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人魚の葬送

藤原ハル

藤原ハル
人魚の葬送

※「人魚の選択」より改題

◆ネームからの変更
大筋の変更はありません。「人魚姫が王子を好きなこと」「2人を応援しつつも切ない気持ちがあること」がわかるように、キスしようとする表情や感情のトーンなどで強調しました。また、ばったん先生にいただいたアドバイスを元にP16の最終ページを「姉も人魚姫も後姿」⇒「姉達はおしゃべりをして1人見送る人魚姫、横顔の表情」という構図に変更しました。

◆絵について
大人女性誌を想定して、ねむようこ先生の作風を参考に作画しました。さらさら描いたペンタッチなど勉強になりました。

◆その他
白さを生かした見やすい画面作り、シリアス⇒コメディ⇒恋愛と要素を詰めこみ、めくりの面白さに注意して飽きずに最後まで読んでもらえることを第一に考えました。

人魚の選択

◆課題の捉え方
幼少期から王子様が好きじゃなかったです。「人魚姫」に限らず、いわゆるディズニー童話の王子様や少女マンガのイケメンにまったく心惹かれませんでした。なので、自分が人魚姫だったら「王子に恋しない」になるかなと思ったのですが、それでは物語にならない。大人になってBLというものを知り、どんなにクズやいけすかないイケメンも「受」ならば許せる!むしろ好き!な自分を発見しました。というわけで自分が人魚姫なら、王子をBL世界に追いやります。肉を食べる=不死などの日本の人魚設定も交えて、かなり好き勝手に描きました。とても楽しかったです。
◆マンガについて
ページ数が少ないため、まず王子を刺し殺す場面から始めました。導入のインパクトを大事にしました。めくりで大コマを使い、スルスル読んでもらえることをめざしました。
◆想定する掲載媒体
「フィールヤング」のようなあっさりオシャレ女子絵で描こうと思っています。掲載媒体は「フィールヤング」や「BE・LOVE」などの小学館・講談社系の女性誌です。