
第1回課題:全体的な感想
制作コースの皆さま、第1回課題のネーム制作お疲れさまでした。
全作品の感想を書いた皆さまも、お疲れさまでした。
嗄井戸も昨日ようやく全作品の感想を書くことができました。
授業前に全作品の感想を書き込みたかったのですが、さすがにできませんでした。授業後に感想を言われても、先生方の講評を受けてペン入れに入っているだろうからかえって邪魔ではないか心配だったのですが、結局、自分の勉強のために書かせていただきました。
感想を書く際に気をつけたのは以下の3点です。
- 最初の印象を大事にすること
- 授業での講評はひとまず横に置くこと
- 自分の好みは横に置くこと
- 作品の強みを探すこと
制作をしていると、自分の作品制作でいっぱいで全作品を細かく読む暇はないと思うのですが、全作品を読みとおすことで得られた気づきもあったので共有します。今後の制作の役に立てばうれしいです。
- 感想を書きやすい作品と書きにくい作品がありました。書きにくかったのは主に、
- ①よくできあがっている、うまい作品、と
- ②作者が何をしたかったのかが明確でない作品、です。
- ①に関しては瑕疵が少ないので「うまい」「面白い」以外に言うことが見つからず、②に関しては、どこから何を言ったらいいのかが分かりませんでした。
- 紹介文で課題の解釈や、何をしたいと思っているのかを明文化してあると、読むときに着目すべきポイントがわかるので、読みやすかったです。(明確な紹介文を書ける人は、自分の作品を客観的にとらえることができる人なのだろうと思います。)
- 漫画や絵が上手い下手と関係なく、個性が出ている作品は面白く、目を引きました。(編集者はそういうところを見ているのだろうな、と思いました)
- 「自己紹介を物語として描く」という課題のせいか自意識系の話が多く、自意識から離れた話が新鮮に感じました。例えば、うんちく系の『五反田水系に流れて』や『高速バスのすすめ!』など。『ホットケーキの恩返し』も少しそうかな。逆に、自意識を書くなら、極端に書いた方が面白いと思いました。例えば、『赤茄子私刑』、『完璧な暮らし』など。
- 異なる世界設定の場合、世界設定を読者に伝えるためのコストがあるので、うまい人でないと、16ページ以内という短い紙幅で行うのは難しいと思いました。