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【体験レポート】「新人マンガ家は日記マンガを描け!」 『平和の国の島崎へ』原作・濱田轟天先生インタビュー同行レポ


漫画を描くことはダイアローグ(対話)である。

 

今回の濱田先生のインタビューの中でしきりに登場した言葉です。つまり、自分と対話をし何を描くのかを考え、そして読者に対して手紙を書くような気持ちで作品と向き合い漫画を描くということです。

 

要するに、漫画とは「コミュニケーション」なのだなと感じたインタビュー同行でした。

今回、自分が実際に聞いた内容を整理して、以下記事としてお伝えします。

 

モノローグとダイアローグ

 

今回のインタビューの中で濱田さんがお話しされていた「モノローグ(独白)」と「ダイアローグ(対話)」。改めてこの二つを考えてみると、二つとも創作活動においてとても大切なものだなと感じました。

 

なぜなら、この二つを繰り返して反復させることで、自分の中にあるモヤモヤとしたものが具現化していき、ひいては自分の伝えたいことや表現したいことが形作られ認識できるようになるからです。

 

要するに、モノローグ(独白)がなければ他者とダイアローグ(対話)できないし、ダイアローグ(対話)しなければ自分の中のモノローグ(独白)への理解が深まらない。だからこそ、二つのものそれぞれの特性を理解しておく必要があるのだと思います。

 

そして、これは漫画制作にも通じることで、漫画を描くという行為自体はダイアローグ(対話)であり、モノローグ(独白)ではないということも忘れてはならないことだと思いました。

 

モノローグ(独白)はモノローグ(独白)でしかなく、相手に対してやりとりをする姿勢になっていないから、結局伝えたくても伝わらないことが増えてしまう。それを防ぐために、自分がダイアローグする姿勢をとって漫画を描き、言い方を工夫し、伝わりやすいように工夫することが大切なのだとお話を聞いて感じました。

 

インタビュー中に漫画を語る上で、「手紙」というキーワードも出ていましたが、どうすれば最後まで読んでもらえるかを考えるという点で、非常に似ている気がします。漫画家だけでなく、メール制作も含めた全てのコミュニケーションに通じるようなお話でした。

 

なぜ新人漫画家は日記マンガを描くのが良いのか?

 

濱田先生が語られていた中で、もう一つ気になるお話がありました。それは「新人漫画家は日記マンガを書け」ということです。

 

簡単に説明すると、ストーリーやキャラクターを一から考えるのが苦手な新人作家に、日々の出来事を漫画にさせて、その上で漫画として面白くさせるためにはどうすればいいか、演出や構成力を磨くためのトレーニングとして日記マンガを描かせた方が良いということです。

 

日記ならば、ストーリーも登場人物も固定されているし、オチも決まっているので、それらをどう漫画として展開させるかに集中しやすい。

 

そして、そうやって訓練して内容を徐々にノンフィクションなものではなくフィクションの要素を混ぜていけば、世の中に広がる「漫画」の形に近づいていく。

 

だから、日記漫画を描くことが新人漫画家には有効だというお話です。

 

このことについて、私はとても共感しました。なぜなら、日記というのは作者の視点で物事が語られるメディアだからです。

 

作品を創作する上で、作者の視点は唯一無二のポイントだと思います。

 

それがあるだけで、他の作品にはない魅力や要素が生まれるからです。たとえどんなに題材やテーマが他の作品と似通っていたとしても、この「作者の視点」が違えば作品としては全く別の魅力を持つでしょう。

 

それくらい、作品を作る上で「作者の視点」は大事なものだと思います。そして、その「視点」を日記漫画で描くために内省し自身とダイアローグ(対話)する過程も、漫画を描くうえで必要なトレーニングになるはずです。

 

自分が特定の事象に関してどう思ったのか、どう感じたのかを日々記憶するための習慣づけも、この日記漫画の制作を通してできるような気がしました。

 

非常に理にかなった方法だと思います。自分ももし漫画を描くことがあればまず実践してみたいと思います。

 

まとめ

 

濱田先生のインタビューに同行して、「漫画」のあり方に対する理解を深められたような気がします。

濱田先生の言語化能力の高さは本当にすごいと思いました。

 

伝わらないことは存在しないのと同じ。

この言葉は漫画家だけでなく、全ての人に通じることだと思うので、忘れないようにしたいと思います。とても勉強になった3時間でした。

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