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240506 3月ネームと完成原稿、4月ネームの雑記


福本眞久です!

zinbeiさんを見習って僕も毎月ごとに記録を残すことにしました。

ネーム課題と完成稿課題を提出し終える度に出します。継続したいので1~2時間くらいで書きます。

狙いは二つあります。

①考えていたことと反省をまとめる機会を作ることで、一年間なんとなーく制作し続け気づけばひらマン終わっちゃってた😇 という事態を防ぐ

②自分の現状とこれからどうなりたいのかを文章で書くことで整理し頭に定着させること

です。

過去の成功体験を鑑み2024年だけはひらマンのドレイになるつもりです。我流でやりたいなら初めから人を頼らない、をモットーにやろうと思います。

            

○次回の目標○

①自分が伝えたいこと/やりたいことを叶えつつ、それより読者を楽しませることを第一に作る。

②そのために脚本術を明確に取り入れる、ジャンルを明確にする、キャラを立てる、どこの誰に向けて描くのかを明確する、1~2行のあらすじを書いて読みたくなるかチェックする、いずれ商業で闘うことを意識する、を実践する。(できるかは・・

③絵に頼りすぎてる節があるので、次回のネームは絵に力を入れない

④エロ漫画で達成できていることを一般漫画でもできるようにしたい

      

○3月ネーム「ED人間マチアプ漂流」○

  • 要旨

①自分の内省や憐憫に囚われすぎて読者のために漫画を作れなかった

②読者に読まれることが商業漫画の存在価値を測る上での尺度だと思うが、そこから逃げた

③エンタメとしての強度はどこから来るのか?(セオリーを取り入れる、ジャンルを定める、キャラを立てる、仮想の読者)

④オスカーワイルド曰く「拙劣な詩はすべて本当の感情から生まれる」切実な気持ちを描くことが漫画の力強さに繋がると思っていたが、実はそうじゃないかも?

         

  • 制作中考えていたこと

①当時カウリスマキをたくさん観ていたので、不慮の出来事で苦労を重ねた人間がラスト報われるというお決まりの手口と控えめな演技プランがカッコイイと思って真似した。絵はフィオールにハマっていたので真似した。

②ネーム中、自己紹介という言葉に囚われ続けた。「あなたの実際に経験したこと」と、「それが起きた時に抱いた思い、そして時間が経った今の考え」を使って自由に漫画を描くことが課題の概要なのに自分の人間性を俯瞰し記号化して漫画にするってどうやってやるんだろうとずっと考えてしまった。それをやりたくなかったのでなるべく顔や感情を描写せず出来事だけ描写する漫画を作った。実際に経験したことの中でも本当に辛かったことを漫画にしたので、描いててずっと辛くて俯瞰して漫画を作ることができなかった。

             

  • 講評後考えていたこと

①読者のことを全く考えない独善的な漫画を作ったことに気づいた。

②自分の言いたいことや憐憫を顧みず読者が面白いと思えるかを優先すべきだったと思った。

③読みにくい漫画を描いていたことに気づかなかった自分に腹が立った。

④ネームの講評なのにほとんど絵しか褒められなかったのが悲しかった。(嬉しかったけど)

⑤漫画だと成立するものが小説では成立できない場合があるように、映画だと成立するけど漫画では成立できない(しにくい)ものを漫画でやっていたんじゃないかと思った。

⑥読者に読まれることが商業漫画の存在価値を測る上での尺度だと思う。でも、↑の”制作中考えていたこと”から分かるように読者のことをほとんど考えていなかった。この漫画は読者に読んでもらう配慮とエンタメとしての強度(セオリーを取り入れる、ジャンルを定める、キャラを立てる、仮想の読者)を考えられていない。

⑦↑の熟慮すべきところをなんとなくで作ってしまった。

⑧わざわざ金を払って漫画の教室に入ったのに「別に読者に読まれなくてもいいんで」みたいな態度を取るのはおかしいと自分で自分に思う。読者に楽しんでもらえる漫画が描きたい。人に褒められたくて漫画を描いてる。

ひらマンの問う”自分が漫画で何がしたいのか?”を突き詰めることは薬を作ることに近いのかなと思う。胃腸薬を飲んだら胃が良くなるように、この漫画を読んだらこの層の読者をこういう気持ちにさせられる、というのを目指す感じというか。実際ネットでバズってる漫画や大衆に評価されてる漫画はその辺がスッキリしているなと感じる。

                 

○4月ネーム「12」○

(3月完成稿より先にこちらを制作したのでこちらから書く)

  • 要旨

喪失の経験がある読者に、喪失を抱える子どもが信頼できる親族に愛される様子を見て、一瞬でも救われてほしい。

①”16ページ以内で成立している読者が楽しめるエンタメ”が描きたかった。

②こうの史代「こっこさん」の一編を模倣したが、優れた作品を模倣するには優れた技術が要ことに気づいた。

③読者が面白い!って思えるものを作ることに執着したか? 模倣に執着していなかったか?

④ネームなのに絵の力に頼りすぎてるので次回は絵を頑張らない

⑤次回は普段エロ漫画を描いているように課題を作る。セオリー通りに作る。ジャンルを定める。仮想の読者と、漫画の目的(読者をどういう気持ちにしたいのか?)を明確にする。

               

  • 制作中考えていたこと

最初の段階ではジャンプ漫画のようにしっかりキャラが立ったイケメン主人公と可愛い女の子が出てくるアクション要素のある恋愛漫画が描きたかった。エンタメをしたかった。

このネームの前に呪術廻戦の秤のキャラ説明シーンを模倣してヤンキーとメンヘラのラブコメを描いたが、どうにか16ページで収めたけどペース配分がおかしかった。ページ数とは容器で、それに収まる量にしないと成立できないことを痛感した。2回ネームを切って諦めた。

①そこで、この課題の”今一番描きたいもの”で”とりあえず自分はしばらくこの方向をメインに作風を確立してみたい”のは”16ページ以内で成立している読者が楽しめるエンタメ”ということにした。フワっとしてるけどプロみたいな漫画がとにかく今一番描きたかった。自分の漫画がエンタメとしてショボいことが許せない。

作風とは本来絵柄とかジャンルとかテーマとかそういうことを意味しているはずだけど・・。

③成立させるためにまず徹底的に模倣することにした。過去心に響いた短編漫画を探した。こうの史代先生の「こっこさん」の一編(8p)の見せ場の独白が素晴らしく凄く真似したくなった。キャラと人間描写と物語の流れを模倣することにした。

④優れた漫画を模倣するには優れた観察力が求められることを痛感した。模倣には自信があったのにまったく上手くできずショックだった。

⑤「こっこさん」は、人間関係で疎まれがちな、完璧では無いキャラクター達への作家の慈愛の目線が核なんだと気づいたら現状満足いくネームが描けた。

⑥キャラを立てるために、また読みやすくするためにはしっかりと周りのキャラにリアクションさせることが大事だと学んだ。

⑦キャラのリアクションは映画の劇伴のような効果があり、読者にこのリアクションしてるキャラと同じリアクションをしてね!と誘導することができる。映画で悲しい音楽が流れたら悲しい気持ちに誘導されるように

⑧聴講生の方にお願いして、連日ネームを5回も見ていただいた。お忙しい中本当にありがとうございました。

⑨描き終えて、読者が面白い!って思えるものを作ることに執着したか? 模倣しきることに夢中になっていやしなかったか?と思う。

➓「こっこさん」の連作の中の一編を模倣したけど、課題は独立した編なので模倣し切るには僕の考慮が不十分だった。

11エロ漫画はエンタメとしての強度(セオリーを取り入れる、ジャンルを定める、キャラを立てる、仮想の読者)のうち、”ジャンルを定める”と”仮想の読者”の二つを自分がわざわざ考えなくても設定されている。仮想の読者とはつまり自分が◯けるかということだし(エロ漫画家が自分が◯ける以上のネームを描くことは理論上不可能)、そもそも漫画の目的も一つに定まっている。ここに俺が一般漫画だと上手く行かない理由が詰まってると思う。つまり、エロ漫画は意外と勢いで描けてしまうが、一般漫画はそれが通用しないということ。(エロ漫画の方が簡単という意味ではない)

12エロ漫画だから考えなくてよかったことを一般漫画でも考えていないんじゃないか。次回のネームはそこを踏まえて制作してみる。

13ネームなのに絵の力に頼りすぎてる。もっと具に凝りたいので、次回以降はネームの絵を適当に描くことにする。

            

○3月完成稿「ED社長!!」○

要旨

①EDで悩んでる人やそうじゃ無い人に、EDで苦しんでる人のリアルな気持ちと救われる様子を明るく描いて、読者に同情されつつ笑ってほしかった。

②制作期間が4日しかない中で脱稿したかった。

③EDに悩むこのキャラに向き合いきれなかった。

                  

  • ネームを大規模に変更した理由

①制作期間が4日しか取れず、「ED人間マチアプ漂流」は16ページあり間に合わないと判断した。静かな内容なので書き飛ばす絵は合わないし、何よりキャラが薄いので丁寧な作画にしないとバランスが悪いと考えた。

②「ED人間マチアプ漂流」をもっとキャラを立ててキャラの主観で話が展開する、もっと共感ベースの作品にしたかった。しかし時間もなくうまいことひらめかなかった。削って整えるより思い切って1から作った方が早いと考えた。

                    

  • 制作中考えていたこと

①自分がEDという題材を描くなら悩みや憐憫を入れざるを得ないのでどうしても内容が暗くなるから明るくしたかった。そこでハーレムとイケメン金持ち社長の要素を入れようと思った。

②冒頭はエンタメとしてのおもてなしを意識した。1ページ目で読みたいと思えることを目指した。キャラは記号的な表現を目指しとにかく分かりやすくしたかった。ラストは笑いで閉じて、とりあえずハッピーエンドにした。

③EDという題材に向き合うことができなかった。愛する人とのセックスに気負いを感じている人間がどう克服するのか?ということをもっと物語で描くべきだったが笑いと勢いとナレーションでごまかしてしまった。

④作画については、時間がなかったので線数の多い絵柄を採用した。線1本1本の重要度が下がるから思い切りの良い絵が未熟でも入れやすい。時間がもっとあればキャラのデザインや空間の演出などもっと細かく意識的にディレクションしたかった。また、主線を太くすることにこだわった。

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