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ひら☆マン6期さんばメモ(8/5 ばったん先生)


ひらめき☆マンガ教室の5期・6期聴講生である、私、さんばが、
昨年度(5期)の制作生が「壇上では緊張してしまい、FBをうまく受けられない(大意)」とぼやいていたのが心に残っていたので、助けになれることを考えた結果、今年度は、講義メモをまとめて公開することにしました。

第4回講義 ゲスト講師 ばったん先生
ばったん先生のX

 

 

目次

 ①ブログの意図/前提の確認
 ②講義部分
・インタビュー

・課題文について
・質疑応答+アドバイス
・講評
 
 ③今回のまとめ

 

①ブログの意図/前提の確認

【ブログの意図】

・ひらめき☆マンガ教室の各講義は、
「ゲスト講師へのインタビュー」→「作品講評」となっている。
・インタビューや各制作生への講評時のアドバイスには、
ゲスト講師の「ポリシー」や「イズム」が通底していると感じる。

→だから、講義メモを通して、それをあぶりだしたい。

・基本的には同じ内容を別の言い方で言っている部分を、そこをピックアップしているつもり。
 制作生の先生からのアドバイスのへの理解の補助線になればいいとおもう。

  

【すべての講義の前提】

ひらめき☆マンガ教室の講義すべてに通底するのは「ひらめき☆マンガ教室必勝法」だと理解しているので、記載!

ひらめきマンガ教室必勝法(重要順)

☆意地でも完成させる。
☆何度もやる。何度も失敗する。
☆積極的に行動する。
☆理由を説明できるようにする。→自分がやってることを理解する。
☆ゴールから逆に考える。
☆他人の表現を観察し採り入れる。
☆思い込まない。(かもしれない運転)

 

【メモの前提】

・各個人に対するFB内容の具体はメモしない。
・できるだけ「考え方」の部分での指摘をメモしていく。
・さんばが主観的に「大事な指摘」だと思ったことを書く。(真に重要な指摘かは判断せず、聞いてて個人的な観点から重要だと思った指摘を書く)
・「他の人もそうなんですけど~」という言い方から始まるアドバイスを主に書き起こしていく。

 

 

②講義部分

【インタビュー】

 

マンガ描き始めて半年でデビュー

二次創作やイラストは独学でおこなっていたが、一方、マンガをたくさん読んできた経験はあまりない。
物語に触れていたのは基本小説(とくに海外)。
 

・コミティアで自分のマンガを発表

マンガを描こうと思ったきっかけは喪失の昇華。
「友人の手伝いでコミティアに行ってみて、こんな場所があるんだ」とおもい、サークル出店してみることにした。
マンガ創作も担当編集がつく時点までは独学。ネームの存在を知らなかった。(!!!)

デビューに向けて、マンガを学んでいたとき、参考にしていたのは「四季賞」などの新人作家賞の受賞作品。

・「絵の上達」を諦めた

最初の単行本のレビューで絵のクオリティに対して批判的なコメントがあるのを目にした。
絵のクオリティを都度上げる作業を頑張るのを辞め、「思いつくことをどんどん描いて」、手を動かす回数を増やしていった。

・デビューが早かったために大変だった

デビューしてから「他人のマンガを読めなかった」(自分のマンガがつまらなく思えるから)
デビュー連載の1話が難しかった。
編集がついてから、「はじめて、1話を描くってどういう事?」とかを考え始めた。
媒体(紙や電子)にこだわりはなかったが、男性誌→女性誌に移動してそれぞれの違いを様々に感じた(例:打ち合わせの時間帯がちがう)
女性誌では「男女恋愛」を描くより「女性同士の恋愛」を描くとどうなるんだろうという「好奇心があった」

 

【課題文について】

 

物語とキャラについて

→物語に合わせてキャラを変える。「このキャラクターだからこそ、この結論になる。」ほうが重要
でも、「マンガは面白い方が勝ち」なので、「面白い方を採ったほうがいい」

「自分の(嫌な)部分をつかう」

→嫌な人間に積極的になろうとする人はいない。嫌だけどどうしても変えられない事だから、嫌な部分は「個性が出る」。
キャラのことを考える時に「他人のことだと、わからない」という気持ちになり、「自分の一部」を考える方がわかりやすい

  

 

【質疑応答】

 

Q:自分の嫌いなところがユニークとなるが、そのユニークさを伝えるためにやってることは?
A:「セリフ(表記も含め)・セリフ回し」をキャラごとに変えるようにしてる

Q:ばったん先生のマンガがテンポ感がいい理由は?
A:セリフがなくても、画面でわかるようにしてる。また、「無駄なコマを外している。」

Q:描きたいシーンをどう思いつく?
A:今でも小説を読むときに(良いと思ったシーンで)、頭の中でコマに割ったり、構図を描いてる

Q:読者を想定してるか?
A:可読性をチェックするときには、考えている。

 

 

【講評】

全体への感想:リアクションや仕草などの「キャラの細かい部分」を詰めてほしい。

・「この人にしか描けない」という個性を評価していたコメントが多かった。

・「作家の個性」を武器として最大限活用するために、他の部分(武器ではない部分)は、最小限に。
また、武器がわかってもらえるように、わかりやすく整理しよう。

・物語の中の「急な行動」も、他のロジックで組みたてることで「無理が通る」からOKになる。

・(「かける顔から構図が固定されてしまう」という制作生の質問に答える形で、)好きな造形などに偏るのはOK。
「貫いていい、極めていい。(軌道修正かけるのは)それからでも遅くはない」

・「絵は勝手にうまくなっていくから、とにかくマンガを描くが大事」

 

(講評時の質疑応答のターン)

Q:「この人にしか描けない」の視点をもう少し解説してほしい

A:まず「このひと、これが好きなんだな」と性癖がわかること。
「プロのマンガ家はその人にしか見せられない景色がある
orストーリーと絵柄が70点以上/100点中 を常に出せる人」

自分が何を好きなのか、何を開放できるのか(=じぶんの武器)が早めにわかるといい。

 

Q:感情の描き方

A:「感情」は表情だけでなく、余白やカメラの置き方(=見せ方)の演出で魅せることができる。
「物語をきれいに終わらせなくていい」「マンガは面白かったら勝ち」

ただ、重要なセリフは「絶対に読ませるように」視線誘導などを気をつける

 

Q:コマ割りで「感情を表す」には?

A:演出。「キャラの立場に立ったときに、何を思い、何を見ているのか」を追体験させる

 

Q:ページ数に合う(収まる)、物語の作り方は?

A:ページ数によって使える話の尺が違うし、1つの話の起承転結が1~10フェーズあるとして、
1~10の中の、どこのフェーズを抜き出せばページ数に対して、「物語が伝わる」ようにできるのか、選別ができた方がいい。

 

 

 

③今回のまとめ

今回は質疑応答や対話の多い講義だったと思いました。

ばったん先生もなにかを探りながら、親身に応答されていて、とても和やかな雰囲気でした。

ばったん先生が、完成稿講義中に「できあがった作品に何か言うのは、難しい…」と仰っていて、とても誠実に制作生に向き合ってくださっているんだな…と感じて、とても印象に残りました。

最後に、講義中にさやわか先生のお話で印象的だったことを記載します。
講評時の話で、現在はyoutube配信されていない内容なので、記載するか迷いましたが、
いい話すぎるので、エッセンスだけでも文章で残しておきたいと思い、記載します。

  

ネーム講評で印象的だった、さやわか先生のはなし(コントと漫才とマンガの例え話)

藤本タツキと大今良時がそれぞれにインタビュー別で言及していたが、
マンガは「漫才かコントかで考えると、コントとイコールである」
 
>コントは設定が与えられたらそこから出られない「キャラをやる。キャラから出られない」
>漫才は「コントin」しない限りは、メタに戻れる「漫才師がそのままやってる」
 
つまり、コントって短い時間でキャラを伝える必要があるから、キャラに演技をさせて、面白い話をする(手法をとる)。
それはマンガも同じ。
しかし、作家の一部や個性がキャラになりきらず、そのまま出てしまうと「メタに戻って」しまうので、
読者の没入を誘引できないこともある、「漫才っぽいマンガ」になってしまう。

 

 

  

さんばより
形式をちょっとだけ変えてみたので、コメントで良し悪しくださると嬉しいです。
私事ですが、人生にいろいろアリすぎな夏でした。今後ぜっったいに「あの夏…」になるような。
きっといい思い出にするんだ。だから、これからもがんばります。
…スケジュールが大崩壊してるから、その修正からです。まずは一歩。このブログのアップの完了から再スタートです。

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