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コモリ修理店

内海イチ

内海イチ
コモリ修理店

【着想】
課題文にある設定から、エンタメ性も含めて描けそうなものを考えました。
また、今後の商業活動のための練習も兼ねて、明確に企画として作ってみました。
以下の通りです。

【企画概要】
道具を修理するとともに、訪れた人々の心も直す(治す)人情話。

【ターゲット】
・人生の酸いも甘いも経験してきた大人たち。30代~50代の中年。
・雑誌:モーニングかビッグコミック。
・泣ける話が好きな人。人生に疲れていて、じんわりと心温まりたい人。

【企画の売り】
・人間ドラマのオムニバスが好きな人は一定数いるので(三丁目の夕日/死役所 等)、間口が広い。癒し/赦しを提供する。
・修理できるものなら何でも題材にできるので、需要がある限り長く続けられる。
・色々な道具が出てくるので、道具ごとの特性や部品の名前なども知れて、教養にもなる。
(例:時計はどういう部品で構成されているのかとか、包丁を磨き上げるにはどういった工程が必要なのか、とか)
・主人公と客の人間ドラマに加え、組織に追われている主人公の日常のサスペンス要素、社会における問題提起等、色々な展開ができる。

【反省点】
・連載のプロトタイプ/第一話のような構成になった。
 加えて、16Pという短い尺の中に描きたい要素がおさまり切っていないので、説明不足の印象を与える。(主人公の生い立ちや設定等、考えてはいます。)
 また、続き物を想定しているとは言え、これ単体で読んだ時に「犯罪組織に追われている」ことに必然性を感じない。
・キャラの立場が「店主と客」という、お互いの心情に踏み入れづらい関係性もあり、メインキャラ同士の感情のやり取りが完全に描けてはいないかな、と感じています。
 別の課題で、主人公ともう一人の、二者間のストレートな感情のやり取りを描きたいです。
・企画として意外性や新鮮味がない気がする。時間が経つほど商業企画として成立しているのか自信がなくなってきます。
・そもそもこういった作り方(続き物を想定)で読み切りを描くのは、アプローチとして合っているのか。ページ数の関係も含め講師の方にお聞きしたいです。

以上、よろしくお願いします。