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ED社長!!

福本眞久

制作コース

完成原稿

福本眞久
ED社長!!

前回提出したネームと大幅に変える結果となりました。

当初はそこまで変える気はなかったのですが、講評の際に相談した

①キャラクター性を出すこと

②エンタメ性を出すこと

を目指した結果変更することにしました。

また、スケジュールの都合上前回のネーム(16p)は完成できないと判断したことも大きな理由の一つです。

[EDで悩んでいる人間が素直に打ち明けることで乗り越える]という大枠は共通しています。

○知りたいこと○

  • 絵柄がコマごとに違うことで読みづらさがあるか
  • 分かりにくく読みにくい点があるか

1.再度ネームを切る際に考えたこと

①EDという題材によって主人公の悩みや憐憫など暗い雰囲気の漫画になってしまうことを防ぎたかったです。

②自分をベースに漫画を描くとキャラとして描きにくいので新しくキャラを作ろうと考えました。

そのためにハーレム要素、主人公が超金持ちの社長という追加要素を入れました。

2.ペン入れする際に考えたこと

①見やすい絵作りを心がける。

②全体的に線幅を太くする。特にキャラのアップのコマの主線を太くする。

③時間がない中でもクオリティが高く見えるように書き込みの多い絵柄にする。

3.反省点

3月に提出したネームは主人公のキャラ性が薄く、物語として追いにくい点を反省しました。映画なら通用しても漫画は主人公のキャラが立っていないと読みにくいのではないかと考えました。そのせいでラスト主人公がヒロインに思いを打ち明けるクライマックス(?)の価値がほとんど失われていると感じました。

完成稿では読みやすくするために記号としてのキャラを心がけました。またEDという題材の持つ暗さを中和するためにリアクションを過剰にし、また可愛い女の子をたくさん出すことでエンタメとして楽しめるように配慮しました。

しかし、この漫画のテーマについて語りたいことが多すぎてナレーション先行の漫画になってしまい物語としてキャラを追うことが難しくなってしまいました。描きたいこと、やりたいことが先行してしまい読者に伝えることがどうしても疎かになってしまいます。また、いつもなら既存の漫画を引用して作るのですが時間がなく出たとこ勝負になってしまいました。

また、この漫画には商品性が考えられていません。普段描いている18禁ではある程度考えているのですが、誰に読んでもらってどういう気持ちになってほしいかということが明確に定まっていません。ただ自分が読みたいものを描きました。

作画に関しては時間が足りず、特に主人公のデザインと空間と漫画全体の絵のバランスをもっと丁寧にディレクションしたかったです。

ED人間マチアプ漂流

初めまして。18禁同人作家として活動している者です。

   

  • 「自己紹介」という課題の解釈について

自分の体験や感性を拡張させたり縮小させたりしながら普段漫画を作っているので普段の作り方をベースに、ストーリー、演出、人物の反応を通じて作者の人間性や興味関心、感性の一端に触れられるような作品づくりを目指しました。

結果として読者が作家個人に魅力を感じることができれば自己紹介漫画として申し分ないのだろうと考えました。

最後まで読めるように、実際に経験したことをエンタメとして加工できるよう努めました。

   

自己言及なら自分が一番感情が揺り動かされた出来事を基に描きたいと思いました。

口頭ではなく漫画で自己紹介をする意義として、初対面の方に対面では話しにくいトピックでも伝えられる点が挙げられるのかなと考えました。

個人的に重たい話なのでできるだけ簡素に、細かい描写や情緒を抑えて淡々と、ダイジェストぎみに描きたいなと思っていました。youtubeショートの猫ミーム動画の情報の飛ばし方を参考にしました。

読者にどういう感想を持ってほしいのかがはっきり定まっている方向性のある漫画を描けるようになりたいです。今年はたくさん漫画を描きたいと思っています。よろしくお願いします!

   

  • 難しかった点

主人公が例えるなら”実家が金持ちだけど人生辛い”というような読者が応援しにくいパターンなのでエンタメとして成立させる方法が分からなかった。

自分がベースの人間の顔をかっこよく描くことに抵抗がありました。かっこよく描くべきだと思います。

自分がいい人に見られるように、自分が有利になるように作劇したくなるのを抑えるのが大変でした。

虚無的な、厭世的な、退廃的な作品ではなくあくまで讃歌として仕上げるのが大変でした。

最後のページがずっとできませんでした。

   

  • うまくいっているか分からない点

11p~12pの時系列が逆になっているのが分かりにくいかもしれないです。

ダイジェスト風にしたかったとはいえ詰め込みすぎかもしれません。

   

作り終えて、おもしろい漫画を描けるかという勝負にもっとなりふり構わず徹すればよかったと後悔した。自分のことばかり考えすぎた。