この教室で先生方にやってはいけないと言われたこと、編集に直せと言われてきたことをやることにより、「漫画」から離れたものが出来るのではないかと僕は考えました。
　
「漫画」のリミッターを外すために意識的にやったこと
・意味のないことをやる
・会話で物語を進める
・「読者を期待をいい意味で裏切る」をやらない
・まともなキャラクターを入れない＝共感をさせない
・メッセージ、テーマ、時代性がない
・タイトル回収をしない
　　
この漫画が「漫画」的にダメなところ（＝リミッターを外しているところ）
【第一話・野球拳】エロ展開なのにヒロインのセクシーシーンがない。喋りすぎ。ツッコミ不在。
【第二話・服を買う】リアクションがない。阿修羅という特性を殺してしまっている。
【第三話・勇者伝説】会話で物語を進めている。無駄な情報が多い。
【第四話・飯を食う】グルメ漫画展開なのにグルメを食べない。
【第五話・あなたのことが・・・】恋愛展開かと思いきや暴力。暴力かと思いきや恋愛展開。どんな気持ちで見ればいいのかわからない。
この漫画をギャグ漫画として読もうとしてもまともな感性をもったツッコミ役がいないので、すごく読みずらいものになっています。
　
この漫画を持ち込みしてもおそらく評価されないと思います。評価されてしまったらそれはこれが「漫画」になってしまっているということなので、この課題をクリアできていないということになります。「漫画」とはなにかというのを自分のなかでひたすら考えました。普段このようなものを描いても誰も読んでくれないので、自由に描けてとても楽しかったです。