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ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第6期 課題5 キャラクターを作る 「もしあなたが人魚姫の主人公だったら」ネーム感想


こんにちは。あおたかです。

今回は課題5「もしあなたが人魚姫の主人公だったら」のネームの感想を書きました。

今回の課題

人によっていろんな人魚姫が登場する課題です。もとの話は基本的に悲しい話で人魚姫がかわいそうなのですが今回の課題ではいろんなバリエーションの話がありました。元は同じ話とキャラなのに自分という要素を入れるだけでこんなに変わってくるなんて面白いです。人魚姫だけでなく王子や魔女の描き方も人それぞれでした。

以下、課題5のネームの感想です。全部で24作品あります。

やながわけんじ リンゴ

人魚姫の話の中の王子の結婚の部分をベースにした話。人魚姫が王子を殺そうとしたときに一緒にいた姫を嫉妬に駆られていったんは殺そうとするが、最終的には誰も殺さずに一人で泡になるところが切ない。

相手にされなくてしょんぼりしている顔や王子を殺そうとするときの顔、消える間際の顔など、しゃべれない人魚姫の感情をキャラの表情で伝えることができていていいと思った。普段の目が大きくパッチリしていてかわいい。

王子は人魚姫のことを最初から人魚と認識している。悪い奴ではないと思うが、4,5ページの人魚姫に対する態度は結構ぞんざい。あれくらい雑でも慕われるのが王子様の王子様たるゆえんなのかもしれない。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task5/40/Immediately/

■作者

やながわけんじ

大須賀健 筆談!伝われ!最後の夜!!

しゃべれない人魚姫が筆談で王子様とコミュニケーションを図ろうとする話。人魚姫の思いを受け止めた王子は自らを犠牲にして最後の言葉を筆談で伝え返す。前半のコミカルなやりとりがラストの結末に効いてくる。

筆談のフリップ芸が面白かった。人魚姫はしゃべらない分、表情で見せてくれる。5ページ目の自分が助けたことを主張する人魚姫のむすっとした顔が個人的にいい感じ。

元の人魚姫は人魚姫の自己犠牲によって王子は生き残り人魚姫は泡になるのだが、この話では王子の自己犠牲によって人魚姫は救われる。王子が愛のために命を懸ける情熱的な人間になっていていいヤツだなと思った。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task5/31/Immediately/

■作者
大須賀健
 

赤い氷 人魚姫と天玉丼

人魚姫が王子の正体を断り友達と飲みに行く話。後半ではおいしそうに食事するから実質グルメマンガと言っていいと思う(多分)。

冒頭で王子様との定番の流れがあるのかと思わせてそうではない展開にもっていくところが予想外で面白かった。

舞台が沈没船で海の中のはずなのに出てくるメニューは天玉丼・ピーマンの肉詰め・カレーなど普通の世界の料理なのが、設定的にどうなっているのかは気になった。海の中でも陸の食材が手に入り料理もできるということだろうか・・・?

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/37/Immediately/

■作者

赤い氷

ぼんち。 水の泡沫。

カナズチで少し頼りない感じの王子が少しツンデレな性格のエイミー(人魚姫)に求婚する話。
アピール文に書かれている「好きなことを信じたいけどなかなか信じられない」「本当に好きになった人とずっと一緒にいたい」という感情が作中のエイミーの感情の行動にしっかりと反映されており、自分が人魚姫にだった場合にする行動が読者に伝わるようなマンガになっていてとてもよかった。
なんやかんやあっても最後はいい感じで終わるのかなと思って読んだのでラストは驚いた。まさか王子が本当に全てを捨てることになろうとは・・・。人間と人魚が一緒に暮らすには乗り越えなければならないハードルが高いなあと思った。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task5/41/Immediately/

■作者

ぼんち。

阿山カンフー もっこす人魚姫

火の国(おそらく日本)天草灘に住む肥後もっこす(頑固者)な人魚姫が魔女のところへ恋愛相談に行く話。舞台設定が独特で人魚姫の性格とも結びついていて面白い。魔女と人魚の会話が話の中心なのでセリフは多め。
人魚姫の話ではお約束の足と声の交換はせずに、言葉は通じずとも王子にアタックしようとするまっすぐな人魚姫の告白結果は気になるところ。王子さまは冒頭にちょろっとしか出てきていないので油断ならない。

7月の授業で言っていた「オチで流れ星が流れるといい感じで話がまとまったように感じる」が実践されていた。実際、本当に話がまとまっているように感じて個人的に感心した。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/51/Immediately/

■作者

阿山カンフー

あい乙いなびこ ナナ、人間を好きになる

人間のことを好きになれない人魚姫の第7王女ナナが第4王女ヨンの子ども(人間)と出会い人間のことを少し好きになる話。

ナナが人間のことを好きになる理由が人間の放尿をかけられるというもので予想外だった。ぱっと読んだだけなら子供が無邪気でかわいく描かれているためそこまで違和感を感じないかもしれないが、冷静に考えるとナナはかなりの変態だと思う。ヨン(子供の親)もいったい何を思ってあんなことをさせたのか謎である。

ヨンは人魚のはずだが普通の足で生活していたので最初読んだときにはヨンがナナの姉妹とは気づかなかった。この話での人魚の足の設定は気になるところ。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/43/Immediately/

■作者

あい乙いなびこ

高月晃太 にんぎょひめ

人魚姫6人姉妹の末っ子アイリが地上で体験した出来事をほかの姉妹に聞かせる話。中盤から地上での体験シーンと海の中で話すシーンが交互に出て話が進む

外の世界の様子を一生懸命話すアイリがいじらしくてかわいい。7ページのアイリが悔しがっている様子を見てほかの姉妹が小さく引いてるコマがよかった。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/53/Immediately/

■作者

高月晃太

たにかわつかさ 方向音痴の人魚姫

人魚姫が王子を背に乗せながら海の中を泳いでいく話。人魚姫が明るくてかわいい。

楽しく旅をしていたところでサメに襲われピンチを迎えるがクジラを利用して切り抜ける展開があり、短いページの中でも話の起伏がある作品。

カニ・クジラ・クラゲ・サメなど水中の生物がたくさん出てきて、海の中のにぎやかな雰囲気を感じられてよかった。水中生物へのリアクションによって人魚と王子の二人のデートシーンを演出していて見ていて楽しい。
11ページ目の右下のコマで王子が口を押えているところに「ブオオオオ」という擬音(クジラの鳴き声)が入るのだが、配置のせいか最初見たときは王子が出した音と勘違いして読んだので少し引っかかった。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task5/42/Immediately/

■作者

たにかわつかさ

ヤギワタル 人魚は海に帰れない

王子と結婚できないことで泡になって消えてしまう運命を背負った人魚姫の話。王子の態度は尊大で人魚姫との仲もあまりよろしくはない。

人魚姫が人魚の姿に戻る方法を調べるために入った図書室のおじさんの全部知ってるぞ感が不気味で印象に残った。図書館で真相に気づいた彼女が人魚姫の本を残す展開につながるのもうまいと思う。
ネームの線が今までの作品より細くなったのが気になった。完成稿ではどんな風になるか楽しみ。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/50/Immediately/

■作者

ヤギワタル

山岡兄弟 人魚姫

飲食店で働く吉田さん(人魚)とタカのもとに恋人のマリがバイトで入ってきて三角関係になるお話。

人魚姫の出番は終盤まで温存されている。最初読んだときはどこら辺が人魚姫なんだろう?と思いながら読んだがきっちりと回収しており、意外性があって面白かった。物語のラストで泡になった後で、好きだったタカの手で(本人は知らずに)海に帰るのも悲しい。

13ページで包丁を落としているコマを入れているのに次のページではなくなっている点は気になった。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/60/Immediately/

■作者

山岡兄弟

形井中へい あの夏、いちばん愚かな海。

自然を破壊する陸の民(人間)が嫌いな人魚姫がイヌを探しに陸に上がったところでクマに襲われる。そこを人間の王子に助けられて少しだけお互いに分かり合う話。

人魚姫が想像する犬のビジュアルが独特でいったい何を見て想像したのか気になるところ。イヌと勘違いしてクマに近づいていくのだがかわいく描かれていた熊が大きく豹変して驚いた。

環境問題が作品のテーマになっていて人魚姫と王子との交流と重なりよくできた構造になっている。その分、キャラクターだけではなく背景も作テーマに合ったものが必要になってくるのかなと感じた。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

形井中へい

藍銅 ツバメ(らんどうつばめ)人魚の三文小説

小説家の天然人魚の話をやれやれ系の魔女が聞いていくお話。魔女は実は人魚のことが好きなので百合マンガといえる。

恋をフィクションとして割り切って好む人魚と現実的に人魚のことが気になる魔女の対比がよかった。百合だと思って読むとサムネの魔女の表情も心なしかうれしそうに見える。

アピール文によると「前者の思考を人魚に与え、後者の理性を魔女に割り振りました」とのことで、自分の中にある要素から百合を作り出せるのがスゴイと思った。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

藍銅ツバメ(らんどうつばめ)

くまのぶ リトルカレッジ

海の外の世界に興味のなかった人魚が海に落ちてきた王子を助ける話。

内向的な人魚がふとしたきっかけで外の世界と恋を知る展開がステキ。外の世界の反応を聞いた姉人魚の煽りと主人公のリアクションもかわいかった。

1ページ目左下のセリフ「リーセお姉ちゃんと出かけよう」がリーセという名前の人魚に対して呼び掛けているのかリーセという名前の姉と出かけるのか迷った(おそらく前者?)。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

くまのぶ

ほりい泉 GAME

人魚姫の物語を王子と結婚するor殺すか人魚が死ぬかというゲームに見立てた漫画。ゲームのルール説明や魔女の企みを考える場面が出てくるため文字は多め。

魔女の仕掛けたゲームに人魚姫が挑戦するような頭脳バトルの構図になっていて面白かった。人魚姫が生き残る攻略法を見つけ出すところは薬やナイフの設定をうまく生かしており、基本の設定はオリジナルの人魚姫をベースにしていながら人魚姫が生きていけるような展開にしているのが上手いと思う。アピール文にもあるDEATH NOTEみたいな頭脳バトルは好きなので読んでいて楽しかった。

10,11ページのところで、薬の効果(王子に愛されなければ死ぬ)のことを「プログラム」としている。意味的には全く問題ないと思う一方、コンピュータ的なものを連想させる言葉でもあるので作品の世界観に合わないような気がする。もし使うなら何か別の言葉(魔法とか)を当ててルビを振るほうがいいのかなと思った。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/55/Immediately/

■作者

ほりい泉

ねりけし ぜってぇ泡になんてならねえ人魚姫

デリカシーがない王子にキレた人魚姫が王子のもとを去り海に戻る話。ノリがよくテンションが高いギャグマンガ。

王子にうんこを刻み込む人魚姫が不意打ちすぎて笑った。そのおかげで足も半分直っていたり人形姫がバイトしたりと怒涛の展開で物語が進んでいく。

ラストの王子とはうまくいかなかったが海とは別の新しい世界を知るところはいいシーンではあるが、今までのギャグっぽいノリからはやや唐突なような気がした

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

ねりけし

桐山 あの子に

人魚姫が読唇術が使える妃に自分の思いを伝える話。人魚姫の最後のお願いが印象的な作品。

声が出ない人魚姫に会話させる発想が上手く、人魚姫と王子の二人の話になりそうなところに王妃のキャラを立てて間に入れることができているのが面白かった。王妃の出番が多い人魚姫のパターンは珍しいと思う。人魚姫との関係もさっぱりしているのがラストの展開への妨げにならないようになっていてよかった。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task5/57/Immediately/#comment-908

桐山

カネゴン 王子様とイチャイチャ♡

人魚姫と王子のイチャイチャ展開・・・と思ったら実はVRでしたというお話。

二人の不自然なまでのイチャイチャがラストの種明かしにちゃんとつながるようになっていていいと思った。

ネームではキャラの表情が描かれていない。完成稿になったときにどんなイチャイチャを見せつけてくれるのか楽しみ。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

カネゴン

中山 墾 姉は、人魚姫40歳

40歳になっても沈没船で引きこもっていた人魚が妹のドーラに導かれて海の上に向かう話。人魚の世界ではうまくいっていない姉人魚が新しい世界を踏み出す展開。

ドーラのまっすぐに姉を引っ張っていく感じがよかった。タイトルからもドーラが主人公な雰囲気を感じるが視点人物はあくまでお姉さんのほう。
最終ページで「めがねを海の世界に落としてくれて~」とあるが、マンガ内で拾った描写がなく最初から持っていたのは気になった。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/55/Immediately/

■作者

中山墾

藤原 ハル 人魚の選択

人魚姫が王子を一度殺すが王子は人魚の肉を食べて不死身となったため復活。王子が好きだったシャムスと結ばれるよう人魚姫は二人の恋を応援する話。

最初のページから刺す衝撃的なシーンから始まるので興味を引かれた。6ページの人魚の綾波感や8ページのヒレビンタ、終盤の告白シーンなどページめくるたびに見どころがあり読んでいて楽しかった。

ページの都合上、描ききれない部分ではあると思うが人魚姫が堂々と人前で王子を殺してからどうやって切り抜けたのかは気になるところ。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

藤原ハル

深田えいひれ 代償

ネット民みたいな性格の人魚姫が魔女に声の代わりに足を手に入れる薬をもらうのを断る話。

魔女がシリアスな感じで薬を進めてくるのに対して相手を煽って断る人魚姫が面白かった。魔女が少しだけかわいそう。

ラストどうやってオチをつけるのかと思ったら回想シーンは完成していなかった。魔女がどうやって薬をつくったのか、完成稿が楽しみ。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/33/Immediately/

■作者

深田えいひれ

アキオ 後悔

消極的な人魚姫が薬を提示してくる魔女の誘いを断って海で過ごす話。彼女は最終的に海の生活に飽きて後悔する。

魔女の毛が逆立ってるビジュアルで引きこもろうとする人魚姫を叱る姿が面白かった。いいヤツな魔女とか割と珍しい気がする。

後悔してどうなるかなと思ったところで話は終わる。この後どうなるのか、もう少し続きが見てみたいと思った。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

アキオ

ひむか ハッピーエンドの向こう側

人魚姫が王子に会うために足を手に入れたように、王子も一日だけ人魚になる話。人魚姫は人魚になった王子を見てありのままの自分でいることを選ぶ。

二人がお互いの立場になって相手を理解しようとした結果、優しいハッピーエンドになってよかった。

魔女を殺してしまったのにどうやって人魚になる薬を手に入れたのかは気になる。普通に手に入るなら二人の海と陸を行き来する生活もやりやすそう。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/36/Immediately/

■作者

ひむか

明青りんご(あおりんご) Flower of Bubble

王子を殺さないと泡になって消えてしまう立場に置かれた人魚姫が、王子が見たかった花火のような泡になって消える話。

泡がはじける様子を花火に見立てるアイデアがいいと思った。夏にぴったりのきれいで切ない話になっていると思う。

3ページ目の下のコマの王子だけ王冠をかぶっていないのは気になった。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/55/Immediately/

■作者

明青りんご(あおりんご)

きぬばり 人見知り人魚

人魚が魔女のもとで人間の足が生える薬の作り方を学び、自力で薬を作り王子のもとへ向かう話。1ページマンガ。

海藻が好きな人魚と魔女の先生感がよく、キャラが立っていると思った。

王子のもとへ向かったところで終わってしまうので続きは気になるところ。

■マンガ

https://hirameki.genron.co.jp/issues/task2023/task4/55/Immediately/

■作者

きぬばり

感想は以上です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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