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ひらマンのコトバ #1:「星座みたいに、主人公の顔をつないでいく」(武富健治先生)


8期第1回授業を現地受講しました。

 

さやわか先生の講義にはじまり、教室ガイダンス(「☆の意味スライド」!)、武富先生のネーム講評、質疑応答までいずれもテンション高く、会場の受講生もダレることがなく、そんな熱気ある授業が10時間続き、さらにそのまま打ち上げになだれ込む…という、初回から「なるほど、これがひらマンか」と思わせられる充実の一日でした。

 

聴講生として積極的に参加すべく受講後記も書いていきたいのですが、「講義、ネーム講評のなかで印象的だった言葉ややりとりをピックアップする」という企画で投稿していこうと思います。今回は武富先生のネーム講評中の言葉から「星座みたいに、主人公の顔をつないでいく」をピックアップ。

 

ネーム講評でたびたび話題にあがったネームの読みにくさのポイントとして、「冒頭ページに主人公の大きな顔が出てこず、誰の話か迷う」「話を進めるために相手役ばかりがコマに登場し、主人公が描かれない」といった、読者に主人公を意識させるための演出が薄いという点がありました。ピックアップした武富先生の言葉もそういった指摘のなかの一つだったかと思います。個人的にそうなのか! と思ったのは、星座みたいにつないでいくのは、ほかでもなく主人公の「(しっかりした)顔」なのだと先生がおっしゃっていたことで、ページをめくると主人公の顔がある、みたいな即物的なことで読者を主人公に「乗せる(この言い方も武富先生がされていて興味深かったです)」のがマンガなのだという指摘には目からウロコが落ちたようでした。そういう視点でマンガを読んでみよう…

 

ほかにも須澤彩夏さん「高速バスのススメ!」のネーム添削のなかで、話の終わりに相手役の女の子の大ゴマがあるのはいいが、それによって最後主人公で終わってない感じがあるのを修正するのに、武富先生が出された「前ページの会話を詰めて主人公の顔を最後のコマにすることで調整する」という案もものすごい腑に落ちるものがありました。これも顔の星座の話だったかなと。

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好きなマンガ(の巻):『平和の国の島崎へ』3巻

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