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マンガ未経験者がひらめき☆マンガ教室に参加することについて【準備編】


こんにちは、井土金浩太です。

こちらのブログでは、

「マンガも絵も描いたことないけど、ひらめき☆マンガ教室に参加したい!」

という方へ向けて、用意した方がいい道具・ソフトやテクニックを紹介します。

*参加にあたっての心構えもこちらの方で書いたので、興味のある方はお読みください。

第二部【準備編】

①CLIP STUDIO PAINT EX
言わずと知れたイラスト・マンガ制作ソフトですね。
同様のソフトはたくさんありますが、初心者であり描きたいのがマンガならこのソフトをお勧めします。

クリップスタジオにはDEBUT、PRO、EXの3種類がありますが、できれば最上位グレードのEXがいいでしょう。
なぜなら、EXにしかない「写真や3D素材を線画に変換できる」機能が本当に便利だからです。

マンガ初心者が苦労する点としてよく挙がる背景の作画ですが、この機能はその作業をゼロとは言わないまでもかなり楽にしてくれます。

例えば、私が「続・プータロー日記」で描いた以下のコマ

これは私が撮ったこの写真を線画に変換し、一部修正したものです。

御覧の通り、かなりの再現度です。
それでは、一部作業工程を紹介したいと思います。

まず写真データをクリップスタジオで開きます。

これを線画に変換します。
なんとこれはワンクリックでできます!

影や壁の模様など余計な部分も線画になってしまっているので、不要な部分は消します。

看板など目立たせたい場所は自分で追加で描き、トーンを貼ります。

これで完成です!

もう一点、クリスタには作画の参考のため多くの3D素材が無料・有料で配布されており、
EXではこれらも線画に変換できます。

例えば「プータロー日記 三半規管死滅編」のこのコマ。

これはバスと道路の3D素材をそのまま置いて線画に変換しただけで、私が実際に描いたのは座っている小さな人物だけです。

作画時間は15分もかかっていません。

これを読んで、「自分はアナログの線に憧れているから、デジタルはちょっと…」という人もいるかもしれません。
ただ、そのような場合でも最初はデジタルで描いてみることをお勧めします。

マンガとはもちろん手を動かして書くものですが、皆さんが思う以上に頭も使っています。
これは描く前に絵の構成を考える必要があるなどの意味ではなく、手を動かしながら頭も使っているという意味です

例えば「この物体は一番前にあるから、後ろのものはこの陰に隠れるな」と考える際、目立つ部分は描く前に決めますが、細かい部分は下書きを描きながら考えることが、特に初心者は多いです。

例えるなら、母国語以外の言語で文章を書くことに似ています。
内容は事前に大体決めると思いますが、細かい単語・文法は書きながら考えていくのが普通だと思います。

デジタルでは、取り消し機能やレイヤー毎での作画によって無駄な作業が減り、マンガを描く時の頭の使い方を身に着けるのが速くなります。
まずは頭をマンガを描くということに適応させ、慣れてきたらアナログ作画をやってみるというのもアリでしょう。

②ペンタブレット
デジタル作画をするならこれも必要ですね。

理想はやはり液タブですが、最初から手を出すのは値段的にハードルが高いと思います。
なのでまずはスタンダードな板タブレットを買うことをお勧めします。

メーカーは筆圧感知の精度を謳っていますが、マンガ初心者はそこまで気を配る余裕はないと思います。

どちらかといえば気にした方がいいのは大きさです。
小さいものはやはり実際の作画画面とのギャップが大きく、慣れるまで時間がかかります。
またそのギャップに慣れてしまうと、大きいものに買い替えた時にまたその大きさに慣らす必要があります。

どちらにせよ、自分の感覚によることが大きいので、実際に描き心地を試してから決めるのがよいです。

地方住みの方も授業の際には東京に来ると思うので、その際家電量販店に行って使ってみましょう。
秋葉原のヨドバシにはペンタブコーナーがあり、いろんな機種を試すことができます。

ちなみに液タブ・板タブはアマゾンのセール対象になったり、メーカーがアウトレット品を格安で販売することがあります。

なるべく安く手に入れたいなら、こまめにチェックしてみましょう。

③自撮り棒
これ、意外と重要な道具です。

人物の参考資料を用意する際、いわゆるデッサン人形にポーズを撮らせるより、
自分でポーズをとってそれを写真に撮るほうが手っ取り早い事が多いです。

その時、自分でスマホなどを持ったり机に置いて撮るかもしれませんが、
それだと以下のような上から俯瞰した写真は撮りにくいです

上からの俯瞰を作画することは多いので、持っておくと資料集めがだいぶ楽になります。
できれば3脚機能があり、遠隔から撮れるようリモコンがついているものがよいでしょう。

④独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法
https://www.amazon.co.jp/%E7%8B%AC%E5%AD%A6%E5%A4%A7%E5%85%A8-%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E3%81%AB%E3%80%8C%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%81%93%E3%81%A8%E3%80%8D%E3%82%92%E3%81%82%E3%81%8D%E3%82%89%E3%82%81%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE55%E3%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95-%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E7%8C%BF/dp/4478108536

これは読書猿という方が書いた、独学者、つまり特定の指導者のもとについて学ぶのではなく、自分で何をどう学ぶかを決めて勉強する人に向け、使えるテクニックを網羅した本です。

「自分は教室に通うんだから、そもそも独学者ではないんじゃないの?」

と思うかもしれません。
いわゆる普通のマンガ教室ならそうかもしれませんが、ひらめき☆マンガ教室は少し事情が違います。
まず、授業が行われるのは基本月2回、少ない時では月1回です。
つまりそれ以外の時間は自分でマンガを描く、つまりマンガについて独学しなければなりません。
(もちろん主任講師のさやわか先生に相談することはできます)

そして授業をする講師の方も特定ではなく、毎月変わります。
前回の講師が言った内容と全く違うことを教わることもあるわけです。
(唯一毎回来てくれるさやわか先生も、「○○を描け」という指導はしないはずです)
つまり、講師の方の教えから何を受け取るか、自分で取捨選択しなければいけないということです。

そもそもマンガで何を表現するかを決め、実際に描くのは自分です。
人気ジャンルなど市場の要請や編集者のアドバイスはありますが、結局何を描くか決めるのはペンを持つ自分しかいません。
そういう意味では、マンガを描く人は皆独学者だと言えます。

この本はそんな独学者のために、集中するための時間配分テクニックや、
そもそものやる気の出し方まで網羅して教えてくれます。

電子書籍もありますが、できれば紙の本で持つことをお勧めします。

以上が、自分が特に有用だと思った道具やテクニックです。
もちろん他にもテクニックはあると思うので、教室に参加する方はぜひほかの生徒に質問してみましょう。

それでは!

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