
【好きなマンガ1冊】鳥山明「ドラゴンボール」27巻
どんなマンガが好き?と聞かれると、回り回ってドラゴンボールと答えてしまう。
鳥山明作品には空間と、運動があるから好き。
今回は「その1冊が好きな理由」というお題なので、中でもどの巻だろうかと考えた。
であれば27巻を選びたい。フリーザ戦の終盤、ナメック星で孫悟空が初めて超サイヤ人に覚醒する巻。
窮地に立たされたフリーザはナメック星の核を破壊、星はバランスを崩しあと数分で爆発という状態になってしまう。ドラゴンボールの力で星に残っていた生命は、すべて地球へと転送される。悟空とフリーザを残して。
誰も居なくなった崩壊寸前の惑星に戦士が二人きり。このシチュエーションが良いんだ。誰にも邪魔されないからね。自分はこういう、日常からの裏面的な状態に陥った状況から、日常に戻るために頑張る展開にときめくようで。宇宙飛行士が火星に取り残されて、残った物資でじゃがいも作りながら救助を待つ話の「火星の人」という作品があるけどそれも同じような理由で好き。
全部の状況が整ってやることが決まってる。地位とかお金とかではなくてもう純粋に喧嘩して勝つだけ。だから台詞が少なくてコマが大きくてアクションが多い。かっこいい絵がたくさん見れる!嬉しい。絵がうまいので何回読んでも生々しく感じる。手に汗握ってしまう。
最後ってのものときめくポイントで。最後の2人。星の終わり。終わりを見届けたい。イベントも最後に出ていきたい。飲み会も朝までいたいタイプなので。まぁ、フリーザ戦の本当の最後は27巻ではなくて28巻に収録されてるんですけど。
フリーザ戦のあとは未来からトランクスがやってきて、いきなり超サイヤ人になって復活したフリーザを瞬殺しちゃうもんだから。そこからどんどん超サイヤ人のレアリティは下がっていく一方なのでね。超サイヤ人の伝説を感じられる唯一の戦い。超サイヤ人体験の原点はここなのだと。みんな一緒に手に汗握ろうよと。あらためて読み返してそんな気持ちになりました。
以上、ドラゴンボール27巻のお話でした。