
好きな漫画『1日2回』の1巻
いまだに「いくえみ綾の最高傑作はどれ?」と訊かれると、答えに詰まってしまう。
まあ、いままでの人生でそんな質問されたことないし、今後もされる可能性すら感じないけども。
ただまあ、強いて言えば『プリンシパル』あたりを個人的には推したいところではあるのだが、そんな中、この『1日2回』も相当いい線いっているとは思う。
いくえみ綾のすごさってなんだろうかとたまに考えたりする。
キャリアがめちゃくちゃ長くて、かつかなり多作であるにもかかわらず、ちっとも才能が枯れない。そんなことを言いはじめると、そもそも女性漫画家自体、比較的才能が枯れづらいって気がしないでもない。きっとそれは、いわゆる女性向けの漫画雑誌が伝統的に月刊ベースだからってところが関係しているのだろうか。才能が消耗しづらいというか。今は隔週のやつもあるみたいだけど。
『1日2回』はバツイチ男と寡婦の、家が隣同士の幼なじみであるがゆえに、くっつきそうでくっつかない複雑な恋愛にかんする話。
とはいえ、お互い中年ってこともあり、恋愛以外の要素がわりと根深く入り込んでくる。
現在、7巻まで発売されていて、そのなかでも今回、1巻を選んだのはプロット的に物語全体を通して大きな起伏がないから、とりあえずって理由とあともうひとつ。

単純に、このモノローグが好きなんだと思う。
「家が隣同士であるがゆえに、くっつきそうでくっつかない複雑な恋愛にかんする話」とさっき書いたんだけど、最初からすでに答えが出ているじゃないかってところが、なんかいい。
