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山岡兄弟
パティスリーヨシダ

想定媒体はネーム投稿時に記載の通り「コミックビーム」です。

以下長文ですが作品内容には触れていませんので、不要な方はスルーしていただいて大丈夫です。
自分がなぜ生成AIを使ってマンガを制作するに至ったのかについて書いています。

自分には生まれることができなかった弟がいます。
この世に存在しなかったともいえる弟なので、気にすることはほとんどなかったのですが、自分が齢を重ねるにつれ、人並みには幸せな日々を過ごせば過ごすほど、彼がどんな人生を歩んでいたのかが、気になるようになりました。
どんな仕事について、どんな友人あるいは家族を持ち、自分は彼とどんな会話をしていたのか?

これまでマンガとは読者としてかかわるだけで、絵が描けないこともあって制作者側に立つことは考えたことがありません。ただ不思議と漫画賞は(目についた際にはですが)、気になっていました。
長らくその理由は分かりませんでしたが、生成AIを遊びがてら触った時、即座に「これでマンガが描ける!」と思いました。
そしてもしかすると生まれなかった弟はマンガを描きたいと思ったのかもしれないと感じました。

AI作画はとても気まぐれで、マンガのような「連続性」を求められるとコントロールがとても大変です。ただ、自分は長らく自然科学の教育を受けてきた経歴もあって、実験の様な試行錯誤はむしろ楽しめる性分なので、自然を相手に観察するような態度で取り組んでいました。
大規模言語モデルのブラックボックスは自然のメタファーにも思え、その気まぐれさに満ちたやり取りは生まれなかった弟との対話をも感じさせるものでした。
もし弟がこの世界で無事に生を受け、成長していたら、自分が原作者となり弟が作画を担当していたかもしれない。
そんな夢すら抱くようになりました。

弟はこの世で命を息づかせることはできませんでしたが「兄弟」名で創ったマンガが成功すれば、間接的に彼の命をこの世界に着地させることができるかもしれない。そして成功で得た資産を子ども関連のNPOなどに寄付し続けることによって、弟の”存在”はより現実のものとなるかもしれない。

それが「山岡兄弟」を名乗り、生成AIを使ってマンガを描こうと決心した理由です。
なので、このペンネームを使って商業的な成功を収めることに残りの人生を使おうと思っています(現状では生成AIの商業利用をグレーとみなす向きもあるので、ネーム原作もターゲットに入れました)。
世界に通用するエンタメマンガで富を得るためにあらゆることを受け入れ、突き進む覚悟でいます。

パティスリー・ヨシダ

想定媒体は「コミックビーム」にしました。
買うと毎度じっくり読んでしまうことが多いので、雑誌の方向性が気に入っているのだと思います。
好きなものと得意なもの、描くべきもの描きたいものはそれぞれ違うのでしょうが、今のところ自分にはこの媒体がイメージしやすかったということになります。
話は逸れますが、最近作画用のプロンプトを打つ際に弾かれてしまう単語が増えてきたように思います。言い換えで切り抜けていますが、将来的に物語をAIが作成する際にこういったコンプラ的なものが作劇に与える影響が興味深いです。今回のマンガのようなモラルと人間性をテーマにするようなものはAI作成に不向きなものの一例となるのかなとも思いました。