好きなマンガ1冊：『ファンシィダンス』4巻

8期ひらめき制作コースの、あり駒太（あり・こまた）と申します。

私の好きなマンガ1冊は、『ファンシィダンス』第4巻です。『陰陽師』の岡野玲子先生の80年代の作品です。小学生のころ、単行本が実家にあって手に取りました。

好きな理由は、ほぼすべてのセリフが洗練されていて面白いからです。キャラたちのやり取りが大変に洒落ていて、押し付けがましくないユーモアにあふれています。大人の会話、大人の世界ってこんな感じなのかなと、当時、憧れをもって読んでいました。絵もスタイリッシュで洗練されていて、好みでした。

1～3巻で描かれる80年代東京のシティボーイ・ガールの生活にも惹かれましたが、この4巻以降の舞台となる禅寺の世界もインパクトがありました。修行内容や寺の中の組織など、お寺の世界ってこんな感じなのかなと知れて面白かったですし、その知られざる世界を背景に、どのキャラクターもいい味を出していて、自分にとって何度読んでも楽しい作品です。