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夏の夜の夢

ひむか

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ひむか
夏の夜の夢

周囲を見渡して目に入ったものは「蝉の死骸」でした。

蝉の一生を思った時、やはり一番興味を惹かれるのは10年近く地中におり、地上では1週間しか繁殖時間の猶予が無いという孤独な生態です。
この目に留まった蝉は、果たして使命を全うできたのだろうか。
出来なかったとき、自分は何のために産まれてきたのだろうと考えるのだろうか、と
考えた結果の今作です。

対比となるキャラには働きアリを置きました。
働きアリは子を産むことを至上命題として生きていない、(蝉よりは)長生きの、蝉の天敵。
真逆だからこそ、互いを補える要素があるのではと思い物語に落とし込みました。

宜しくお願い致します。