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【放談】落語【No.21】


オーディブルで小説を聞くのも飽きたので落語を聞いた。落語を選んだことに意味はない。声を聞くエンタメとして思いついたのが落語だったというだけだ。別に好きでも何でもない。落語については、伝統芸能として権威があるらしいという知識でもない知識を持っているくらいである。

 

オーディブルはこのあたりのコンテンツに力を入れる気がないらしく、大したものがなかった。とはいえ、ぼくでも知っているような有名どころの音声はあったので問題がないと言えばない。立川談志、五代目三遊亭圓楽、桂歌丸、林家たい平などである。談志のやつは音がひどすぎて馬鹿かと思った。

 

どの落語がおもしろくてどの落語がおもしろくないのか、分からない。どれもうまい落語だからなんだろうが、とても困った。意味がないとはいえわざわざ落語を聞きたいと思って指を動かし、耳を傾けてやっているのにうまい下手も分からないのだ。ここまで労力をかけたのに下手な落語を聞かされていたらどうしたものか。別にどうもしない。

 

困ったのは本当でもそれで怒ったりムカついたりしたわけではないので、別のサービスを使って色々と聞いてみた。爆笑問題の流れで立川談志の名前はよく聞いていたので、ぼくに馴染むのは談志だろうと思ってとりあえず談志のやつを探した。うーん。音がまともだ。これだからサブスクは嫌いだね。

 

そんなことはどうでもいいんだけれども。

 

10本、20本近く聞き流していたらようやくうまいってこういう感じか、という雰囲気だけが分かってきた。それも多分間違っているだろう。でもものを見るってそんなもんだ。まず権威を内面化させて基準を作らねばにっちもさっちもいかない。談志は照れ方が分かりやすく男性のソレなのでぼくにも通りの良い部分が多かった。

 

いつかちゃんと寄席に行かなければと思っているのにいつまでたっても行っていない。

はよ行け。

おわり

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