課題5 ネームの感想 その2
今回は、赤い氷さん、ぼんち。さん、阿山カンフーさん、あい乙いなびこさんの課題5のネームの感想です。
赤い氷さん『人魚姫と天玉丼』
2ページ1コマ目、「めんどくせーから行かない」という、くだけたセリフと笑顔がいいですね。ガラの悪い感じの人魚姫というのも、新鮮でした。また、そこから一気にグルメ漫画になるのも、人魚姫との組み合わせとして意外性があって、おもしろいなと思いました。
天玉丼という料理を知らなかったので、どんなものなんだろうと気になりました。7ページ2コマ目で、胡椒が苦手だというセリフがあってから、8ページ1コマ目で「すっごくおいしー!」と言うのも、より天玉丼のおいしさが強調されていて、良いと思いました。
終わりのシーンで「次は天玉丼だな」と夜空を見上げている、のんびりと平和な感じも良かったです。
ぼんち。さん『水の泡沫。』
3ページ1コマ目から3コマ目のコミカルなやりとりと表情が、かわいらしかったです。王子が「えっ だって僕王子だし」と言ってしまうのが、どこか憎めない感じで良かったです。ユーモラスな雰囲気から、最後はあんな展開になるとは予想をしておらず驚きました。
10ページ5コマ目あたりから11ページにかけて静かなシーンが続いて、ページをめくると王子が船に飛び込むダイナミックな展開に繋がっているのが、緩急が効いているように感じられて良いなと思いました。また、11ページ1コマ目、「ウソツキ」の場面が、表情からは何を考えているのかはっきりと分からない分、心の内を想像させて、とても印象的でした。
阿山カンフーさん『もっこす人魚姫』
人魚姫のキャラクターが真っすぐで、好感が持てました。表情もかわいらしさがあっていいですね。
全体的に会話がおもしろかったと思いました。3ページ終わりから、4ページの人魚姫と魔女との会話が、魔女の言うことを途中で「ちがうよ」と否定し、また言いかけて否定しての繰り返しがおもしろかったです。?を浮かべている魔女のポカンとした表情がユーモラスでした。?が2つになったコマで、前の?のコマより、少し魔女の顔がアップになっているのも、魔女の困惑が強まっているように感じられて、いいなと思いました。
6ページ3コマ目の「しかも人魚のなかでもかわいさが中くらいじゃ!」と微妙に人魚姫に気を使っているような、そうでないようなセリフもおもしろかったです。
あい乙いなびこさん『ナナ、人間を好きになる』
読んでいて、もしや、この子はおしっこをするのではないか、と予感はなんとなくありましたが、ページをめくった4ページ1コマ目で、おしっこという展開に、おおっと驚きました。そのあとの、子どもの何も気にしていない顔が良かったです。「おしっこでた!」「でたね~~」のやりとりがほのぼのとしていて、おしっこのシーンの衝撃がここで緩和されました。この先はどうなってしまうのだろうと思っていたら、ほんわかした雰囲気のまま終わったのも、良かったです。
5ページの4コマ目で「まあ少しね」と少し困ったように照れているナナの表情もいいですね。そこから、ラストシーンまでのコマも、和やかで優しい雰囲気が出ていて好きでした。
前回に投稿してから、だいぶ時間がかかってしまいました。まだまだ苦戦中ですが、ちょっとずつ慣れていって、もう少し上手く言葉にできるようになればいいなと思います。