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課題6『物語をでっちあげる』完成稿の感想


課題6『物語をでっちあげる』完成稿の感想です。

大須賀健さん『蛍光灯を割れ

等身の違いで、ネームとは受ける印象がかなり変わりました。夢の中のような雰囲気は薄まって現実感が増した分、怖さがより前面に出てきた感じがしました。2ページ目の「えっとね・・・」のコマが影で表情が見えず、怖さが出ていてよかったです。次のコマの「蛍光灯を割ってほしいの♡」の顔がとてもかわいらしく魅力的ですが、前のコマの怪しげな印象が残っているので、ユミちゃんの内面が捉えどころがなくて、不思議な魅力がありました。14~15ページは、気まずさとコミカルさと怖さが混じったような独特な雰囲気で、とてもおもしろかったです。踊りもいい感じで野暮ったさがあり、ふざけているのか、怖いのかおもしろいのか分からないのですが、妙に印象に残りました。

深田えいひれさん『ラジオガール』

4ページ~5ページで、ラジオの話す内容を考えたり、編集する大変さが描写されていて、楽しく読めました。特に「エンドレス」の話は、編集の苦労が具体的なので、さっちゃんに共感しやすくてよかったと思います。「ギャップ」と「最初の試練」の話で再生数がなかなか増えない苦労が2話を使って描いているので、そのあとの少し報われる展開が飲み込みやすくなったように思いました。

形井中へいさん『朝熊会長は絵が描けない

キャラクターがきれいに描かれていて、いい感じでした。特に8ページの1コマ目の朝熊会長は、とても魅力的でした。その分、その次のコマのタケル君のリアクションが大人しい印象でした。タケル君が会長のことを受け流したような、渾身の会長の決め顔がタケル君に対して効果がなかったような、そんな感じがしました。フェティッシュを感じさせるコマがネームより増えて、作品の感じが掴みやすくなった気がします。11ページの3コマ目の唇だけが描かれているコマも、色っぽさが感じられてよかったです。

藍銅ツバメさん『また店が開かなかった

ネットワークビジネスの勧誘に入ってくる女性のリボンが塗られているので、他のキャラクターとの違いが際立ってよかったと思います。それぞれのキャラクターが区別しやすいと思いました。最後のコマでリボンの女性がバイトの人と同じ服装をしていることで、彼女もこのカフェの一員になったことが絵で分かっていいですね。とぼけた、ゆるい雰囲気が魅力で、とても楽しく読めました。キャラクターが名無しなので、何か名前があってもいいかもしれません。

たにかわつかささん『ばあちゃんの家の竹の花

キャラクターが皆かわいらしかったです。特にのきばの表情が魅力的でした。9ページ2コマ目の「ばあちゃんに竹の花見せるんだ」の泣き顔や、14ページ3コマ目のニッシッシ~の笑い顔などが、特に印象に残りました。黒々とした眼から、のきばの意志の強さがよく伝わってきました。ニッシッシ~の笑顔がかわいらしくて特によかったです。笑い方がおばあちゃんと同じところが、二人の結びつきを感じさせていいですね。クライマックスの、のきばがおばあちゃんに竹の花を見せるシーンはしっかりと大きなきれいな絵で、見ごたえがあってグッとくる、いいシーンでした。

ヤギワタルさん『ゾンビに投げる石

切実な問題が含まれていながら、絵がかわいらしいので、それほど重たさを感じずに読むことができました。7ページ1コマ目で、引いた視点になることで、ちょっと客観的な感じになって彼らのしていることの重大さと、3コマ目でハッとしてる二人の気持ちがよく伝わってくるように思いました。山本の苦悩を知るところで物語が終わるので、主人公である前田くんはその後どうなったのか、山本との関係に何か変化はあったのか知りたいなと思いました。

ぼんち。さん『バレちゃう。

主人公の表情がかわいらしく、ペン入れされてよりグッと魅力的が増したように感じました。顔がアップになるコマが多くて、ページをめくるたびに主人公の表情がクルクルと変わるので、その変化を楽しみながら読むことができました。猫のような口がチャーミングで、時々のぞく八重歯がかわいらしくていいですね。8ページの「ただの痔暴露女になっちゃったよー!」の顔が個人的には特にかわいくて好きでした。9ページの看護師さんの迫力のある笑顔が、主人公に立ちはだかるボスみたいな威圧感があっておもしろかったです。お医者さんもそうですが、キャラクターがみんな濃くて魅力的なのが、とてもよかったと思います。

明青りんごさん『夜の探し物

暗田さん登場のシーンが怖さが出ていて、いいですね。4ページの2コマ目で一旦誰もいない階段を見せて、5コマ目で暗い影に覆われた暗田さんが現れるのが、急に現れた感じがしてよかったです。5ページ6コマ目の前田くんの諦めた顔が、味があっていい感じでした。8ページの3コマ目の「妹がな~こういうの好きなんだよな」が、ちょっと遠くからの視点になっていることで、コミカルな感じが出ていて、おもしろかったです。物語が前田くんと暗田さんが少し話して終わってしまうので、二人の関係がこの後どうなったのか興味が湧きました。

山岡兄弟さん『

地獄の窓が開くコマが大きくなっていて、迫力が増していてよかったと思いました。主人公の不満がモノローグで語られますが、よりはっきりとした理由があってもいいかもしれません。受験勉強がうまくいってないとか、家族からのプレッシャーに嫌気が差しているとか、具体的な不満があると、主人公の心情が理解しやすくなるのかなと思いました。

藤原ハルさん『麦茶とパリと君の嘘

3ページの5コマ目で無言になって、枕に顔をうずめる場面の田川くんの純朴さと言うか、隠し事のできない感じがよかったです。イイ奴って感じがしました。13ページの告白を断られたあとの田川くんのポーズが情けなくて、コミカルでおもしろかったです。ちょっとコミカルな感じが挟まってからのエミリさんの「ありがとう」の笑顔は、とても印象に残りました。16ページのエミリさんの顔が少しぼやけているのも、すべては過去のことなんだと強く意識され、切なさを感じて、しみじみといいなと思いました。

ここまでになります。上手く説明できていない部分はまだまだあるかと思いますが、読んでいただきまして、ありがとうございます。

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