
ロボットは水面(みなも)を知らない

想定媒体:ビッグコミックスペリオール
企画内容:
・社会性:主人公と相棒の関係だけで完結させず、周囲の大人たち(おじさん・おばさん)とのやりとりも描くことで、社会との接点を感じられるようにしました。
・私小説性:有事を生き延びた人が、平時ではうまく馴染めずにいる状況を描いています(パンを落としただけで動揺してしまう部分)。
・サービス精神:苦しみを描きつつも、それに酔わず、もがく姿を通してキャラクターに希望を感じてもらえるよう心がけました(例:ロボットを作り、他者との関係を続ける様子)。
アピールポイント:
青年誌・少年誌を中心に単行本を約1000冊読み、そこから「続きが気になる作品」には“キャラクターへの余韻”があることが多いと気づきました。
今作ではその仮説を元に、とにかくキャラの感情を前面に押し出し、最後に“静かな爆弾”となるようなオチを置くことで、「この二人、これからどうなるんだろう…」と思ってもらえるような読後感を目指しました。
前作の反省点(1〜3p以内に主人公の情報が提示できず、説明不足だった)をふまえ、今作では導入でキャラの背景と関係性がすぐ伝わるよう改善しています。
反省点:
・全16pの中に過去回想を2回入れてしまい、話が複雑になってしまいました。
・視点キャラを王道の“ノリやすいコンビ”にしなかったことで、読者が感情移入しづらく「キャラを好きになれない」と感じさせてしまっていると思います。
・これまで一番多く頂いた感想が「意味が分からない」だったため、今回もどこまで伝わっているのかが大変不安です。
どんなご意見、ご感想でも構いませんので、お気づきの点あればぜひ教えていただけると嬉しいです。すべて創作の糧にします!
想定読者:20代以上全員
ネームからの修正点
全部修正しました。特に自分が描けるものと、読者に面白いと思ってもらえるものをどう合わせにいったらいいかが課題だと感じ、エンタメの枠として今作はドラえもんを意識しました。読者視点キャラとして井出ちゃんを出しました。
工夫した点
読者に「このキャラざまあ」「作者はキャラを加害して楽しむ癖なのかな?」「説教くさい」等、思われず、キャラの生き様を楽しんでもらいたかったので背景とキャラの表情を真剣に作画しました。参考作品は「夜の歌」「釣りキチ三平」「皇国の守護者」「AKIRA」です。狙った読後感は「なるほどね〜」で、とにかく読者を漫画に没入させたかったです。
反省点
線が細くて出力する際に潰れてしまって、前作から引き続き課題です。また、読後感がいまいち設定できません。今作は「傷ついてもそれでももがく姿が描きたい」という地点からスタートしたので尚更、読後感がイマイチなのかなと反省してます。
それと、想定媒体を決めることができず困ってます。ぜひ直接相談させてください
・ひらマンに来た理由
伝わる漫画が一人で描けず途方に暮れていたため。編集さんと喋る訓練が出来ず困っていたため。現状は新人賞が1回だけ取れた担当がいない新人です。
・今後どうなりたいか
打ち切りにならず連載完結してみたい
・何で知ったか
濱田轟天の漫研部室語りで知りました。ゲンロンは私の不勉強で存じ上げなかったのですが、最近は人文ウォッチを楽しく視聴させていただいております。
講師の方々の著書について
さやわか先生:RPGの作り方拝読してます。今、α版の進捗がダメなとこまで読んで大変面白いです。大井先生:新連載をうぇぶりで見て、コメ欄に海外から熱いコメントが届き、お祭り騒ぎになっている様が「作品のパワーがすごいな」と面白かったです。濱田先生:商業を挑戦したいと思えているのも島崎の影響が大きいので今から大変緊張しております。
制作期間はペン入れ〜完成で10日です。