240602 4月完成稿、5月ネームの雑記
(↑今月のクロッキー 元絵、写真参考有)
○漫画を提出して○
- 教室に入ってから話をうまくまとめるやうまくコマを割るといった正しい漫画を描くことを考えてきた。それが目的で入ったしまだ突き詰めきれてないが、もっといい加減にふざけて描いてもいいんじゃないか
○次回の目標○
- もっと適当に描く(正直に描く)(これを描いて死んでも後悔しないか?)
- セールスポイントを意識して描く(本屋に置いてありそう?)
- 12ページくらいで成立できる漫画を16ページで作る
○4月完成稿「少年の日のココロの中にいた青春の幻影」○
要旨
- 作品を俯瞰する感覚を学んで作りやすくなった
- めくりの概念を知ってから漫画が物凄く作りやすくなった
- 伝えたい「こういうのが好き!!」を明確に決めると作りやすい
- ペン入れする動機がない
①武富先生に講評後LINEにて「よきマンガは、よき猛獣と良き猛獣使いの絶妙な関係で成り立つ」とのお言葉をいただいた。完成稿はそれを目指して作った。自分のやりたいことを闇雲に発散するのではなく理解し制御して昇華させろということだと思った。
俺はずっと視野が狭かったのと描きたいものへの熱がありすぎてどう描けばいいかまったく分からなかったから今までは好きな漫画や映画を引用してそれに載せることでなんとかやってきた。けど武富先生にこのお言葉をいただいてから少し漫画を俯瞰して描けるようになった。描いててすごく楽しかった。
②制作コースの方にめくりの概念を教わった。これも俯瞰して考える方法論なんだが端的に書き残すと16ページの漫画なら冒頭は2p,4p,6pに何かしらの展開や驚きを作り、クライマックスは右ページの12pか14pに見せ場を作ってあげる。エピローグを長く取るなら12pに、クライマックスがエピローグを兼ねるなら14pでもいい。冒頭では1p〜2pで5W1Hを提示してあげること。ただのセオリーに過ぎないけど、チェックポイントがあると作りやすくなる。目的はリズムを生むことと、読者に手を止めずに読んでもらうこと。
③作りながら宮崎駿のさらば愛しきルパンよを観た。俺がテレビアニメに求めるものが全て詰まっていて(IMAX映画に求めるものが全て詰まっていたのはトップガン2)、改めて見返したら宮崎駿のとにかく客を楽しませてやろうというエンターテイナーとしての気概に感激した。銭形がバイクに乗って階段駆け上がるところとか。そういうところを見習って作った。
④本来セオリーならキスシーンのあと親とか障害に追いかけられるべきと聴講の方にアイデアをいただいたが、ページ数の問題でできなかった。絶対入れたかった。展開が詰め詰めになったのと、主人公の男の子の存在感が薄いので何かしら役目を作ってあげたかった。ラストの閉め方も難しかった。
⑤少年と少女のキスシーンで唾液が糸を引くカットを入れたけど良くなかった気がする。エロ漫画じゃないから隠せばよかった。フュリオサはものすごく抑制の効いた映画で、なんて大人な映画なんだ!!って感激した。フュリオサは俳優もそうだしボスたちの扱いから見ても明確に美人っていう設定で描かれているんだけど容姿の良さを全く演出しないしセリフもない。そもそもマッドマックスの世界観は荒廃した世紀末なのだからセックスは間違いなく荒れてるのに全く描かれてなくて、おかげで物語に集中できて凄くよかった。多分、フュリオサが明確にエロスを醸す演出のある映画だったら全く異なる映画体験になっていたと思う。フュリオサの抑制はエロ方面に限らないけど。
⑤正直今はとにかくネームをたくさん作りたくて、あまりペン入れすることにモチベーションがない。仕事の漫画のペン入れで手一杯になっている。というか、ペン入れしたいと思えるネームが描けてない。
○5月ネーム「LOVE LOVE LOVE」○
要旨
- 課題の意図が成立する物語類型をまず考えた
- 女性向けエロ描写がある青年漫画を目指したがうまくいかなかった
- イケメンに振り回される寡黙だけど性欲強い女が描きたかった
- 男のキャラが弱いし、展開も弱い
①そもそも肉体的接触がクライマックスになる話にすれば作劇や画を頑張らなくてもいいなと思って作り始めた。話は変わるけど優れた企画は原作者じゃない他の誰かが作っても面白い。二次創作とか↑のルパンもそう。あまり作劇や画を頑張らなくても元から成立してるものを作れたらいい
②男性向け18禁は人から教わる気がしないのでこの教室で描く意味がないと思いうみべの女の子や往生際の意味を知れ!のようなエロ描写がある青年誌を目指したが、結局どう描いたらいいか分からなかった。エロをやるなら直球でやりたいし、女性に向けて描いたけど俺が女性ではないから向け方も分からなかった。女性に向けて描けば女性が喜んでくれるわけじゃないし。実際普段描いてる18禁は男性向けだけど読んでくれてる女性層はいる。素直に男性向け18禁をやればよかった。もっとしっかりク◯ニさせて、ポニテを引っ張ればよかった。
③とにかくイケメンで人気の男に振り回される性欲強い女っていいなと思って描いた。普段は寡黙なのもGOOD! でも、性癖的にはこんなイケメンが女を犯せるのは現実でも当然なので漫画に描く意義が薄い。ホームレスとか、歯がない労働者に犯されてほしい。もちろん、同意の上で。そこに愛があるっていうのはエロ漫画以外だと難しいと思う。フィクションは単なる空想ではなく、現実にありえたかもしれない過去を描けたらいいなと思う。
この漫画では、野田彩子が描くような、情動に振り回され、それを制御する気がない女の子が描けたらいいなと思う。
④もっとち○こを舐めたくなる男にしたかったし、後半を燃え上がるsexにするために障害を配置するべきだった。男の子のキャラをもっと引き出してあげたい。でも、16ページだからできないと思う。キャラを引き出さなくてもキャラの記号だけで成立する漫画を考えるべきなんじゃないか。28ページくらいいる漫画を16ページに収めてるから中途半端になってる気がする。