので、修正していきました。
「Bulldog」のストウのカオが意外にコワいという評価だったので悪役に、また、話が分かりにくいようなので善人悪人の対立に、そして「情」も分かりやすく『母ちゃんとオニギリ』にしました。簡単に言うと「Bulldog」のストウの心理が、複数の人間の対立になりました。そうしたら、ほとんど別の話になってしまいました。
スズキは闇金に追われているし、表情は動くし、気になる人(母ちゃん)はいるし、文字通り「アクション」するし、ストウは悪役だし、いいかな、と思っていましたが、作っているうちに、だんだんベタな「母ちゃんとオニギリ」がバカらしくなってきて、ギャグみたいなメタフィクションになりました。
工夫した点: コメディとシリアスのバランスに気をつけました。あまりヘンに笑わせると、引き戻しきれないところがあるな、と思いました。また、「丸子カントク」の顔も、難しかったです。気持ち悪いキャラですが、気持ち悪すぎると、話をまとめるのに向かない。
またヘンな作品になりましたが、講評お願いします。
読者の方へ: はじめてのタイプの作品に挑戦しました。ウケたらコメントください。ハズしてても指摘してくれるとうれしいです。