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忍ぶ恋

山本むさ

山本むさ
忍ぶ恋

 

主人公や友人の恋が話の主な軸になるので、視線や表情を大切にするべきだと考えました。

なので、読者がキャラクターの心情を読み取れるように、と意識して描きました。

ネームを書いていて難しいと感じたのは以下の点です。 

・大きなコマ(大事なシーン)の構図と、タイミング

・一コマに顔全体を入れたくなってしまい、似たようなコマが続いてしまい冗長に感じる(読者が飽きるんじゃないか……?)

背景は2ページ目上段、主人公は5ページ2コマ目、友達は12ページ3コマ目くらいの絵が完成形になる予定です。

ストーリーについては、以下の事を考えながら作りました。

  

学生時代、登下校を共にしていた友達の恋を応援していました。

その友達の恋はかなわずに破れてしまったのですが、友達を振った人物に対して、苛立ちのような、怒りのような感情が芽生えた記憶があります。当時はどうしてそんな気持ちになったのかわからなかったのですが……。 

自分には「友達への恋心」があり、自分の好きな友達を振ったのが許せなかったのかも?という結論に至っています。

あの時自分に自覚があったら、友達に気持ちを伝えていただろうか……?と考えたり。

今回の課題ではそんな思いを元にして、「友達への恋心を自覚している主人公」が「気持ちを伝えずに友達の恋を応援する」話にしました。伝えられない理由は……友達のままでいたいとか、好きな人がいるのを知っているからとか色々浮かびますが、結局、知られるのが怖いんだろうなと思います。また、友達の恋も実る結末にしました。その方が嬉しいですし、短く綺麗に終わると思ったからです。