ルシフェリン
不眠気味であるコンプレックスから発想。
身体から蛍の光が流れる世界で、不眠症になった男の話です。
タイトルは蛍の光の原曲につけられた歌詞から着想しました。
当初は、その世界の設定を面白おかしく描く予定でしたが、重く、複雑になってしまいました。
実際の閉店時に流れる曲は、蛍の光と原曲が同じ、別の曲であることなど、現実とフィクションとの整合性に対するこたえも出せず終いです。
描き終えた今見返すと、ウイルスではなく、元からそういう世界、という設定にすれば、すんなりと話が進んだようにも思います。
また、登場人物やシーンを絞ってシンプルにすべきだったと反省しています。
それらに気づいて訂正できるだけの余裕を確保できなかったことが残念です。
ネーム講評を受けて、物語の設定よりも、夫婦の関係性の変化に重点を置いて制作しました。感情に合わせてキャラクターが動き、画面に躍動感が生まれる、という体験ができたのは収穫でした。ですが、キャラクターを描くということが、今ひとつ掴めておらず、手探りの状態です。できていること、いないこと、講評時に教えていただきたいです。