課題8 「過去課題作品を改稿してください」完成稿の感想
課題8「過去課題作品を改稿してください」の完成稿の感想です。
5ページ3コマ「タクシーだと2万かかるよ」のゆりあちゃんのポカンとした表情がかわいらしかったです。6ページ4コマ目のウンコチョコレートに興味を示す樹くんのこどもっぽい感じも、愛嬌があっていいですね。
16~17ページで、コマがだんだん大きくなっていくことで、ゆりあちゃんの気持ちの高まりとドキドキする感じが伝わってきました。次のページで「・・・しただろ」と照れている樹くんも、かわいらしかったです。
最後のコマの直球のセリフと表情がおもしろかったです。セリフの字が大きく勢いがあって、ゆりあちゃんの心からの叫びという感じが伝わってきて、印象的でした。
1ページ5コマ目の「動機がゆるい」という、ゆったりとしたツッコミが楽しかったです。3ページの1コマ目3コマ目でかなり壮絶なことが起きていると分かりますが、二人とも反応が淡白で表情がそれほど大きく変わらないので、セリフで伝えられる状況とキャラクターのテンションの差がおもしろかったです。「ウケるとかじゃないんだ痛みは」のツッコミのセリフも、何とものんびりとした感じがしました。6~7ページで少しシリアスな感じになると思いきや、「骨まだあるからまた今度呼ぶね」と平和なラストが、ゆるくて楽しかったです。
1ページの4コマ目の魔女の指の爪が長くて、魔女っぽい怪しい雰囲気が出ていたと思います。顔にシミのようなものがあるのも、リアルな感じでいいと思いました。2ページの人魚姫が表情豊かで、恥ずかしそうにしている4コマ目が特にかわいらしく思いました。
3ページの4コマ目、「ひいっ」と陽キャの明るさに目がくらんでいるコウメカワさんが、どこかコミカルな雰囲気があるのがいいですね。「その本おもしろい?」と6ページ1コマ目で、琴森さんがコウメカワさんに話しかける場面は、不意打ちという感じがしてよかったです。5ページで同じ形のコマが連続していたからか、ページをめくったあとの変化に驚きがありました。
8~9ページはモノローグでいっぱいで、10ページでは静かな雰囲気になるのが、緩急が感じられてよかったです。「・・・・・・大嫌い」と呟いたあとの10ページの2コマ目が特に印象に残りました。コウメカワさんの後ろ姿が、顔が見えない分、どんな気持ちでいるのか想像する余地があっていいなと思いました。
13ページで「私のことが嫌いなんだから!」とコウメカワさんが気持ちを口に出したシーンは、一歩を踏み出した頑張りを感じられました。コウメカワさんと同じように、どう受けとめられるのかドキドキして、「ちゃんと目を見て話せるんじゃん」と琴森さんが好意的な反応だったので、よかったなあとホッとしました。
何が起きているのかがはっきりとは分からないので、もう少し説明を加えるといいかもしれません。主人公がやろうとしていることは分かるのですが、女性のキャラクターの行動の理由があまり描かれないまま、一人で剣を持って魔王軍を倒しに行ってしまうので、「あの人は誰なんだろう」「何がしたかったんだろう」と主人公みたいにポカンと取り残されたような気持になりました。彼女はどうしてあの剣を必要としたのか、どうして主人公に頼まないで一人で魔王軍を倒しに行くのかなどが分かってくると、もう少し物語が飲み込みやすくなる気がしました。3ページ1コマ目の光が溢れるシーンは、これから何が起こるんだろうと気になりましたが、主人公が気絶してしまって何が起きたか分からないので、そこを知りたいなと思いました。
小さな女の子の主人公が、おばあちゃんになって亡くなるまでと時間の幅が大きい作品でしたね。展開が早いので、一人の人生を流し見ているような、そんな印象を受けました。少し駆け足気味に話が進むので、主人公の気持ちをもう少しゆっくりと理解したいなと思いました。2ページの4コマ目でおばあちゃんの手に触れたり、6ページでおばあちゃんの手を握るシーンがあり、何度も出てくる手を握るシーンは印象的でした。最後のページの光の中で少しぼやけたような二人の手もよかったと思います。命が託されて、それをもう一人が受けとめているような、そんな感じがしました。
「まさか誘っているのか?」と5ページの3コマ目や4コマ目で、タケルくんの思っていることがモノローグで示されるので、よりキャラクターが分かりやすくなって印象に残るようになったと思います。朝熊会長との仲を進展させたい気持ちが伝わりました。悪い感じの笑顔なのが、タケルくんの違う一面、ちょっとゲスな感じの部分が垣間見えておもしろかったです。
6ページ1コマ目のドキドキしながら頑張っているタケル君の姿は、好感が持てました。
15ページは、かなりインパクトがあって印象に残りました。タケルくんが一気にヤバい奴になって、朝熊会長は今後大丈夫なのかなと、ちょっと心配になりました。
5ページ1コマ目のビールをコップに注いでいる場面、8ページ4コマ目で主人公がひげを剃っているシーンなど、細かなところが丁寧に描かれている印象で、いい雰囲気だなあと好感が持てました。7ページの一軒家になっているホテルも楽しそうでした。
観光地だと思われていた場所がただの看板だったのは、意外性があっておもしろかったです。観光客が看板を見て怒ったりガッカリしたりせずに記念写真を撮っているので、そういう観光地なのかなと、特に問題がないようにも感じられました。17ページ~19ページでおばあさんとやりとりして、「私とあなたとの間の秘密だよ」と約束しますが、どうやって秘密が守られているのか知りたくなりました。
お母さんが、おばあちゃんと少し喧嘩するシーンが加わり、登場するシーンが増えたからだと思うのですが、ネームよりも印象に残るキャラクターになったと思いました。
6ページで、おばあちゃんの少し意地の悪い部分が出てきますが、「のきばが不幸になってしもうた」と、その根っこにのきばを大切にしようとする気持ちが感じられました。ただひねくれている訳ではないので、おばあちゃんが嫌な感じのキャラクターになり過ぎないで、よかったと思います。
以上になります。分かり辛かったりする部分もあるかと思いますが、モチベーションや何かの参考になれば、うれしいです。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。