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推しとメシで生きています。

中山墾

中山墾
推しとメシで生きています。

1時間でできることをやりました。

推しとメシで生きています。

お読みくださり、ありがとうございました。

食べることが好きです。
ちょうど、課題文が発表されたときに、
大崎駅 いわし料理の店 味楽で美味さに心を鷲掴みにされていたので、
今回の課題の「好きだと今まさに感じている瞬間」は、これにしようと決めました。

グルメマンガを描くのは初めてでしたので、商業誌のグルメマンガがどうなっているかを観察しました。
特に、少年画報社のグルメマンガを参考にしました。
雑誌『思い出食堂』、『ひとりごはん』
改めて読んでみると、タイトルの通りですが、
食べ物よりは思い出部分にフォーカスしている印象が強かったので、
もう少し、食べ物やお店選びにフォーカスしたものにしたいと考えました。

「何かを強く『好き』と思う心の躍動」という「うまみ」、
今回の作品の場合は、提供されるメシがめっちゃ美味い!と主人公の心躍る様子が
作品の最初から最後まで、
継続して登場し、徐々にその波が大きくなるように構成しようと考えました。

これは、いつも美味しいものを食べに行くときに考える、
どんな構成でなにを注文して、今日の最高に至るかを考えることと似ていて、
いつものマンガづくりよりはスムーズに行きました。

●キャラクター
では、だれが食べるか。
作品冒頭ではマイナスだった登場人物が、食べるという「好き」を通して、元気になる。という流れにしようと考えました。
マイナスにも「好き」を絡めようと思い、「推しと結婚できない」という絶望にしました。
本人にとって、その瞬間は切実だけど、別のことで乗り越えられなくもないという絶望にすることで、
深刻にならず、楽しめるようにしました。

■想定媒体
『ひとりごはん』少年画報社、思い出食堂編集部

■想定読者
30~60代男女(女性の方が多め)
食べることが好きで、その延長でグルメマンガも楽しむ。
ひとりごはんをする際に、晩酌とともにグルメマンガを楽しむ。
特に、意識的に外食することに入り始めた男女をメインにしたいと考えました。

■主に参考にした作品
『出没!ビール女子』
上記の雑誌で、思い出部分よりも、食べ物に集中している作品と感じたため。

■以下の2点を意識しました
・これが好き!と感じているいう瞬間が伝わるようになっていること
・意識して取り組むこと:うまみが継続すること

→ どんな風に美味しいかのテキスト面と、美味しさの表現のバリエーション、それらが徐々に高まっていくように、構成してみました。   → 美味しいものを食べに行くときの店選びとして、お店のメニューや外観から想像力を働かせる楽しさがあるので、
   その雰囲気を伝えたいと思い、入れ込み、主人公のテンションが上がっていく様を描いてみました。

■組立のために作った4つのポイント
・固有の設定:推し活に定期的に絶望するリアコのアラサーOLが、自分へは与えられない愛を取り戻すために、美味いメシを食い、回復する話
・固有のキャラ:推し活に定期的に絶望するリアコのアラサーOL。同じくらいメシを食うことに人生のウエイトが高い。よく食べる。 
        日々、絶望はするが、おなかがへると、絶望への集中力が続かないところがある。
        (でも、絶望の瞬間には本人にとっては一大事)
・見どころ:美味いものを食べて、ひとり、テンションが上がっていく様子
・読後感:え、うまそ、食べに行きたい。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
よろしくお願いいたします。