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ドライブ・ミー・クレイジー

彩冬八羊(さいとうやぎ)

完成稿

彩冬八羊(さいとうやぎ)
ドライブ・ミー・クレイジー

想定読者:20〜30代 男女

想定媒体:くらげバンチ、ビックコミックスピリッツ

【ネームからの修正点】濱田先生にご指摘いただいた箇所を修正しました。①死体と目が合うように描く。②3p1コマ目に主人公が住んでいる場所の風景を描く。③9p目のカーチェイスシーンのコマ割り。

【工夫した点】青年誌らしい画面作りを意識して描きました。普段の自分が描いている大人向け少女漫画の画風より線を太めに、ベタを多めにし、パキッとした画面を目指しました。激しい動きのある絵やスピード線にも挑戦し、とても学びになりました。

【反省点】4pと14pがごちゃついていて見辛いか気になっています。画面のベタの分量が普段より多いため、視線誘導の整理が上手くできませんでした。固有色と視線誘導の兼ね合いに迷う時間が多かったです。書き文字も形が緩いのでさらに研究する必要があると感じています。車の車種を決めておらず外装と内装の整合性が取れてない…というのは、もしかしたら読み手には気にならないことかもしれませんが、描いていて違和感があり、車をサクッと描ける画力が足りないと感じました(3D素材を多用しました)。また、キャラクターを描くということが今課題の重要ポイントでしたが、今回の課題では上手くできなかった点が大きな反省点です。

【制作時間】70時間(7日間)

ドライブ・ミー・クレイジー

想定読者:20〜30代 女性

想定媒体:くらげばんち

企画概要:日々が退屈な男子大学生が、親友に犯罪っぽい事に巻き込まれ反社っぽい人に追われ、久しぶりに退屈じゃない一日を過ごす。(AがBしてCになるで書いてみました)

【工夫した点】

・特定のシチュエーションにキャラクターを置いた時、どのようなリアクションが生まれるのか?という『キャラクター』を描く課題だと解釈し、今までより強く意識してキャラクター×状況を想像してみました。

・第一課題の反省点として、頭と終わりで主人公にどのような心境の変化があったのかを意識しました。

・普段女性向け漫画を描いているのですが、今回は青年誌的な画面作りに挑戦しました。

・追われる緊迫感を出すため、スピード感のあるカーチェイスのシーンに挑戦しました。

・掴みとして冒頭2ページにアバンを入れてみました。

【反省点】

・内容に破綻が多いので、ストーリが進行していく中で「そうはならんやろ」と読者を冷めさせてしまいそうです。主人公を出来るだけ読者と同じ目線に立つ人物として工夫して描いたのですが上手くいってないです。「そうはならんやろ」を押し切る強さが出せませんでした。

・絵はシリアスっぽいけど実際コメディみたいなノリ(極主夫道的な)にしたかったのですが、終始コメディになってしまいました。描いているうちにリアリティラインの線引きがわからなくなりました。

ドライブ・ミー・クレイジーというタイトルですが、「気が狂いそう」「イライラする」みたいな意味があり、車に乗って逃げるので内容にも合うかなと思い採用しました。青年誌を意識したもののどう頑張ってもBLっぽくなってしまうので、好きは消せないな…と実感しました。ブロマンスとして味わっていただけたら幸いです。

参考:極主夫道1巻(雰囲気とコマ割り、パイセンのキャラデザ) 夏目アラタの結婚(カーチェイスのアングル、コマ割り)