【放談】『名前が語るお菓子の歴史』(白水社)という本を読んだ【No.7】
翻訳に癖があってそこそこ読みにくい。
とはいえ「ようは洋菓子ってこう楽しめばいいのね」ということが分かる面白い本だった。
ぼくが感じた結論からいうと、洋菓子はグルメマンガの世界に飛び込んだつもりで楽しめばよい、ということらしい。
菓子の名前やパティシエの特徴(性格)、その店がある場所と店構え、さらには菓子に使われている素材等々から想像力を働かせて、自分が感じ取った風味や味とそれらをエピソード的に結び付けるのが正しい洋菓子の楽しみ方だとこの本は言っている。
つまり『神の雫』の登場人物になったつもりで洋菓子と向かい合えば良いということだ。
でも日本でよくある洋菓子屋さんってテイクアウトが主流だよね。テイクアウトでその菓子にまつわる要素を十全に楽しむのはなかなかハードルが高い……。
今度イートインができるお店に行ってみよう。
そして面倒くさがらずにカタカナの意味とか発音とか調べながら食べるのだ!
おまけ
食と農の博物館でやっている企画展「美しき土壌の世界」で無配している冊子『美しき土壌の世界:展示案内No.92』の出来がすこぶる良かったので、植物(農業)や土に興味のある人はぜひ。”疑似グライ化風化変質赤黄色土”(通称:トラ斑土壌)のカラー写真が解説とともに載っていたりする。
展示も朴訥で良かったのだが、非専門家にはハードルが高いかも。
スナネズミとレムール(キツネザル)がいるので、彼ら彼女らに会いに行くついでに展示も見るくらいの温度感でいいと思う。
追記:展示を見る利点がもう一つあった!!
本物の「モノリス」が見られるぞ1!!!!!!!!!11!!!
嘘じゃない。ホントダヨ。
おわり