
【第8期】さやわか先生&大井昌和先生による質疑応答のコーナーNo.1
ひらめき☆マンガ教室では受講生の学びを深めるために受講生専用の質問フォームを設けております。本コーナーでは「ひらめき☆マンガ+で公開可能」なものとしてフォームに投稿いただいた質問の一部を、皆さまにお届けいたします!
No.1にあたる今回は《課題の直し方》についての質問と回答をお伝えします。
質問者:三水雅さん
<質問内容>
課題1をうまく直そうとすると、大幅に描きなおす必要があり、主人公と、主人公に主に関わる登場人物の設定が大きく変わりそうなのですが、それでもかまいませんでしょうか?主人公とそれに影響与えるキャラが高校生になりそうです。
旅立エンドを回避しようとすると話も結構変わりそうです。神経質な主人公とテキトーな人物の話なのは変わらないですが。
今から1週間以内に直すので、それから質問フォームで直したネームを見てもらえるでしょうか?16ページなら2週間あれば完成できます。

<さやわか先生からのご回答>
三水雅さん、ご質問ありがとうございます!課題1の修正についてですね。
まず、前提としてひらめき☆マンガ教室の課題は、講評で指摘されたように直すのが絶対ではありません。「そもそも自分が描こうと思った話がこれだ」と思うのであれば、無理に直すことはありません。問題は、自分が描こうと思った内容が伝わっていないということなので、それが効果的に伝わる直し方をまずは考えていただければと思います。
とはいえ、実際に考えてみて「現状の作品をベースにしてうまく直すことは、難しそうだ」と思うようなら、大幅な描き直しが必要になることはありえますよね。しかしその場合でも、基本的には自分の作業ペースに合わせて、締切に間に合う、無理のない範囲でやっていただければOKです。つまり「本質的には講評で指摘された問題が解決したかどうかはわからないし、締め切りに間に合わせることを優先するならこのくらいの直しになる」という形でご提出いただいて、その旨をアピール文に書いていただければと思います。そして、ぜひまた次回以降の課題で、今度は大幅な直しが必要にならない作品にチャレンジしていくといいのではないでしょうか。そうやって、「この課題作品を完璧にする」というよりも、ちょっとずつ直しの少ない作品を目指すのがオススメかなと思います。
したがいまして、直し方も、「自分なりに講評の指摘を踏まえると、こういう直し方かな?」と考えながら進めていただいて構いません。初回の講義でお話ししたように、ひらめき☆マンガ教室の各回の課題では、失敗していただいてかまいませんし、ネームから直す場合にも、完全に直っていることが大事ではありません。試行錯誤しながら、一年を通して、最終的に効率よく作品が作れるようになることが大事だと思います。場合によっては、最初の課題でうまく描けなかった作品を、最終課題でやり直して提出する受講生もいらっしゃいます。
しかしそれでも、三水さんが全面的に描き直すことにチャレンジしようとお思いになるなら、もちろんやっていただいて構いません。ただその場合も、どうか、ここでエネルギーを使い果たすことのないよう、無理のない範囲でお願いいたします。
そして、修正したネームを拝見するという件も、もちろんお送りいただければ拝見いたします!ただ、前述のようにひらめき☆マンガ教室の課題の目的は「エラーを徹底的に修正して完璧な作品の提出を目指す」ことではないので、次回の講評までにケチのつかない作品を目指さなきゃ!みたいな気持ちで臨む必要はありませんよ。どうかまずは、ご自身で、先日の講評を踏まえて、どうやったら読者に伝わるかを考えつつ、修正に挑んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。
<大井先生からのご回答>
三水さん
ご質問ありがとうございました〜。回答者の大井昌和です。
1年間よろしくお願いいたしますm(__)m
この講義において出されたネームを直すというのが教室の趣旨だと思うので、その点に気を止められるといいと思います。
商業ではネームがボツになれば企画もボツで新たにゼロから立ち上げる羽目になりますが、ひらめき☆マンガ教室の講義の中ではこの企画にあたる部分は先生が出した課題になるので、全体を変える必要はないからです。
なので例えば旅立ちエンドを回避したいのであれば、旅立ちエンドの「ストーリー」を変えるのではなく「演出」や見え方を変えるという感じだと思います。バイトをしようと最後に思ったなら、それを家族に相談すればいいし、マックに行くならお母さんの分も買って帰ればいい、などストーリーの本流を変えずに意味を変えることも可能だと思います。
そしてこれらマンガ表現における意味のコントロールとその意図を生徒さんが理解して、自分の表現に活かすことが教室での学びの第一歩ですし、さやわか先生の授業はその先までお話ししてくれるので、これから1年間がんばってください!
以上です!
自分以外の受講生がどんなことに気を付けていて、どんなことに悩んでいるのかを知ることに加え、それに対する先生方からのご回答を知ることはたいへん勉強になります🖊📝
本コーナーは不定期配信ですが、更新があった際にはぜひお読みくださいませ🌴
おわり