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方向音痴の人魚姫

たにかわつかさ

人魚姫

たにかわつかさ
方向音痴の人魚姫

講評の時に言われた「スマホで見ること」を意識して、セリフやコマを削りました。…削りすぎていないか心配です。詰め込んでいた部分の中にいいポイントがあったに違いない…といまだに疑っています。

1コマで表現できる場所は、極力まとめていった結果、構図を凝らなきゃいけない場面に悩まされました。ただそのおかげで、海の中のワクワク感を構図で演出することはできたのではないかと思います。

お米を海で食べるシーンは、読者は、確実に「おいしいか…?」と疑うと思ったので、とにかく美味しくて喜んでいる表情を頑張りました。

14pのキレイさで、おっ!ってなってもらえれば嬉しいです。

よろしくお願いします。

方向音痴の人魚姫

今回の課題で僕が描いた人魚姫は「方向音痴」という個性を持つ人魚姫です。
課題分に自分を主人公に〜と書いてあったので…「車で5分の近所のスーパーでもたまに迷ってしまうほど方向音痴」の僕は、迷わず方向音痴な人魚姫を描くことにしました。(そこは迷わない)

いつも受動的な主人公を描いてしまいがちなのですが、「漫画はキャラクターそれぞれの選択の連続で成り立っている」の課題文を読んで、今回は主人公が「選択」して、物語が進んでいくことが大事だと考え、自分が海で王子を助けたらどうなるか考えました→

…真っ先に助けはするものの、気が散って、迷い尽して、楽しくなってしまい、でも絶対に失敗して…結果たどり着きませんでした…

たどり着かなかったらオチがないじゃん…と思いながらも、結末は特に考えず、去年行った沖縄でのダイビング体験を思い出しながら主人公を動かしてみた結果、最終的にアンデルセンをかき消すほどハッピーエンドになりました。海がきれいだった思い出がアンデルセンに勝ちました。

とにかく「自分ならどうするか」を第一に考え、方向音痴以外にも以下のような自分の性質も取り入れました。
・キャラクターのテンション感
・気が散りがちなところ
・人の言うことを聞いてない/聞かない
・問題が起きないと成長しない
・なんか分からんけどめげないしポジティブ
・褒められるの嬉しい
・迷ってもとりあえず突き進んでしまう…
・周りに方向音痴じゃない奴がいる(googleマップもそう)
・白米が好き(どうしても入れたかった…)

などなど、まんま自分を見ているみたいで少し恥ずかしくもありましたが、自然に筆が動いて、楽しく作品がかけた気がします。


■他にも気をつけたこと
・キャラクターのリアクションをたくさん描きました。
リアクションを書くことが必須だと前回の授業で反省したので、何かあるたびに「今こんな状態!」ということが伝わるように心がけました。

・極力意味のないコマを減らしました。
背景コマで一呼吸置いたりするのが好きなのですが、それをすることで僕がよく言われている「とっ散らかる印象を与えてしまっているのでは」と考え、意味のないと思ったコマは、極力消し去りました。

・仮の成功をさせました。
前回の講義の「物語の作り方」をかなり参考にして作りました。仮の成功をさせてみたり(クジラ助ける)、失敗もさせてみたり(王子も自分も自分のせいでピンチ)、と物語の起伏を激しくさせてみたり…方向音痴の名言を検索してみたりしました。→おもしろ迷言ばっか出てきて、結局自分で「道に迷ってもいいよね!誰かといれば楽しいよね!」をテーマにしました。去年からやっているつもりだったのですが、今回はちょこっとだけうまくいった気がします…

・文字数を減らしました。
とにかくいろんな言い回しにしてみては、必要ないとおもう文字を消し〜を繰り返しました。それでもまだ前半のページは多くなってしまったのでは…と感じています。

・ゲッサンWebを想定に描いてみました。
最近、今まで描いた作品をオンライン持ち込みをしたのですが、その時に、スピリッツより、サンデーっぽいよね〜と言われて、前回の相談の時にさやわか先生にも言われたので、試しに想定媒体をゲッサンWebにしてみました。

・早めにネームを作りました。
毎度、ギリギリのギリに提出していて、前回投稿をミスってしまったので、反省して早めにネームだけは切りました。何回も練り直しができたので、今の自分の実力の中で、納得のいくものが出せました。


□今回の参考作品
・スクールバック(心理描写とストーリー)
・これ描いて死ね(テンション感)
・聲の形(コマ割り)
・実写/メタモルフォーゼの縁側(ストーリーの起伏)
・ニモーナ(物語曲線とつじつま合わせ)


よろしくお願いします…!!!