【放談】実家の裏山が地滑りしたので整地に帰っていた話【No.3】
ちょっと前の大雨で、実家の裏山が地滑りを起こしていた。
幸いにも人的な被害は出なかったのだが、山へ続く道がつぶれたのと田んぼの一部が土砂で埋もれていた。電気柵も軒並み巻き込まれていた。
おそらく2~3aくらいの斜面が崩れた程度で、規模的には大したこと無いのだが、それでも兼業の零細農家にしてみれば大事だった。雨で道は緩んでいるし(大型機械が入れないor入っても立ち往生する可能性が高い)、そうでなくても流れてきた土砂があちこちに広がっていて平時の機械では安全に立ち回ることが難しい。
そんな感じだった。
それではどうするか。
なんてかしこまってみても、困ったとき助けになるものなんて大昔から変わらない。
そう、つまりは人力である。
というわけで、実家の裏山が地滑りしたので整地に帰っていた。
写真などで状況は知っていたのだが、いざ現場に立ってみると何とも言えない気持ちになった。
「あちゃー」だ。
まず起きてしまったものは仕方がないので「なんとかならんかったか」みたいな気持ちは全くなかった。いくら対策していようと滑るときは滑る。山なんだから。特にウチの周りは岩の多い土地なのだ。むしろ今まで滑っていなかったことの方が不思議である。
次に、「どう対処しようか」考えようとしたのだが、一目して人一人、一日二日では何も変わらないことが分かったので、その思考も進まない。無理なものは無理。結局はやれることをやるしかないなと思った。
んなわけで、まずは機械を使える程度に土地を整えることにしたのである。
具体的には二次被害を防ぐために入れていた土嚢をあぜ道に避け、崩れ落ちてきた竹や木のなれの果てを燃やしてしまうのだ。
んで、これがその結果。
見返してみるとあまりにも微々たるものでちょっと悲しくなる。
おそらくこの作業をあと5,6回ほど繰り返せば安全に機械を入れられるだろう。
……死ぬって!!
というわけで動かしようのない現実のことはいったん置いておいて、最後はねことほおずきでお茶を濁して終わりにしてしまう。
おわり