【投稿コース】第6期 投稿コース講評:『ネーム『星空のラクガキ』ep.3-1 (12P)』【11月分】
ひらめき☆マンガ教室第6期から新設された投稿コースでは、月に一度、ひらめき☆マンガ+内に投稿したマンガの中から自由にひとつの作品をえらんで講評を受けることができ、内容はひらめき☆マンガ+で公開されます。
現在、オンラインで講評を受けることのできる「投稿コース」を含め、ひらめき☆マンガ教室第7期の受講生を募集中です。
ぜひお申し込みください!
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第6期、11月分の講評には全5作品の申込みがありました。本記事では、もぎとさんの『ネーム『星空のラクガキ』ep.3-1 (12p)』の講評をお伝えいたします。
4.『ネーム『星空のラクガキ』ep.3-1 (12p)』もぎとさん
講評:さやわか先生
受講生アピール文
今回は、少女漫画の王道である「壁ドン」を頑張って描こうと思いました。
「壁ドン」に至る前に、ヒロインの「リコ」が、ヒーローの「マモル」をカバン持ちにすることによって、「ヒロイン」の方が優位な立場にあるんだなという印象を一旦持たせてから、形勢逆転の「壁ドン」をすることで、ギャップで萌えるように狙いました。
清書の際は、密着感や、熱気がちゃんと伝わるように描けたら良いなと思っています。
最近、アプリでマンガを読み始めたのですが、1話数を分割して掲載されていることに驚きました。
例えば、雑誌や単行本では1話24pの作品が、8pずつの3分割にされているような具合です。
その分割が上手くハマってる作品もあれば、読みにくくなってる作品もあり、
雑誌で読むのと、アプリで読むのとでは、こんなに印象が違うのかという発見がありました。
本作は、スマホで読んでもらうことを想定しているので、当然マンガアプリを意識しなければいけないと思いました。
今回ネームを提出する、ep3は全体では25pの想定だったのですが、一旦オチのつく前半12pで提出しました。
(本当は作業が間に合わなかっただけですが…💦)
ep2 も12pほどで分割しても読めるように調整して作業しようと思います。
講師講評(さやわか先生)
もぎとさん、ご投稿をありがとうございます!
壁ドンのシーンは、さすがにこだわって描かれただけあって非常にドキドキ感のあるものになっているのではないでしょうか。また、そのシーンが終わった後の最終ページ2コマ目のホホ染めのシーンも、前のシーンを踏まえた上での主人公の反応を見せる間の取り方として非常によくできていたと思います。ここは構図も表情も的確だと思いました。
一方で序盤から中盤のコマ割りやフキダシの位置は一般的な漫画のルールからするとやや変則的なところがが多く、読者の目線がうまく誘導できないかもしれないと思いました。個人的に一番気になったのは7ページ目の中段から下段で、フキダシにヒゲ(尻尾)が付いていないせいもあって、ちょっと誰の台詞なのか一瞬混乱してしまいました。
また8ページ目の2コマ目(トモミを発見するコマ)も、唐突に小さめに切ったコマでトモミを描くことで、「ふいにトモミが向こうから歩いてきて、それをリコが発見したことを一人称視点で表した」ということを理解させようとするのはやや苦しいように思います。ページ数を抑える意図もあったのかもしれませんが、ここはベタに、遠景でリコ&マモルの姿と、遠くから来る(遠くにいる?)トモミというシチュエーションを見せてあげて、それにリコが気づき、トモミに声をかけるという平凡なお芝居をさせてあげたほうがいいのではないでしょうか。
感想としては、以上のように思いましたが、いかがでしょうか?もしよかったら参考になさってください!
講師講評ここまで
以上になります。
もぎとさん、講評にお申込みいただきありがとうございました!
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おわり