【アニメ】『SAKAMOTO DAYS』【No.3】
集英社原作アニメ=とりあえずハイクオリティなはず、という単純な思い込みを持っているので『SAKAMOTO DAYS』を見た。
都内の駅広告など気合が入っていた(売らんかな精神バンザイ)ので期待していいかなぁと思っていたのだけれど、個人的には少し微妙というのが2話時点での感想。売らんかながあるからこその部分ではあるのだけれど、撮影処理(と呼ばれるものらしい)が不必要に多く、「これ単に流行ってるからやってるだけじゃん」と思いながら見てしまうシーンが、1話につき3,4か所ほどあった。
加えて気になったのがアクションシーンの「これでいいのか?」感。
https://twitter.com/SAKAMOTODAYS_PR/status/1878086706110562500/video/1
例えば、↑冒頭の掌底シーンがどうにも浮いて見える。作画的には”オバケ”と呼ばれる(おそらく躍動感を出すための)手法が使われているらしいのだけれど、結局のところ最後の最後に動きを決めるのが画面上での記号処理--つまりは線の動き以外の部分--になっていて、これならマンガのほうがよっぽどうまいじゃん。ってか、マンガ読むよと思った。
追記:『一騎当千』の掌底作画が良いと教えてもらった。そして確かに良い。これだよこれ。権利的なあれこれがめんどくさいので気になる人はググってください。
アニメの用語を使える人に聞いてみたら、オバケ以外にもそもそものパース狂いや線の太さの選択ミスなどいろいろ要因はあるらしい。が、ぼくとしては「超能力バトルじゃないんだから、身体的接触があるワザとしての見せ方をしてほしかった」といったところ。
『はじめの一歩』とか『バキ』とか見てた時はそこまで気にしなかったけど、今の世界は、ファンタジックバトルを描くノウハウや技術は高まっていても、物理的な格闘技としてのアニメーションを描く方は難しくなっているのだろうか。
調べてみたいとは思うけれど、この業界は用語の統一とか演出意図の共有とかがかなり適当なのでやる気にならない……。
あ、でも『SAKAMOTO DAYS』は久しぶりに、集英社コンテンツなのに声優が気にならないアニメでそこはとても良かった。
おわり