前の作品へ
次の作品へ

あの子に

桐山

桐山
あの子に

先ほどアップロードミスをしてしまったので再度投稿です…。
ペン入れに際して何点かネームから変更しました。

*1P
不穏な表情を四コマ目に追加しました。今後の展開を想起させるような表情になっていれば幸いです。

*13P
ばったん先生にご指摘いただいた、「耳と飲み物の距離が遠く感じられる」という点の修正として、アドバイス通り13P目の時点で既に耳が泡になりかけている描写を加えました。13Pと16Pに同じ泡が溶ける擬音を追加することで、飲み物に耳が溶けているということをほのめかすようにしています。
また、同じくアドバイス通り王妃の表情コマも追加して二人の関係性を明らかにするようにしています。

人魚姫のビジュアルについて王妃に比べて見劣りするというご指摘があったので、目にハイライトをいれて可愛らしさを出しています。

よろしくお願い申し上げます。

あの子に

ネタバレ防止のために少し下げます。(スマホから見る場合はあんまり意味ないかもしれないですが…)

*

*

*

*

*

 ちょっと気持ち悪い話かもしれませんが自分は死んだ後、自分の遺骨を好きな人に食べて欲しいと思ったことがあります。人魚姫なら泡になって消えるので、それを飲み物に溶かして飲んでもらえたらロマンチックじゃないかな…ということから話を考えてみました。

 人魚姫が誰にも知られずなんの痕跡も残さず消えてしまうことが悲しすぎたので、事実を知ってくれる人がいたらいいなという想いや、最期に王妃様や王子様の優しさに触れて二人を恨まず消えていってほしいという願いを込めて描いてみました。

 まず外見が好みなだけで人を好きになり、その人のために家族や故郷や自分の大切なものを捨てるなんてことは自分にはできないと思ったのですが、そうなると話がうまく展開できなかったのでとりあえずそこは原作通りにしています。

 自分は陰湿で自分勝手な人間なので、それを反映させてわざと王妃様に嫌な記憶を植え付け爪痕を残すような行動をとらせてみました。(自分で選んだ選択の結果なのに何の罪もない王妃への不幸な私かわいそうアピールがすごい…。)とはいえ青空文庫の原作を読む限り王子も王妃もいい人のようだったので、そのことに対する感謝は込めて描いてるつもりです。

ページ数が長くなってしまったので、継続した旨みを持たせるために数ページ毎に見開きでハッとさせるシーンを描いています。

なんだかいつもに増して文章にまとまりがなくなってしまいました。すみません。

よろしくお願い申し上げます。