俺様のスケボー!
スケボー・スポコン・バトルマンガです!!!
『テニスの王子様』のスケボー版のイメージです。
いろんなイケメンが出てきて、派手な技を決めて、バトルする話にしたいです。今回は16ページ読み切りなので、そのうちの一幕を切り取ってショートストーリーにしました。
とにかくカッコいいキャラクターを描きたいので、少年マンガ(バトルもの、ヒーローもの、スポコンもの等)が私のメインフィールドだと思います。
以下、少し長くなりますが、詳細を述べます。
1.描きたいもの
私は、強くて優しい人間を描きたいです。
これは、「世の中には強い人間と弱い人間がいて、そのうちの強い人間を描きたい」という意味ではありません。「そもそも人間とは強くて優しい存在のはずだ」というメッセージを、作品を通じて発信しつづけたいです。
普段本業でやっている小説のほうでも、一貫して、人間の強さと優しさを書いているつもりです。今回の課題を受けて、改めて考えて、マンガでもやはり同じことをしたいのだと気づきました。
ただし、マンガと小説では得意な切り口が異なるので、せっかくマンガを描くなら、小説では扱いにくい題材を選びたいです。動きのあるスポーツものは、小説では非常に書きづらく(そして売れにくい)一方、マンガではメジャーなので、今回取り組みたいと思いました。動きがあり、かっこよくて、少年マンガでまだ大々的に取り上げられていないものを探し、スケボーを選択しました。
2.気をつけたこと
キャラクターの魅力とスケボーのカッコよさで読んでもらうマンガなので、以下の点に留意しました。
・なるべく早く主人公を登場させる。
・各キャラ、登場して一秒で、その性格を伝える。
・ラストの大ゴマが見せ場になるよう、バトル面(ライバルとの関係)、ドラマ面(少年との関係)で必要な展開を前半に入れておく。
・スケボーの技や動きがカッコよく見える構図や演出を考える。
・つかみの技、ライバルの技、ラストの技……と進むにつれて、段階的に「すごい感じ」が増すように組み立てる。
3.知りたいこと
本作がマンガ二作目で、何を分かっていないかも分かっていない状態ですが……!
少なくとも、以下のことは分からないので、知りたいです。
①「マンガの基本」のような書籍を数冊読んで、基本の文法にのっとったコマ割りを目指しました。精一杯やってみたのですが、うまくいっているのか自分では分かりません……。何か変なところ、もっとこうしたほうがいいところがあれば、何でも教えてほしいです。
②絵を描きなれていません。画力が圧倒的に不足しているうえに、絵柄も特に定まっていません。完成稿を仕上げるにあたって、どれくらいの絵柄を目指して画面をつくればいいか、知恵を貸していただきたいです。
③髪の毛、服、背景など、描き方がよく分からないまま、やっています。ネットや動画でも調べていますが、情報が玉石混交でつかみきれず。受講生の皆様、「こうやってるよ」というのを(飲み会などでこっそり)教えていただけると、本当に助かります……!
以上です。何卒よろしくお願いします!!!
最初に言い訳をしておくと、本作は人生で2作目のマンガです。人間が出てくるマンガを描くのは初めてで、キャラクターのイラストを描くのも初めてです。そのわりには、頑張りました……(と、まずは頑張りをアピールさせてください!)。
真面目なバトルマンガとして描いたのに、圧倒的技術不足によって、ギャグっぽくなってしまいました。仕方ないので、ギャグ方面に誇張して、何とかまとめました。
▼気をつけたこと
・少年マンガらしい展開、画面を入れた。
・登場人物を減らし、前半の人間ドラマを整理した。
・描き込みで迫力を出す画力がないので、とりあえず主線を太くして勢いを出した。
・効果線、集中線、グラデトーン等、今できることを多用することで、何とか画面を持たせようとした。
・下手は仕方ないので、とにかく元気よく!!! 描きました。
▼難しかったこと
・高度なマンガ力が必要な題材に初心者が手を出してしまったので、すべてが難しかった。
・スポーツバトル読み切りを16ページでまとめるのは難しかった。充分なバトル展開を入れるには紙幅が足りず、ストーリー、人間ドラマ、キャラクター造形においても、かなり妥協せざるをえなかった。
・後半の展開に向けてネームを修正していった結果、ところどころリズムが悪くなった。
・キャラクターの表情、演技のイメージが脳内にはあるのに、自分の手では再現できなかった。何度も描き直したが、〆切までの期間では納得いくものにはならなかった。
発展途上の仕上がりとなりました。
ただ、高い目標に挑戦した結果、今後どのような技術を身につければよいのか理解できたので、とても良かったです。線画のかたち(デッサンの正しさ)、ペンタッチ(線のきれいさや強弱)、ディティールの描き込み(髪、服のしわ、陰影等)、コマ内の構図、背景、パース、画面の統一感等々。ひとつずつ身につけ、磨いていきたいと思います。