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無私無欲の孤独(旧題『無所有』)

えぴのみす

制作コース

完成稿

えぴのみす
無私無欲の孤独(旧題『無所有』)

ネームから大幅に変更しました。具体的には、

・老婆の登場を早めた(4ページ→2ページ)

・老婆と弟子の修道士はぐるということにした

・師匠の修道士と老婆との対話の内容を、欲望をめぐる思弁的なものから教会内の路線対立(要は権力闘争)へ変更

課題の「欲望」からはネームよりもさらに離れてしまいましたが、物語にはなったと思います。

老婆と弟子の去った後半は、大岡昇平『野火』+遠藤周作『沈黙』みたいになってしまいました。これで良かったのか…

よろしくお願いします。

無所有

まずはじめに、私は課題文を読み損ねており、私自身は今作の主人公のような欲望を抱いておりません。

「禁欲者の方が過剰な欲望を抱えている」との着想から描きましたが、私もまぁ禁欲的なところもありますが、それは他者を生かすためなどでは全くないです。自分自身を守るためです。

今作は『薔薇の名前』の映画版を流しながら描きましたが、あんまり反映されていないと思います。

構図の持ちネタが少ない中で思弁的な会話が延々続くだけの話なので、読者が最終ページまで辿り着かないのでは、と不安です。

よろしくお願いします。