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当初は息子がひきこもりで、父親が旅立ちを後押しするという話を考えていたのですが、接触のシーンがクライマックスとしては弱い気がして、設定を変えました。
バストショットが多くならないよう、今回は絵から考えていき、あとからセリフを入れるようにしました。
といってもクライマックスに向けてどんどんバストショット多めにはなってしまったのですが、
風景カット、ニーショット、クローズアップも意識して入れたつもりです。
クライマックスの接触シーンは、緊張感を出すために、看護師の女性が無言で主人公たちを見つめているカットを隣に入れてみました。
母親との思い出も入れようと思ったのですが、ページ数の関係で割愛しました。
自分の武器)
・本が好きなこと(大型書店で数時間は本を物色できる)。
・これまでに「ほしい」と思ってまだ読んでない本が1000冊はあること。
・近現代史や社会情勢に対する興味・関心。
・1950年代60年代の日本映画をある程度観てきたこと。
・お笑いやコメディが好きなこと。
・人の体験談を聞くのが好きなこと。
クライマックスの接触シーンが印象に残るようにコマ割りモノローグの位置を調整しました。
やや過剰な気もしつつ、接触部分が目に止まるようにトーンを入れました。
父親の髪型を現在と過去で統一すべきか迷いましたが、生きているときと亡くなったときの対比を出すことを優先しました。
今回はじめてクリスタを使ってみたところ、どこにトーンを貼るのか?の指針が自分の中に全くなかったことに気づきました。
どうやら、いままでマンガを読んでいてもトーンについては全く意識できていなかったようです…。
一度仕上げ終わってから、「初心者はトーンを貼りすぎる」という、さやわか先生が講義でサラっと言っていた言葉を思い出し、トーンをベタ塗りに変えたりしました(ベタ塗りのほうがトーンを貼っているよりも出力サイズが軽くなるという発見がありました)。
また、ベクターレイヤーで描くと線の調整が難しく、苦戦しました。