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父の本棚

彩冬八羊(さいとうやぎ)

彩冬八羊(さいとうやぎ)
父の本棚

想定読者:30代〜40代 女性

想定媒体:エレガンスイブ

【工夫した点】

対立する関係として、娘と母親を設定しました。登場人物を2人に絞ると、物語として空間が閉じた世界になってしまう気がしたので、亡くなった父親という第三者を「本」を通して間接的に登場させる事で、関係性やストーリーに奥行きが出るように意識しました。それぞれのキャラクター、また家族間でどういう関係性だったのかを短いページ数の中で表現出来るよう心がけました。

【難しかった点】

4p目から5p目の視点が変わる場面転換が、あまりうまく出来ませんでした。また全体を通して何かが足りない気がして、もう一捻り必要だったと思いますが、何が足りて無いのかわかりません。今作は強いキャラクター性を打ち出す事を目的とした漫画ではなく、ありふれた生活の中での心の機微を描きたいと思い、その中でどのように「キャラクター」を1人の人間として立てていくかを考え挑戦しましたが、難しかったです。ここが足りない一捻りの部分に通じるのでしょうか。

【制作時間】10h