ファクトチェックするトラベル
自分の「好きなもの」をまずいろいろ出してみて、その中で物語になりそうなものとして、「旅行(特に海外)」を選択しました。そこから「ではどういう瞬間に自分は旅行が楽しいと感じるのか?」を具体的に考えていきました。
「もとから旅行が好きで旅行に行く人」を主人公にしてしまうと、自分のいまの技量では心の躍動が描けないと判断し、「好きだと感じる瞬間」をクライマックスで表現することに狙いを定めて、「旅行を好きだとは思っていない人」を主人公に据えました。
その上で、その人が「ひょんなことから旅行に行くことになってしまう」という設定にしています。
「好きだと感じるその瞬間」の表現は、セリフをなるべく少なくして、無言のコマを入れるよう調整しました。
この瞬間が最終ページになってしまうと、途中で読者が離脱してしまう問題点があると思いますが、そこまで読者を連れていく継続的なうまみに関しては一貫したストーリーに託しつつ、あとは「好きだと感じる瞬間ほどではないが、旅行でちょっとワクワクする瞬間」も少し入れています。
その他、中盤からモノローグが多めになるので、前半部分は会話を多めにし、場面転換もサクサク進めて読みやすくなるように工夫しました。その際に「設定のツッコミどころ」をあらかじめ潰しておくことも意識しました。
主線を細くしてみるとどういう雰囲気になるか試してみました。
頭身を高くしてみようと模索したものの、めちゃくちゃ時間がかかりそうだったので断念しました。
ネームからの変更点は、後半にファクトチェックについて言及しているところです。
トーンはまだ模索中です。