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さいはてから引き返して…

tomikashi

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さいはてから引き返して…

はじめまして!ひらめき☆マンガ教室7期生のTomikashi です!
1年間よろしくお願いします。
(しばらく無職なので)全課題提出を目指して頑張ります。よろしくお願いします。

こちらは課題1のネームです。
自分のサラリーマン時代のエピソードをもとにした漫画です。
WEB画面で表示してみたら文字が小さくて、大変読みずらくて申し訳ございません。

学生時代にお遊びで漫画を描いて以来、十数年ぶりにマンガを描く場をいただきました。
さっそく懐かしい楽しさと苦しさを味わっていますw

自己紹介を作品にするのは少し恥ずかしいですが、普段の生活からモチーフを探し出すのは多くの作家がやっていることだと思うので、すばらしい課題だと思いました。
最初は構成しやすい簡単な題材がいいと思ったのですが、ついつい、過去に延々悩んでしまった話に引き寄つけられてしまい、サラリーマン時代を題材にしました。

お読みいただけましたら幸いです。
(※注 本作に登場する人物は、実在の会社・人物とは関係ありません)

———-

(以下は制作過程についてのメモですので、作品を読んだあとにご覧いただけるとありがたいです)

●難しかった点
エピソード探しの段階で、それこそ5歳ぐらいのころから現在に至るまで様々考えてしまい、懐かしいやら恥ずかしいやらで1~2週間ほどかかってしまいました。(去年と同じ課題だと予測し、10日間先回りして準備していましたが、早速消化…)

仕事について描きつつ、最後には失意のもと退職することが決まったため、主人公のキャラクター作風をどのようにするかにとても悩みました。
コミカルな2頭身キャラにして社会を斜めから見て風刺するような描き方もあり得るかと思いましたが、自分の中でこのエピソードを十分に相対化できなかったことと、またあまりに俯瞰してしまうと「退職」を選ぶことに痛みがなさすぎてしまうことに違和感を覚えました。
そのため、無難に職場で頼られる(高身長・肩幅が広い)がメンタルが弱そうな(悩み眉)優男(前髪長め)っぽいイケメンに設定しました。
自分のエピソードをイケメン君で描くのは大変恥ずかしいのですが、課題文で「「主人公」は、あなた自身であっても、なくても、どっちでもOK。」と背中を押していただいたので堂々と描くことができました(笑)

プロットの段階では、どの程度の書きっぷりにするか悩みました。
昨年の課題文で『ちびまる子ちゃん』(TARAKOさん、ご冥福をお祈りいたします)が参考作品にあげられており、エッセイ風の描写で使えそうと思い参考にさせていただきました。
『ちびまる子ちゃん』はかなり文字数が多い漫画で、第1話がだいたい1ページあたり250文字前後(新書の半分ぐらい)の文字量だったため、これを参考にプロットはだいたい1pあたり200~400文字程度、行数にして7行~14行ぐらいを目安値にしました。こちらは、ネームにする段階のボリューム感とも一致したように個人的には感じています。
参考図書がかなりエッセイ寄りだったため、完成したネームの文字量が多くて読みにくいなどのご意見をいただきたいです。(そもそも文字が下手すぎて読めなかったらゴメンナサイ、今後は丁寧に書きます)

ネームの段階では、作業時間の管理が難しかったです。
プロット時点で頭にぼんやりとコマ割りを思い浮かべていたのですが、文章を読む・コマ割を頭に浮かべる・コマを書く・絵を描くの工程がスムーズに切り替えられず、1ページあたり3時間ほどかかりました(慣れるとどのぐらいなのでしょうか?)。この時間は今後目安にします。
私用の都合もあり、ネーム時点でフルで使える日数が3日しか残っておらず、内一日は根を詰めるときに通っていた漫画喫茶がいつのまにか潰れていて無駄足を踏んでしまったことがあり、睡眠時間を削り、かつ、もともと14ページだったのを7pまで削る決断をしました。

〆切り直前にページ数の削減を決断をしました。
本来は、退職直前に上司に詰められてメンタルを病み、退職後、亡霊のように傷心旅行に行くエピソードを挟もうとしていました。
漫画は時間間隔がいじれるので、1コマで即復帰(現実には2年経過)するという展開(時間が解決したみたいな)にできました。意外とこの方が漫画としては成立していると思っています。

元々扱いたかったシーンは、

・自分のイエが鎌倉時代に持っていた城の城跡に行き、討ち死にしたことに思いを馳せる描写。
・石川県珠洲市の芸術祭(「さいはての芸術祭」と呼ばれており、タイトルの由来)に行き、その数か月後に震災が起きた

の2つで、こちらも扱ってみたいモチーフでした。
ただ、作画コスト(武士や城の絵、芸術作品の絵など…)が高く、また、いまだに色あせていない災害をどのように扱うのかについては、プロット時点で悩みが尽きていなかったため、削減して正解だったのかもしれません。

私は「主人公が立ち直るまでを描く作品」が好きなのですが、作者がその気になればあっという間に終わらせられちゃうのか…と思うと寂しいものですw

以上です。
長文、失礼しました。