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0キロメートル長距離走

すけっち

すけっち
0キロメートル長距離走

今回の完成稿は、第3課題のネームで時間を取られてしまい、時間が限られている中でのペン入れでした。
そこで、第一回の講義を思い出し、目標を先に設定して失敗をしに行くことを前提に考えを進めました。
まずは
・絶対に完成させる
この目標を大前提にすると時間が限られていることが条件にありました。そして、
・描きたいものを完璧に言語化できるまで煮詰める
・物語の辻褄合わせのキャラではなく、このキャラの解像度を上げる
第二回講義でネーム段階で足りなかったものはこの2点だったと考えました。
それらを踏まえ、自分のネームをよく観察した所、
・自分が描きたかったのは葛藤の瞬間
・色んな企画を詰め込みすぎていて中途半端
・キャラに物語の解説をさせている
という、直した方が良いと思う点が浮かび上がってきました。
これらを、時間が限られている中で治すために
・物語の基盤は出来上がっている為、自分の描きたかったもの以外の余計な要素は思い切って省く
・キャラならでは口調や生活感などを乗せる
という意識を持って、ペン入れを行いました。個人的には前回提出したネームの「他人事感」が消えていて良かったです。
技術的な面での意識したものは
・画面に濃度の幅を生んで、淡白な画面にならないようにする
・素材を沢山使ってみる
というのを行いました。

0m長距離走

すけっちです。よろしくお願いします。

今回の課題は、「キャラクターと出会う」ことが課題に求められていることだと解釈しています。なので、極論この課題に沿って提出をすればその時点で達成していると思っています。課題文で提示された人物を想像した時に「犯罪組織に追われる立場でありながら人に好意を持ってしまったことに葛藤している人物」と出会いました。そこから、このキャラへの解釈を広げていき、物語に落とし込みました。

意識したこととして、読み手にノイズが起きないよう、言葉遣いや全体像から入ることに加えて、引き込むようなコマを多くいれるよう心がけました。ですが、自分の感性に沿った表現と読み手に伝わるような表現を行ったり来たりしたことで最終的に物語が支離滅裂なものになってしまったと個人的には感じています。読み手に伝わるように1部分を修正したことで別のシーンに違和感が生じてしまう感覚です。なので、私の目線からは迷走したまま着地をしてしまった作品になっています。