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【感想】武富先生&浦沢先生の講義をうけて


こんにちは!

聴講生のオカピです。

だいぶ日が経ってしまいましたが、先日の武富先生の講義と浦沢先生の講義、おつかれ様でした。とても濃密な二日間でした!

まさか浦沢さんと一緒に月曜日の朝までご一緒するとは……参加するまで想像できませんでしたね。

とても貴重な経験をさせて頂きました。

個人的には、講義のあとで個別にお話頂いた時に話して下さった、イギリスの大英博物館で開催した日本のマンガ展の裏話が衝撃でした。なんで浦沢さんがあの展示に参加してなかったのか、同時期に別の場所で個展をやってたのか長らく疑問だったのですが、その謎が解けてすっきり。

国際漫画賞、自分も何かの形で貢献できたら良いなと思うこの頃です。

講義が終わってから少々時間が空いてしまいましたが、忘れないうちに感想を書きたいと思います。

▪︎武富先生の講義

武富先生の講義は、いままさに個人で作家さんと一緒に作品作りをしている自分にとって、改めて考えさせられる内容ばかりでした。

特に密室の中で複数人が会話する際のカメラワークやリズムやテンポの話は、とても参考になります。

また、回想の入り方や出方についても、ちょうどやたら回想が多くなりがちな原作のコミカライズを手がけている最中だったので、読者に導入と終わりの部分がもっと伝わりやすいよう工夫する必要があるなと感じました。

さっそく、いま作家さんから預かっているネームを見て、教わったことが出来ているかどうかチェックしようと思います。

そして、車の中のような密室でのキャラのやり取りについて、とても参考になるお話でした。

やはりプロの方でもカメラの画角や吹き出しの位置には悩まれるのですね。

助手席の人の頭をわざと起こして隙間を作るという手法、なるほどと思いました。機会があれば是非使わせて頂きたいです。

また、これは単に講義ではなく制作コースのみんなの作品を見ての感想ですが、ネームからすごくレベルアップしてて、とにかくとにかく驚きの連続でした。

このアウトプットに至るまでにどれだけご自身の中で推敲されたのか、想像しただけで脱帽します。

みなさんの熱意に負けないよう、聴講コースではありますが、自分なりにできることをこれからもやっていきたいです。

▪︎浦沢直樹先生の講義について

浦沢先生の講義、とにかくずっと面白かったです!

最初のメモの話からもそうでしたが、浦沢先生ならではといいますか、だからこそ浦沢先生はこうなのかといった感じのお話が出てきて、さすが今なお連載を持ち最前線で活躍されている方だと思いました。

あまりにも独特すぎて、そのまま真似できるものじゃないこともありましたが、特に読者に対する考え方は、自分も以前からお世話なった編集者の方に教わったことも一緒だったので共感しました。

やはり、読者は束で考えるのではなく、誰か特定の一人に届くように設定した方が良いということなのでしょう。ついマスに向けて大きく狙おうとしがちですが、こと作品

は広く獲ろうとして制作すると、かえって誰の心にも届かないものが出来てしまう。編集として忘れないようにしたいです。

マンガについてもっと知りたい、学びたいと思える2日間でした。

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