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姉は、人魚姫40歳

中山墾

中山墾
姉は、人魚姫40歳

お読みくださり、ありがとうございます。

ネームからの修正はラストのみです。
最小限の修正で、元々イメージしていた感じに変更でき、その点はよかったです。

完成稿制作にあたっては、反省点の多い結果となりました。
以下、改善していきたいポイントです。
ペン入れの回数が少ないことも反省したいです。
・スケジュールが毎回崩壊しているので、なんとかしたい
・線が安定しない
・キャラの絵が安定しない
・黒髪の処理が難しかった

アピール文までお読みくださり、ありがとうございました。

姉は、人魚姫40歳

お読みくださり、ありがとうございます。

40歳でまだ人間の世界を見に行けていない人魚姫が、15歳の明るく聡明で妹にケツを叩かれて、ようやく海上の世界に上がり、肩の荷が少し降りる。歳の差・人魚姫の話です。

■どのように課題に取り組んだか
まず、自分をキャラクターとして扱うとして、典型的な部分を考えました。
・ゆっくりで、のんびりしており、要領が悪い
・仕事でも、生活でも、人生でも、とにかく人に遅れる
・行動力が低い
・自己肯定感が低く、自分なんか…と思っている
・朝が苦手。というか、朝の準備が苦手

そんなキャラクターが人魚姫の世界に生れ落ちたらどうしているか、
恐らく、選択の連続の結果、
15歳になっても、人間世界を見に行けてないだろうと考えました。
そのまま、日常に流され、時が経ち、
40歳にまでなったしまった人魚姫というキャラクターとして設定しました。

こんなキャラクターでも、
なにか行動を起こし変化しないと、物語にならないと思い、
行動力のない、人一倍遅いキャラクターが一歩踏み出し、少しだけ変わる瞬間を書くことにしました。

こんなやつが行動を起こすには、「外圧」が必要です。
主人公のキャラクターを際立たせるために、
反対のキャラクターを置き、「圧」を加えて行動につなげようと考えました。

一回り以上年下で若いのに、妙に気づきを与えてくれる人というのが
世の中にはいて、人生何周目?とか思ったりするのですが、
老成というのではなく、明るくポップで、勘が鋭い。
そういう現実の人をモデルにして、キャラクター造形しました。

そのキャラを、25歳差の同じく人魚姫の15歳になる妹として設定し、
ケツを叩かれて、なんとか人間世界を見に行くスイッチを押してもらおうと思いました。

キャラクターデザインは、
自分が、へらへらふらふらしており、若く見られることがよくあるため、
主人公は40歳には見えなさそうな幼い感じにし、
妹は、逆に15歳に見えないような早熟な感じを狙いしました。

自分もキャラクターもなかなか動いてくれなかったため、
大変苦労しましたが、
今回は(〆切が迫りすぎたこともあり)物語のラインを決めずに、
キャラクターデザインと、キャラクターのやり取りをベースに考えて、感覚的に絵を入れて、作ってみました。
その分、反省も多くなりましたが、絵を主体に頭から作っていく感覚は楽しかったです。

今回も、男性読者、青年誌(ざっくりですが…)を想定し、
歳の差・人魚姫二人の半裸を楽しんでもらい、最後までページをめくってもらい、
なんとかなくエモい気持ちになってもらうというところを目指しました。

アピール文も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
どうぞよろしくお願いいたします。