
五反田水系に流れて

今回の課題にどう取り組もうかと考えた結果
①自分の境遇を主人公に重ねつつ
②自分がよく読む知識・うんちく系マンガ(そういうジャンル名があるのか分かりませんが)で
③自分が興味を持っている「地形」について紹介する
というマンガを描くことにしました。
マンガの内容は、先日「この先一年通うのだからゲンロンカフェの近くを下調べしておこう」と五反田~白金台近辺を一日中歩き回ったときの経験をもとにしています。
空いた時間に地形を見るというストーリーに、冒頭で「人生が停滞している」と語られた主人公が分水界を超えて歩き出す=人生が流れ始めるという意味を重ねて表現しています。
マンガを描くことがほとんど初めてなので、描いていて「なんかこれダメな気がするけどほかのやり方が浮かばない!ぐぬぬ!」という箇所がたくさんあり、大変もどかしい気持ちです。
具体的には冒頭の入りの素人臭さ、全体通してのコマの割り方、コマのアングルのバリエーション、フキダシの量などに苦しみました。
精進いたします。
想定読者は地理に興味はあるけどそんなに詳しいわけではない10~30代の男女です。前回の講評で割と好意的な評価を頂いたのと、初めての課題ということもあり、ネームから大きな変更はせずに完成させることを第一に考えて描きました。作品の内容的に風景が準主役のような位置づけなので背景に力を入れ、逆にキャラクターは背景に埋没しないようにシンプルなマンガキャラにしています。クリスタ素材などにあるよくあるマンガ背景は目立ちすぎないよう無機質なものが多いですが、本作は逆に目立たせたかったので、書き込みを増やし、ベタを減らし、フリーハンドの線を多用し、ウソまみれのパースで描いています。上手くいっているでしょうか?感想いただけると幸いです。