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食パンとスケッチブック

須澤彩夏

須澤彩夏
食パンとスケッチブック

【課題の解釈について】

・「日記漫画」というのは、主人公の日常(一日の過ごし方)が描写されており、その中で取り立ててある出来事にスポットが当たっている、という構成であれば、「日記漫画」と言えると解釈しました。本作では、「⚪︎月⚪︎日〜」という日記形式のモノローグを使用しましたが、主人公のキャラクターを考えた時に、「犯罪組織から追われている」という特殊な状況下において、この主人公であれば自己との対話として日記というツールを使うだろうなと想像したため、あえて日記形式のモノローグを採用しました。

・第一回目の講義内で、今課題について濱田先生が仰っていた「何のためにキャラクターを描くのか」「なぜキャラクターの心情が読者に分かる必要があるのか」ということを考えつつ、今回の課題に取り組みました。自分自身から遠い設定のキャラクターを描くのは初めてだったのですが、今回の主人公のことを考えていくうちに、「特殊な設定のキャラクター」であっても、心情を描くことで、読者に共感してもらうことができるんだなと気づきました。共感に必要なのは、「読者に近い設定」だとどこかで思い込んでいたので、大変勉強になりました。

【アピールポイント】

・「逃亡生活をしている」という特殊な設定を、読者にできるだけ分かりやすく提示し、尚且つ「相手キャラクターとのエピソード」を通して主人公の感情の変化を16ページ以内でまとめるというのがとても難しく、苦労しましたが、試行錯誤を繰り返し、なんとか今の自分の精一杯頑張りました。特に読者の方(課題文を踏まえた上で読むことがない方・ひらマンの外部の方)が読んだ時に、「普通じゃない話が始まった」と分かってもらうための工夫として、4ページ目で「銃の手入れが大変」という下りを入れました。

【難しかったところ】

・11ページ目からの、「その銃って本物?」のあたりが、詰め詰めになってしまった感じがしています。「銃を持っている」ということ自体が非日常的な出来事なので、もう少し丁寧に描写がしたかったのですが、入り切りませんでした。

自分としては、必要な情報・セリフしか入れていないつもりですが、実は不要な箇所や、圧縮できる箇所などがありましたら教えて頂きたいです。

ご指導頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。