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課題10 ネームの感想「全てのリミッターを外して好き放題マンガを描く」


課題10 「全てのリミッターを外して好き放題マンガを描く」のネームの感想です。表現に特徴のある作品が多くあって、読んでいて興味深く思いました。

大須賀健さん『男の萌え袖が許せない。殺す。

4pのカイザーⅩさんのセリフ「手がたくさんあっていいね」の何とも力の抜けた感じがおもしろく思いました。

第二話の店員さんが、分かりやすく店員と書いているエプロンを着ているのも、ゆるい雰囲気でよかったです。ずっと何も言わないまま、同じ表情なのが狂気的な怖さを感じさせました。

第三話7pでカイザーXさんの顔が徐々にアップになっていくシーンが、だんだんと話に引きこまれていくような感じがして好きでした。

それぞれの話で、こうなるだろうなという予想とは違う展開になっていくので、どんな方向へ行くのだろうかと、少し変な言い回しになりますが、ちゃんと王道から外れている感じがして、その外れ方を楽しんで読むことができました。

ぼんち。さん『忘れねぇからな。

1pの課長の顔のアップのコマから、課長の気難しそうな感じがよく出ていて、どんな性格なのかこのコマの表情だけで、よく分かってよかったと思いました。「赤ちゃんプレイ」の最後のコマで心の中で罵倒しているシーンも、顔が笑っているけれども心は笑ってない感じが、表情からよく伝わってきました。

コメント欄でも書きましたが、「世の理を改変すんな。」の話が、主人公とかなり心情がリンクしたように感じました。課長が話しているシーンを読みながら、7p3コマ目の主人公と同じようにポカーンとした顔をしていたような気がします。

最終話、「忘れねえからな。」は、はじまり方がインパクトがありました。首を吊った人の足だけが見えている絵は怖くて、心がざわっとしました。死んでしまっている主人公を眺めている主人公がいる不思議な空間から、だんだんコマの枠を乗り越えて読んでいる人の方に向かってくることで、作品の中の出来事とぼくたちの現実との繋がりが強く感じられました。このシーンが特に表現として興味深く、おもしろかったです。

あい乙いなびこさん『悪魔

これから悪魔の復讐劇が始まりそうな予感がしますね。悪魔とそれを狩る悪魔狩りのいる世界はどんなだろう、人間と悪魔の力関係はどんな感じなんだろうか、と色々と想像させられました。悪魔と人間の関係が一般的なイメージとは逆転したような世界が、おもしろいと思いました。

山岡兄弟さん『はじめてのSEX

リアルな感じのするキャラクターの造形と、おバカっぽい展開との組み合わせが、噛み合っているような噛み合っていないような不思議な感じで、おもしろかったです。文字でいっぱいの8,9pは独特の迫力があって、印象的でした。異様なことが起きているのがよく伝わってきました。文字が飛び散っていく次のシーンは、前ページより、ちょっと大人しくなった感じがしたので、もっと字がいっぱいあってもよかったかもしれません。

ラストシーンの「人間は考えるアホである」というとぼけたような終わり方もおもしろかったです。空にあるブラックホールのようなものが不穏な雰囲気を感じさせますね。呑気にしているキャラクターと対照的で、よかったです。

形井中へいさん『スリットハンター トレイン編

主人公がストイックな雰囲気で、真剣に脇について考えているのがおもしろかったです。脇の丁寧な描き込みに、こだわりが感じられました。伸びている脇や、タンクトップ姿にはそんなに惹かれなかったりと主人公なりの熱い思いや美学みたいなものが垣間見えるところも、おもしろく思いました。ただの脇好きなキャラクターではないのがいいですね。

登場する女の子がそれぞれ髪型や顔が描き分けられ、かわいらしさもあり、そこもいいなと思いました。

12pは意外性があってよかったです。そして、主人公は驚きながらも「脇に性別はない・・・・・・か」といい感じのラストもおもしろく感じました。

くまのぶさん『

小紅ちゃんの喋り方や姿に特徴があって、かわいらしく印象に残りました。2pの「ビュー」の字がくるんとなっているのがいいですね。キャラクターたちの素朴な雰囲気によく合っている気がしました。絵柄の感じと作品の雰囲気がマッチしていると思いました。

少し細かいところなのですが、4pで小紅ちゃんの手が真っ赤になっている場面は、どれくらい寒いのかが分かりやすくなって、小紅ちゃんたちのいる場所のイメージがよりしっかりと伝わってくるようで、いいなあと思いました。

5p「明日おもしろいことが起こるかもよ」と言う紅樹くんのいたずらっぽい表情も、イイ奴って感じがしてよかったです。

8p4コマ目の、外を見る小紅ちゃんが「きれい・・・」とつぶやくシーンで、小紅ちゃんの感動が瞳の中に雪の結晶が映って輝いていることで伝わってくるようで、かわいらしく印象深かったです。

14,15pで小紅ちゃんと紅樹くんが遊んでいるシーンが大きく描かれていることで、小紅ちゃんにとってどれほど楽しかったのか、その大きさが分かるように思えて、とてもいいなと感じました。

最後のコマの眠っている小紅ちゃんも、かわいらしくて、ほのぼのした気持ちになりました。

七井一汐さん『死に方

主人公の職業と1pで淡々と仕事をこなしている様子から、生きることにあまり執着がないキャラクターなのかなと思いながら読んでいたので「死刑囚の遺族とかに殺されそうになるかもしれないだろ」とノアから永遠の命を受け取ろうする流れが、少し意外な感じがしました。主人公が永遠の命を求める理由がさらに何かあると、彼の吸血鬼になるという選択に説得力が生まれて、よりよくなるのかなと思いました。

吸血鬼はそこそこポピュラーな存在だと思うのですが、主人公が吸血鬼を知らないのには、何か理由はあるのかなとちょっと気になりました。

15pで体中に目玉が浮かんできて、次のページで巨大な目に見つめられている一連の場面は、異様な雰囲気が印象的でした。

また、ノアの過去について少し分かる28pの場面は、ノアの思いが感じられてよかったです。レイチェルとの間に何があったのか知りたくなりました。29p2コマ目の涙を浮かべているノアの顔のアップがいいですね。

深田えいひれさん『虚弱ジム

2pで『ネットでは入門者お断りって書いてあったけど・・・』とセリフであるように、ハードルが高そうなジムにウエダくんは通おうとしますが、初心者向けのジムに行かない理由はなんだろうと少し気になってしまったので、最寄りのジムであることと、それ以外でどうしてもそのジムでなければいけない訳が描かれると、物語の流れが飲み込みやすくていいかなと思いました。

5pのミヤジマさん登場シーンが、しっかり全身が描かれていてキャラクターが印象的でした。胸元、腹筋、お尻のアップが続いて、「す・・・凄いボディだ!」とウエダくんが反応するので、ミヤジマさんがウエダくんにとって、ドキドキしてしまうような魅力的な女性なのがよく伝わってきました。「なんて吸引力だ」とミヤジマさんの身体をつい見てしまうウエダくんがおもしろかったです。

高月晃太さん『ねえ ワンピース

女の子の食べ方が、だんだんと大胆になっていくようで、ちょっと女の子側に狂気的な雰囲気が感じられました。特に6p1コマ目で複数のストローで一気に飲み物を飲む場面は、ヤバい奴という感じが出ていてよかったと思います。

二人の関係がずっと変化がないまま、ラストシーンの女の子のゲップで主人公の徒労感がより一層強まるようでした。「尾田先生が死んだから」とさらっと驚くようなセリフが出たり、復活を願う人々がいたりと、なかなか不穏な雰囲気が漂ってきますね。裏で何かが大きな陰謀や思惑がうごめいているようでした。特に状況が動いたり、主人公と女の子の関係が進んだりする訳ではないので、物語の中で何か少しでも変化があると、読んでいて、よりおもしろさを感じられるのかなと、そんな風に思いました。

阿山カンフーさん『大車輪

2p~3pの4コマ目までは整然とコマが配置されているからか、3p最後のコマで、それまでの淡々とした雰囲気とは変わって車いすが回転し始めるのが意外な展開で、不意を打たれておもしろかったです。ページをめくった4、5pが大きい絵なのも迫力と勢いがありました。その勢いのままに「完」と終わるのが、読んでいて気持ち良く感じられました。

藍銅ツバメさん『文字まみれ

すべてが字になっている状況が、ぱっと見ておもしろくて、よかったです。それぞれのものに、どんな文字が書かれているのか読んでいくのも、楽しかったです。「おきがえ」の話のTシャツに書かれた文字は、途中からTシャツがどんなものかを説明する言葉だけではなく、それに描かれたキャラクターに関連した主人公の思い出や気持ちが描写されていくのが、いいなあと思いました。ものには、それにまつわる思い出もつまっているんだなあと、しみじみ思いました。

「犬という希望」の話で、リードを表す文字が細長くリードみたいな形になっていて、字なのだけれども絵っぽさがあってよかったです。字と絵の関係について考えさせられました。

ヤギワタルいま注目のアイドル

最後まで謎めいていて、アイドルの目的は何なのか、国務副長官とアイドルがなぜ会っていたのかなど、はっきりとは分からないまま、謎が謎のまま少し突き放したような終わり方ですが、おもしろく読めました。主人公が刺される場面は、起きている出来事はかなり衝撃的なはずなのですが、コマの大きさが変わったりしていないからか、あっさりと淡々とした雰囲気が感じられました。宮田を刺した人物の後ろ姿が描かれた13p最後のコマは、その後の主人公たちがどうなったかはっきりと描かれていないのが怖い感じがしました。

ひむかさん『はろー!わーるど』 

漫画の絵の中に実写の人物がいると不思議な印象がありますね。この漫画から感じる違和感が楽しかったです。6p1コマ目でコマの枠に手をかけている場面が、特におもしろく感じました。きっちりと引かれた線の中に、漫画のキャラクターとは違うニュアンスの人がいる、そのギャップが読んでいて楽しく感じました。

おもしろいと感じた分、全てを壊してしまう前に、もう少し漫画の世界で二人が過ごしているのを見たかったなあと、そんな風にも思いました。

11pで、最初のシーンと同じセリフが来て、ループしていくのかなと思ったら、「パンッ」と終わるのが、急展開で、ビックリしました。この先がどうなってしまったのか気になるところです。

アキオさん『別れ話

キャラクターが喋らないコマが挟まることで、作品全体の時間がゆったりと流れるような、そんな雰囲気を感じました。キャラクターの感情を丁寧に描いているような印象を持ちました。

3p1コマ目の「やっぱりやめた」のセリフは予想外で、驚きがありました。3コマ目の彼女の横顔から、彼女は何を思っているのか知りたくなりました。4pで、彼女の思いがモノローグで語られて、理由がちゃんと説明されるのがよかったです。

別れ話をきっかけに、二人の関係が前進するのが素敵でした。彼女が、まだ見たことのない彼の表情を見られるといいなあと、そんな風に思いました。

ほりい泉さん『ループする異世界

こういったジャンルの漫画があることを忘れていたので、昔読んでいたことを思い出して懐かしみながら、新鮮な気持ちで読めました。ゲームブックをやっていた記憶を思い出しながら手探りで問題に取り組んだので、だいぶ苦戦してしまいましたが、物語を読むだけではない、参加する楽しさがありました。漫画には色々な種類があるんだなあと、その幅の広さを改めて感じました。 

ヤヨイの兎くんが結んでいたのは、大きな耳だったんですね。必殺技がかわいらしさがありました。

6pに、「ちなみに今は6ページだ!」ときちんと説明が入るのが、丁寧でよかったです。それぞれ左下に大きくページ番号が振られていますが、その数字が何なのかパラパラと読んでいると気づかない場合もあると思いますので、こういった配慮があると、よりゲームがプレイしやくなっていいなと思いました。

桐山さん『本当の自分

ページをめくった4pの最初にガイコツになっているお母さんがくるのが、ショッキングでした。この場面で、かなりの時間が経過していることと、大きな異変が起きているのが分かりやすくていいと思いました。記憶を消したりするなど、シュウ君にとってはあまり印象がよくないとは思うのですが、子供を亡くしているという事情があるので、語られていない思いが何かありそうな気がしました。シュウ君の親がどんな思いだったのか、シュウ君を眠らせた意図は何なのかなど、親の側の気持ちも知りたくなりました。

中山墾さん『なんでマンガなんかやってんのか。

6pで苦手なところが具体的で、たくさん書かれているので、次のページの感情が爆発する表情に、より納得感がある気がしました。8pからはじまる不思議な線の集合は、花のような何か奇妙な生き物のような、色々な形に見えて興味深かったです。他にはどんなものがあるのだろうと、もっと見てみたくなりました。10~11pのページ一杯の絵は迫力があって、描く勢いがどんどん増していく感じが伝わってきました。

12pで「自分の絵をだれかに喜んでもらうために」「だれかにちゃんと、届けないといけない。」「誰にも届かない、家電量販店での絵のかわりに」と、一人で描いていたものを自分の外へ、他の人へと向けようとする気持ちが語られる場面が、いいなあと思いました。だんだんと、主人公の視野が広がっていくように感じられて、グッと心が動かされました。

明青りんごさん『消える

10pくらいまでは、色々と消し過ぎて、後で大変な目に遭うコミカルな感じの作品なのかなと思いながら読んでいたので、亡くなった犬を消してしまう場面から雰囲気が変わって驚きました。涼子さんがしていったことはよかったのかどうか、考えさせられました。

ラストシーンも印象的でした。涼子さんが自分を消そうとしながら、18pで消えたくない気持ちが溢れて来る場面が特に、心に残りました。最後、消えなかった涼子さんが微笑んでいるように見えるのは、無事に自分を消して、親を悲しませずにすんだと安心した表情なのかなと、そんな感じがしました。涼子さんが自分を消せなかったことは、かわいそうに感じましたが、大切なものの記憶ごと失くすよりは、消せなくてよかったのかもとも思いました。

たにかわつかささん『巨大なるセーラー戦士

4pでしげ君がセーラー服を着てみて変身できるのか試すのがいいですね。れいなさんの逃げ道がなくなって、彼女が着るしかないのが、ここでしっかりと分かりました。れいなさんの恥ずかしがる気持ちと、起きている出来事の大きさとのギャップが大きいのも、おもしろく感じました。一大事を前にして、悩んでいることがかわいらしくて、もどかしくも楽しかったです。10pの2コマ目「昔は昔で・・・」のセリフのところで、アップになった彼の頬が赤らんでいるのがいいですね。力と思いを込めて喋ってテンションが上がって顔が紅潮しているような、れいなさんに思いを口にすることに照れているような感じがして、しげ君もかわいらしいなと思いました。

14pで巨大化したれいなさんがしっかりページ一杯の大きな絵なのがいいですね。のしかかり一発で倒してしまい、倒し方を気にして恥ずかしがっているれいなさんも、いい感じでした。

藤原ハルさん『部屋の恋

3pの「やっと2人きりになれたね 床・・・」のセリフが予想外で、おもしろかったです。

天井、床、壁それぞれの性格の違いも、分かりやすくてよかったと思いました。7pの「僕は床と触れ合っている」という言葉で、天井よりも圧倒的に壁が優位な状況にいるのが、どう優位なのかは分からないけれど、何となく伝わってくる気がしました。きちんと触れ合っている部分を強調した絵で見せているのも、丁寧でよかったです。天井と床の位置が、近くて見つめあっているけれども触れ合えない、ちょっともどかしさを感じさせる関係なのがいいですね。9pの最後で、決定的なクライマックスが来そうな雰囲気になって、次のページをめくると部屋の住人が帰ってきて盛り上がり切らずに脱力した感じで終わるのも、おもしろかったです。

はやしなおとさん

1p目で主人公であるエルネストの服装に特徴があったり、コードネームがあったりするので、キャラクターが印象に残りやすく感じました。ネームなので、エルネストの顔立ちがどんな風かはっきりとは分からないのですが、渋い感じがするのに、コードネームが「おもちゃ屋」とかわいらしいのは、どういうことだろうと興味をひかれました。1~3pは、シリアスな雰囲気なので硬派な感じの作品なのかなと思いましたが、4pで力の抜けたようなシーンがきて、エルネストが格好よく成り切らないのがおもしろかったです。ページをめくる度に、チャンスがピンチになったり、危機を逃れそうになったと思いきや、またピンチがやってきたりと、先はどうなるかなと楽しみながら読めました。

ここまでになります。今回の課題の感想は、課題自体のテイストもあり、どう書いていけばいいのか普段とはまた別の難しさを感じました。どこまでが意図されたもので、どこまでが意図していないのかはっきりとは分からないので、物語を理解し切れていない感じがしても、言及すべきか少し迷いました。

気になった部分については、とりあえず今までと同じように書いておくことにしました。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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